令和の社会・ニュース通信所

社会の出来事やニュースなどをブログに書いて発信していきます。あと、海外のニュースなども書いていきます。

    カテゴリ:国内 > 環境


    「セミが鳴いていない!?」空梅雨と急激な暑さで羽化に失敗か「35℃を超えるとあまり鳴かなくなる」
    …いよいよ夏を迎え、毎日暑い日が続いていますが、7月に入ってなんだかいつもと違うなぁ…と感じることがありませんか? 岡山県南部在住の筆者は、まだセミの…
    (出典:)



    (出典 セミって何種類いるの?一生の過ごし方と種類についてご紹介! | comotto | comottoコラム - NTTドコモ)


    最近の異常気象は、私たちの日常生活にも影響を与えていますね。岡山のセミの鳴き声が聞こえないなんて、何か不穏な感じがします。空梅雨や急激な暑さがセミの羽化に影響を及ぼしているとのことですが、自然環境が変化していることを実感します。

    1 シャチ ★ :2025/07/09(水) 15:42:25.55 ID:K6XfZIFQ9
    7/9(水) 11:02配信 RSK山陽放送
    https://news.yahoo.co.jp/articles/e1fee5773b74363dfe3c36b74a60fb921c9ff763

    いよいよ夏を迎え、毎日暑い日が続いていますが、7月に入ってなんだかいつもと違うなぁ…と感じることがありませんか?

    岡山県南部在住の筆者は、まだセミの声を聞いていません。

    例年なら6月下旬から7月上旬には、クマゼミの「シャワシャワシャワシャワ…!」という声や、アブラゼミの「ジリジリジリジリ…」という鳴き声が聞こえていたはずなのですが…。

    ■どうしてセミがいない?少ない?

    虫の生態に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

    ー梅雨が明けると「セミの大合唱」というイメージだったのですが、今年はどうしたのでしょう。

    (東洋産業 大野竜徳さん)
    「そうですね。今回は、そんな違和感について、私なりの解釈をお話ししたいと思います。

     既にうだるような暑さですが、春先は涼しかったような…しかし気象庁のデータを見ると、今年の5?6月の平均気温は都市部では平年並みかやや高めだったようです。

     ただ、今年は梅雨が短く、体感としては6月中旬から後半にかけて涼しい日が多く、その後一気に暑くなったように感じられました」

    ■セミの羽化には「地温」が重要

    「ところで、セミの羽化には地温が18?23℃程度に達することが重要とされています。

     特に都市部で多いアブラゼミやミンミンゼミは、地温20℃以上が数日続かないと、『羽化するぞ!』というスイッチが入りにくいと言われています。

     さらにクマゼミは特に温暖な地域を好むため、涼しい日が続くと羽化が遅れやすい傾向があります」

    ーなるほど、今年は涼しい時期が長く続き、急に暑くなったことで一気に地温も上がりすぎてセミが羽化のタイミングを掴み損ねたのかもしれません。

    ■雨が少なかったことも影響か

    ーさらに今年の梅雨はとても短く、雨が少なかったですね。

    「短時間の局地的大雨はあったものの、地中深くまで水分が届きにくかったのかもしれません。

    セミは樹木の根から樹液を吸って成長しています。

    乾燥した日が続いて樹木の元気がなくなるとセミの幼虫は羽化前の最後のエネルギーになるエサと水をおなか一杯吸うことができません。

     さらに、セミの幼虫は、雨で土が柔らかくなると地上に出やすくなります。

     これも『羽化するぞ!』スイッチの一つなので、まとまった雨がないと、幼虫たちも戸惑ってタイミングを逃してしまうことがあります」
    (以下ソースで

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    苫小牧港の国際コンテナターミナルでアカカミアリ約20個体を確認 北海道では初めて
    …を調べたところ、特定外来生物のアカカミアリと確認されたと発表した。北海道では初めて。環境省が毎年実施している定期的な全国港湾調査で見つかり、専門家によ…
    (出典:)


    アカカミアリのサムネイル
    アカカミアリ(赤噛蟻、学名:Solenopsis geminata)は、ハチ目(膜翅目)アリ科フタフシアリ亜科に分類されるアリの一種。 アメリカ合衆国南部、中央アメリカ、南アメリカ北部、カリブ諸島を原産地とする。 世界各地の熱帯から亜熱帯に移入分布している。日本では小笠原諸島の硫黄島、沖縄島・伊江島の在日米軍施設周辺に定着している。…
    4キロバイト (512 語) - 2025年3月9日 (日) 13:27
    苫小牧港で確認されたアカカミアリは、北海道では初の事例です。この発見は、地域の生態系への影響が懸念され、多くの専門家が今後の動向を注視しています。特にアカカミアリは、他の生物に対して侵入的な種として知られており、その生息が拡大すると、生態系に深刻な影響をもたらす可能性があります。私たちも環境保護に関心を持ち、この問題に目を向ける必要があります。

    1 すらいむ ★ :2025/07/08(火) 21:59:38.40 ID:mFtNjA3V
    苫小牧港の国際コンテナターミナルでアカカミアリ約20個体を確認 北海道では初めて

     環境省は8日、北海道苫小牧市の苫小牧港苫小牧国際コンテナターミナルで6月26日に発見されたアリを調べたところ、特定外来生物のアカカミアリと確認されたと発表した。
     北海道では初めて。
     環境省が毎年実施している定期的な全国港湾調査で見つかり、専門家による検査で7日にアカカミアリであることが確認されたという。

    (以下略、続きはソースでご確認ください)

    産経新聞 7/8(火) 18:48
    https://news.yahoo.co.jp/articles/c086ee00e5c2962b1467cf2b728bafee0ae4b2bf

    【【社会】苫小牧港の国際コンテナターミナルでアカカミアリ約20個体を確認 北海道では初めて】の続きを読む


    ごみ処理設備が停止 リチウムイオン電池混入か 復旧に110億円超
     茨城県の常総、守谷、つくばみらい、取手の4市のごみを処理する常総環境センター(守谷市)の不燃ごみ処理設備が2024年12月の火災で焼損し、不燃ごみ…
    (出典:)



    (出典 リチウムイオン電池の仕組みとは?長持ちさせる方法も解説 | コーティングマガジン | 吉田SKT)


    茨城県のごみ処理設備が停止した件について、リチウムイオン電池の混入が原因とされています。これは一般市民にも影響を及ぼす出来事であり、復旧にかかる巨額の費用は決して軽視できません。私たちが日常的に行っているゴミの分別が、これほど大きな問題を防ぐ手助けになることを常に意識する必要があります。

    1 シャチ ★ :2025/06/25(水) 00:54:32.24 ID:mlyzh1499
     茨城県の常総、守谷、つくばみらい、取手の4市のごみを処理する常総環境センター(守谷市)の不燃ごみ処理設備が2024年12月の火災で焼損し、不燃ごみが処理できなくなっている。運営する常総地方広域市町村圏事務組合は24日、不燃ごみにリチウムイオン電池が混入したことが原因と推定し、復旧に少なくとも110億円超かかる試算を4市の合同議会に示した。

     モバイルバッテリーなどに使われるリチウムイオン電池は、破砕されると発火しやすい特徴がある。このため、全国のごみ収集の現場で火災が相次いでいる。

     同センターの火災は、不燃ごみを資源化する前の分別、破砕などの工程でごみから出火。周りのごみに燃え移り、作業員1人が軽傷だった。火災で設備全体が使えなくなり、4市は不燃ごみを千葉県成田市と栃木県壬生町に搬出し、民間の一般廃棄物処理事業者に処理を委託している。

     組合は、?設備を原状復旧?仮復旧し不燃ごみの一部を外部委託?復旧せずすべて外部委託――の3ケースで費用を試算。?が最も安いが、火災保険が下りても負担額は約111億円に上る。復旧工事は27年8月末までかかり、その間、外部委託が続く見通し。

     組合によると、この火災を含め、同センターでごみ由来の火災が24年度に12回発生。いずれもリチウムイオン電池などの危険物が混入したとしている。

     守谷市の松丸修久市長は取材に「一部の心ない人の行為がこれほどの被害を起こす。分別を徹底するよう市民に呼びかけていくしかない」と肩を落とした。【酒造唯】

    6/24(火) 18:39配信 毎日新聞
    https://news.yahoo.co.jp/articles/bee83d28c81b98ecb08ef485a83ccf0977bf7efe

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    短所があるようだ。

    3月24日から、スターバックスに緑のプラストローが帰ってきた! でも、なぜスタバ紙ストローを廃止したのだろうか? そのワケを掘り下げると......えっ、そもそも紙ストローって環境にやさしくない!?

    【写真】ウミガメの鼻からプラスチックストローを引き抜く動画

    ■紙ストローの発端は一匹のウミガメ

    スターバックスが、2020年から採用している紙ストローの提供をやめた。各店舗で順次、プラスチック製ストローへの変更を進めている。脱プラスチックムーブメントの象徴だった紙ストローを、なぜ廃止するのだろうか?

    まず、スターバックスやマクドナルドをはじめとしたグローバル企業がこぞって紙ストローを採用した理由を、経済活動の環境負荷について研究をしている、東京大学大学院の中谷隼(なかたに・じゅん)准教授に聞いた。

    「脱プラスチックの動きは欧米を中心に起こっていましたが、世界中で紙ストローの採用が始まった最大のきっかけは、一匹の亀でした。15年にネット上で拡散された、鼻にプラストローが刺さったウミガメの動画を覚えていますか? あれが火をつける形で紙ストローへの転換が一気に進んだのです」

    動画ではウミガメの鼻からストローを抜く様子が映されているが、いかにも痛そうで、人々の共感を誘ったのは間違いない。

    2015年に投稿された、ウミガメの鼻からプラスチックストローを引き抜く動画。プラスチックごみが問題視されるきっかけとなった(出典:『Sea Turtle with Straw up its Nostril - 〝NO〟 TO SINGLE-USE PLASTIC』【https://www.youtube.com/watch?v=4wH878t78bw】)
    2015年に投稿された、ウミガメの鼻からプラスチックストローを引き抜く動画。プラスチックごみが問題視されるきっかけとなった(出典:『Sea Turtle with Straw up its Nostril - 〝NO〟 TO SINGLE-USE PLASTIC』【https://www.youtube.com/watch?v=4wH878t78bw】)

    紙ストローなら万が一、海に捨てられても分解されるため、海生生物を傷つけるリスクは大幅に減りそうだ。おまけに環境にも良いならどんどん広まっていきそうなのに、なぜスターバックスは提供をやめるのか?

    「直接の理由はお客さんの評判が良くなかったことだと思いますが、根本的には『紙ストローが環境に良い』という主張には根拠がなかったのが原因です。私も『エビデンスもないのによくやるなあ』と思っていました」

    自然素材から作られる紙ストローなら石油から作るプラストローよりも環境に良さそうな気がしますが、違うんですか?

    「ちょっと整理しましょう。まず、地球温暖化をもたらす温室効果ガスを削減するためには、石油の使用量を減らすのが効果的です。温室効果ガスにはいくつか種類があるのですが、石油などを燃やすと出るCO2の影響が大きいためです。

    その意味では『脱プラストロー』は環境に良いのですが、紙ストローで代替するとなると話は変わってきます。原材料の収集から廃棄までの過程全体で比べると、紙ストローのほうがプラストローよりもCO2排出量が多いらしいことがわかってきたためです」

    やや意外なデータだが、どうしてそのような結果になるのだろうか。

    紙ストローは、木材→パルプ→紙→紙ストローと進む生産工程で、プラストローを上回るCO2を排出します。

    焼却時に出るCO2は同じくらいですが、紙ストローは『原材料の木だったときに吸収したCO2の分は焼却時のCO2から差し引ける』という国際ルールがあるため、紙ストローのほうが有利ですね。とはいえ、過程全体で見ると、おそらく紙ストローのほうがCO2を出していると考えられます」

    中谷先生は、もともと紙ストローの流行を冷ややかに眺めていたという。

    「そもそも目的があいまいでしたよね。例えばプラ製品を減らすためなのか、それとも海洋生物を守るためなのかでも、取るべき手段は異なります。その観点でも紙ストロー化は不思議でした」

    ■メーカーが語る紙ストローの欠点

    実は、ここ数年の紙ストローブームに流されなかったストローメーカーがある。国産業務用ストローのシェア5割を誇る、岡山県のシバセ工業だ。

    「『紙ストローが流行してますけど、御社はやらないの?』と何度も聞かれましたが、そのたびに『やりません』ときっぱり断ってきました」

    シバセ工業営業部部長の玉石一馬氏はこう言う。

    「私たちのお客さんはストローや食材を扱う商社さんなのですが、『紙ストローを扱ってくれ』という要望はたくさんありました。でも、そのたびに『今はブームだけど、いずれ確実に消えるから、在庫があると負担になりますよ』と言ってきました」

    そう言い切れる根拠はどこに?

    「総合的に考えると、明らかにメリットが小さいからです。まず、よく言われるように使用感が良くないですし、すぐにふやけたり折れたりと耐久性が低い。さらに価格も高いですから、飲食店にとっても扱いづらいんです。

    それだけではなく、紙の味がしたり、飲料に紙粉が混じることもあります。さらに怖いのは、紙ストローは素材の紙をらせん状に巻いて作っているのですが、そのときに使う接着剤が人体に有害である可能性を否定できないこと。

    紙ストローは海外製が多いのですが、果たして接着剤の安全性まで十分に配慮されているでしょうか? 確かに紙ストローならウミガメの鼻には入りにくいかもしれませんが、そもそもそんなケースは例外的です」

    マクドナルドでも2022年10月から紙ストローの提供を開始。ドリンクのカップやふたにはバイオマスプラスチックなどが使われている
    マクドナルドでも2022年10月から紙ストローの提供を開始。ドリンクのカップやふたにはバイオマスプラスチックなどが使われている

    さらに最近は、中谷先生が語ったように、環境面でもメリットがないことがわかってきた。そこにスターバックス紙ストローからの撤退が報じられたことで、風向きが一気に変わりつつある。

    ユーザーや飲食店にあまりメリットがなかった紙ストローが世界中を席巻したのは不思議な気もするが、背景にはプラスチックへの根拠なき「悪者扱い」があったと玉石氏は言う。

    「ひと言でまとめると、ストローが鼻に刺さったウミガメの写真のインパクトで『プラストロー=悪』のイメージが広がってしまったからではないでしょうか。そこでほかの素材を探したところ、なんとなくオーガニックで環境にいいイメージがある紙のストローが適切だということになったのだと思います」

    中谷先生も同意する。

    ストローに限らず、プラスチックはなぜか批判されやすい気はします。でも、プラスチックの作り方や種類をきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか」

    ところで、紙ストローをやめたスターバックスだが、実は以前と同じプラストローに戻るのではない。植物性の原料から作る「バイオマスプラスチック」のストローに切り替えたのだ。

    実はシバセ工業も、23年からバイオマスプラスチック製のストローを商品化している。ただし、スターバックスバイオマスプラスチックとは種類が異なる。

    バイオマスプラスチックには、微生物に分解される『生分解性』のものと『非分解性』のものとがあって、スターバックスは前者ですが、われわれは通常のプラスチックとまったく同じように使える後者を選びました。

    従来のプラストローに比べれば少し値は張りますが、見た目も触感も従来のプラスチックとまったく一緒ですから、飲み物の風味を損ねないのが強みです。

    そもそもプラスチックは原油を蒸留して作られるのですが、原油の代わりに植物由来のアルコールから作るのが非分解性バイオマスプラスチックで、化学式は石油のプラスチックとまったく同じ。

    つまり、物質的には同一なんですよ。でも、元は植物としてCO2を吸収していたわけですから、過程全体のCO2排出量は小さくなるというわけです」

    一方でスターバックスが新たに採用する生分解性バイオマスプラスチックは作り方が違い、一般的にはCO2排出量もやや多いとされる。だが、米国ではゴミを埋めて処分することが多いため(日本は焼却が主流)、米国系企業であるスターバックスは生分解性を選んだのではないかと玉石氏は推測する。

    ■ストローが人類の未来を左右する

    毎年、世界でおよそ5億トンも作られ、生活の隅々にまで浸透しているプラスチックは、現代社会に欠かせない素材だ。だが、そのプラスチックを巡る状況は日々、目まぐるしく変わっていると中谷先生は言う。

    「繰り返しになりますが、地球温暖化対策としてプラスチックを減らさなければいけないのは間違いありません。また、今後はEVシフトが進むことで石油需要が激減すると予想されていますが、そうなると製油所の生産能力が縮小し、プラスチックの材料になる石油の価格が上がっていく可能性があります。

    そういった観点ではバイオマスプラスチックが注目される流れは好ましいですし、実際、世界での生産量は急増していますが、それでも年間300万tほどしかありません。通常のプラスチックより2桁少ない。

    すべてのプラスチックをバイオマスに置き換えるのはとても無理でしょう。また、原材料にはブラジルのサトウキビがよく使われるのですが、それが各国で奪い合いになるのも本末転倒です」

    中谷先生は、喫茶店ではストローを使わないようにしているという。

    「私たちの暮らしを支えるプラスチックの生産量は、今後もどんどん増えていくと予測されています。世界はプラスチックに依存してしまっているのです。地球環境のためにはこのままではいけないのですが、わかりやすい解決策はありません。

    結局のところは、バイオマスへの置き換えやリサイクル、そしてプラスチックを使う機会を減らす努力を地道に続けるしかありません」

    何げなく使う一本のストローが、人類の未来に関わっている。紙ストローの廃止は、前に進むための第一歩なのだ。

    取材・文/佐藤 喬 写真/iStock

    そもそもなぜ大不評だった「紙」ストローは導入されたのか?


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】日本人の9割が知らない"紙ストローの闇"。大不評だった「紙」はなぜ導入されたのか?】の続きを読む


    異常気象の背景にはさまざまな要因が存在し、特に日本では地域性が大きく影響している可能性があります。

    異常気象を起こす原因は何なのか。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志さんは「気圧配置やジェット気流、梅雨前線といった自然変動によって、毎年のように年平均気温にして2℃程度の上下が生じる。この変化は地球温暖化による気温上昇と比べるとケタ違いだ」という――。

    ※本稿は、杉山大志『データが語る気候変動問題のホントとウソ』(電気書院)の一部を再編集したものです。

    ■地球温暖化による影響はごくわずか

    猛暑になるたびに「地球温暖化のせいだ」とよく報道される。しかし、本当だろうか?

    例えば、2018年の夏は猛暑だった。そして、政府資料を見ると「東日本の7月の平均気温が平年より2.8℃高くなり、これは1946年の統計開始以降で第1位の高温であった」、「熊谷で最高気温が国内の統計開始以来最高となる41.1℃になった」とし、その原因には「地球温暖化の影響があった」としている(政府資料「はじめに」)。

    だが、全国津々浦々の気象観測施設に足を運び、測定に悪影響を与える周辺環境を点検、改善策を提案していることから「気象観測の水戸黄門」と呼ばれる東北大学の近藤純正名誉教授による推計では、日本の平均気温の上昇速度は100年あたり0.89℃程度、過去30年でわずか0.3℃だった。

    つまり、「熊谷で41.1℃になった」が、これへの地球温暖化の寄与は、もし過去30年間に地球温暖化がなければ40.8℃であったということだ。地球温暖化は、ごくわずかに温度を上げているに過ぎない。

    平均気温についても同じようなことがいえる。政府発表で東日本の2018年7月の平均気温が平年より2.8℃高かったとしているが、これも、もし過去30年間に地球温暖化がなければ2.5℃高かったということだ。猛暑であることに変わりはない。

    ■猛暑の主な原因は「自然変動」

    猛暑をもたらした最大の要因は自然変動だ。自然変動とは、具体的にいうと、太平洋高気圧の張り出しといった気圧配置の変化、ジェット気流の蛇行、梅雨前線の活動の強弱やタイミングなどである。つまりは、天気図で日々、われわれが目にする気象の変化のことである。

    このような自然変動で起きる気温変化とは、地球規模で見てどのようなものなのか図表1を見るとよくわかる。

    この図表では、2023年の気温が直近の10年間の平均と比較されている。これを見ると、日本では、2023年は暑かった(緑色)ことがわかる。だがその一方で、アフリカインド、中国などは寒かった(青色)こともわかる。

    ■地球全体が暑くなったわけではない

    このように、日本が暑かったといっても、別に地球全体が暑くなったわけではない。気圧配置の変化やジェット気流の蛇行具合など、大規模な大気の流れの変化によって、南方の熱い空気が北方に運ばれ、北方が猛暑に見舞われた。そして、それと入れ違いに、北方の寒気が南方に運ばれ、南方で酷寒に見舞われたところがあった。

    われわれが日常的に体感している「異常な暑さ」や「異常な寒さ」というのは、このような気象を感じているのである。

    図表1からもわかるように、年平均気温にして2℃程度のプラス・マイナスは、地球上の各地で起きている。毎年のように2℃程度は上下するのだから、地球温暖化による気温上昇が30年間で0.3℃程度であるのとは文字どおり「ケタ違いの変化」である。

    地球全体を見ると、毎年暑い場所と寒い場所がある。猛暑の主因はこのような自然変動であって、地球規模での温暖化の寄与はごくわずかである。

    ■東京が3.2℃も暑くなった理由

    「最近の東京は暑い」と言う話をよく聞く。そして、それが地球温暖化のせいだと思っている人も多い。ところが、地球温暖化は感じることもできないほど、ゆっくりでわずかであることはすでに見てきた。猛暑の原因は、第一に自然変動だが、その次に大きいのは「都市熱」だ。

    都市化することで、都市熱によって「ヒートアイランド現象」が起きて暑くなる。図表2は、年平均気温の比較である。東京はずいぶん暑くなったことがわかる。100年あたりでは、東京は3.2℃、大阪は2.8℃、名古屋は2.6℃も上昇した。すでに述べたように地球温暖化はこのうち0.9℃だから、都市化の影響のほうがはるかに大きかった。

    ヒートアイランド現象の原因は、いくつかある。最大の原因は、アスファルトコンクリートが増え、それが熱を帯びること。夏の夜に都市の中を歩くと、建物や道路からもわーっとした熱気を感じるが、あれのことだ。また、雨が降っても地面に浸み込むことなく、下水や河川に流れてしまうことも気温上昇の原因にある。地面に浸み込めば、それがやがて蒸発することで気温が下がるが、それがなくなるわけだ。

    それから、建物が建て込んでいることも、ヒートアイランド現象の原因になる。東京では、臨海部の埋め立て地に高層建築が建て込んだために、都心部には風が入らなくなり、これも気温上昇を招いた。

    ■昔は「プール」のような水田がたくさんあった

    高層建築でなくても、単に家やビルが建て込んだり、あるいは樹木が茂って風が遮られても、気温は1℃ぐらい上がる。これは「ひだまり効果」と呼ばれている。ひだまりはかぽか暖かいが、あれのことだ。

    それから日本ではずいぶんと水田が減ったけれども、水田が減るとその周辺では1℃くらいは暑くなる。水田とはプールがあるようなものだから、水田があればその周りはプールサイドのように涼しくなる。

    地球温暖化による30年間に0.3℃というゆっくりした気温上昇の影響などは、このような局所的な気温変化によってもかき消されてしまう。

    さて、地球温暖化の推計値を示すときには、都市化などの影響を補正している。その補正とはどうするのかについて、簡単に触れておこう。

    まず、地球温暖化を本当に正確に測ろうと思ったら、都市化の影響のない田舎の僻地に行って、野球のグラウンド(100m四方)ぐらいの土地に芝生を植え、その真ん中に通風筒を置いて計測しなければならない。

    通風筒というのは、百葉箱と似たような風通しの良い箱のことだが、電動ファンで換気できるようにしたものだ。実際に米国では、そのような観測所がいくつも整備されている。けれども、日本には、そのような観測所は皆無である。長期にわたってデータをとってきたような観測所では大抵、都市化が進んでいる。

    それに日本の観測所は、敷地が狭く、周りに建物や樹木が多くある。そこで計測された気温は、地球温暖化よりも、だいぶ早く気温が上昇するのが普通になる。

    ■都市熱の影響を取り除けていない

    図表2で、気象庁は「比較的都市化の影響が少ないと見られる全国15地点の平均」を示しているが、このいずれも都市化が進んでいたり、周囲が建て込んだりしているので、地球温暖化による気温上昇を正確に表したものではない。このことは、気象庁のレポートでもはっきり注記してある。

    けれども、政府機関やメディアが日本の地球温暖化の速さというときには、この15地点平均のデータがよく使われている。それは100年あたり1.25℃とされている。だが、前述の近藤純正名誉教授の推計だと0.89℃なので、かなり実際の地球温暖化よりも高い数値になっている。

    このような都市熱などの混入の問題は、日本だけではなく世界共通である。地球温暖化による気温上昇についての世界規模でのデータのグラフをよく見るが、ほとんどの場合、都市熱などが混入したものになっている。

    気温の補正について、さらに専門的な解説は近藤純正ホームページを、平易な解説は筆者によるものを参照されたい。

    ※杉山大志「日本の温暖化は気象庁発表の6割に過ぎない」

    ■地球温暖化の結果、豪雨が増えた?

    「大雨が激甚化した。これは人為的な気候変動によるもので、原因はCO2などの排出によるものだ」。このような報道をよく見かける。

    例えば、2023年7月12日日本経済新聞電子版は、「熱波・水害、世界で猛威経済損失『2029年までに420兆円』エルニーニョ発生で今夏さらに暑く」という記事の中で、「豪雨45年で3.8倍」という小見出しを付けたうえで、こう記している。

    「気温が上昇すれば大気中の水蒸気が増え、大雨のリスクも高まるとみられている。日本の気象庁気象研究所によると、国内で7月に降った『3時間雨量が130ミリ以上』の豪雨は1976年から2020年までの45年間で約3.8倍に増えた」。

    確かに、ここで言及されている気象庁気象研究所のプレスリリースを見ると、雨量の増加についてはその通り書いてある。しかし、気候変動のせいだとはいっていない。なぜだろうか? そうとはいえないからだ。

    元になっている論文を読めるのは残念ながら所属する学会の会員限定なのだが、これによると、上記の日本経済新聞電子版の記事で指摘している2023年7月ではなく、同年8月ではそれほど雨量は増大していなかったり、3時間雨量ではなく1時間雨量だと傾向がはっきりしなかったりするなど、数字はばらけている。

    ■たしかに大雨の日は増えているが…

    ここでは、誰でも閲覧できる公開データとして、気象庁の気候変動監視レポート2022を見てみよう。確かに大雨の年間日数が増えているとする図表がある。例えば、図表3は、全国のアメダス1300地点で1日の降水量が300mm以上だった年間日数の合計の推移を見たものだ。

    ■降水量は年によってバラバラ

    だが、ここには重要な但し書きがある。

    「日降水量300mm以上といった強度の強い雨では、1980年ごろと比較して、おおむね2倍程度に増加している。このような大雨の頻度と強度の増大には、地球温暖化が影響している可能性がある。

    ただし、極端な大雨は発生頻度が少なく、それに対してアメダスの観測期間は比較的短いことから、これらの長期変化傾向を確実に捉えるためには今後のデータの蓄積が必要である」

    2段落目の意味を理解するには、同じレポートに出ている図表4を見ればよい。

    この図表は、日本平均の年降水量「偏差」である。偏差という意味は、平年値に対する差分ということである。

    図表4からまずわかるのは、年降水量の年々の変化は大きいことだ。日本の平年の雨量は1700mm程度であるのに対し、それより300mmも多い年、400mmも少ない年がある。

    ■短期間のデータを切り取るリスク

    次にわかることは、長期的に年降水量の傾向は大きく変わることだ。

    前述した日本経済新聞電子版の記事が対象としている1976年以降であれば、確かに雨量は増加傾向にある。しかし、1950年代も雨量は多く、これは2010年代に匹敵する。1950年代の年降水量がこれだけ多かったということは、大雨の頻度も高かったと考えられる。

    1976年以降のデータだけを切り取って「大雨が増加傾向にある、これはCO2などによる人為的な影響だ」と断言するのは正しくない。

    このように、大雨が激甚化しているという報道は、短期間のデータの切り取りに基づいている。長期のデータを見ると、雨量の増大は見られない。短期間のデータだけを見て長期的な傾向を判断するのは誤りである。

    ■大雨の「激甚化」とまでは言えない

    図表4を見る限り、2010年代の大雨の増加は、1950年代同様、単なる自然変動であっても不思議はない。

    ちなみに1950年代といえば、洞爺丸台風1954年)、狩野川台風(1958年)、伊勢湾台風1959年)など恐ろしい台風が立て続けに上陸し、大きな被害を出した。東京の日降水量の過去最大記録は狩野川台風による372mmで、これは第2位以下を大きく引き離し、今日に至るまでダントツで第1位のままである。

    ※杉山大志「東京で史上最強の大雨が降ったのは何年前か?」

    では、地球温暖化の影響はまったくなかったのか? 論文でも言及しているが、理論的には、過去の約1℃の地球温暖化によって大気中の水蒸気量が6%増えて、その分だけ降水量が増えるという「クラウジウス・クラペイロン」関係が存在する可能性はある。

    ただ、1976年以降の大雨の増大の理由が本当にこの関係によるものかはわかっていないし、仮にこの関係が成立するとしても、雨量の増大はせいぜい6%である。過去の自然変動の大きさには埋もれてしまう。

    産業化前からの世界の平均気温上昇は約1℃である。100年以上かけて100mmの雨が106mmになったかもしれないということだ。大雨の「激甚化」というには及ばないだろう。

    なお、雨量、特に大雨の長期的なデータについては、観測機器の変更や周辺の観測環境の変化などによる誤差は気温よりもさらに大きい。詳しくは以下を参照されたい。

    ※近藤純正ホームページ

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    杉山 大志(すぎやま・たいし)
    キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
    東京大学理学部物理学科卒業。同大大学院工学系研究科物理工学専攻修了。電力中央研究所、オーストリア国際応用システム解析研究所(IIASA)を経て、現職。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)評価報告書統括執筆者。経済産業省審議会委員、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術委員、慶應義塾大学特任教授、米国ブレークスルー研究所フェローなどを歴任。2020年より産経新聞「正論」欄レギュラー執筆者。著書多数。専門はエネルギー政策、気候変動問題。

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    ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/electravk


    (出典 news.nicovideo.jp)

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