令和の社会・ニュース通信所

社会の出来事やニュースなどをブログに書いて発信していきます。あと、海外のニュースなども書いていきます。

    カテゴリ:国内 > 宗教


    宗教を信じる人たちが攻撃的になる一因として、宗教は個人のアイデンティティやアイデアの一部として捉えられるため、他者の信念や行動への攻撃を自己防衛の手段として取ることがあるかもしれません。また、宗教上の概念や価値観が他者との間に摩擦を生み、それが攻撃的な言動や行動につながることもあります。ただし、宗教を信じるすべての人が攻撃的になるわけではなく、多くの宗教では平和や寛容を重視していることも忘れてはいけません。

    なぜヒトは「神」を信じるのか。進化生物学者の長谷川眞理子さんは「ヒトが持つ脳の働きが宗教を生み出した。宗教的信条を同じくする人々の結束は、人類が文明を発展させる上で重要な要素だった」という。ロビン・ダンバー『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』(白揚社)より、巻末に収録された長谷川さんの解説「ヒトの進化と宗教の起源」を紹介する――。(第2回/全2回)

    ■日本人の不思議な宗教観

    あなたは何かの宗教を信じていますか? この質問は、日本人にとっては、結構やっかいなものだろう。仏教だと言う人は多いだろうが、では、仏教を信じているとはどういう意味か、とさらに聞かれると、あまり明確には答えられない。日本中にあまた仏教の寺はあるものの、人々の毎日の生活に深く根ざしているわけでもないらしく、葬式仏教などと半ば軽蔑して呼ばれることさえある。

    日本という文化は、強烈に一つの宗教でまとまっているわけではなく、宗教的信念が政治的信念と結び付いて、社会の分断を引き起こしている、ということもないようだ。この状況は、日本以外の世界ではかなり異なる。米国は顕著にそうだが、欧州も、アラブ世界も、アフリカも、アジアも、だいたいはそうなのだ。だから、宗教とは何か、なぜこんなものが出てくるのか、についての考察が必要なのである。

    ■ヒトが「友人関係」を築ける上限は150人

    著者のロビン・ダンバーは、もともとサルの仲間の社会行動を研究する霊長類学者であったのだが、その後、ヒトという生物(つまり私たち自身)が持っているヒトに固有の性質、すなわちヒトの本性は何であり、なぜこのように進化したのかを研究する、進化心理学者に脱皮した。「脱皮した」という言い方をしたのは、サルの仲間の研究をしている霊長類学者のすべてが、ヒトに対するこのような問題意識を持つに至るわけではないし、ましてや、その解明に大きな貢献をできるような問題設定を思いつくこともないからだ。ダンバーはそれを果たせたと思う。

    ダンバーは、霊長類が、哺乳類の中でも特別に社会性を発達させた動物だという認識から出発し、では、ヒトという生物において、この社会性はどのように進化してきたのかを研究してきた。その成果の一つが、ヒトが真に親密性を感じて暮らすことができる集団のサイズには上限があり、それはおよそ150人である、という結果である。これは、世の中で「ダンバー数」という名前で知られるようになった。

    ■人類史における「150人」という数字の意味

    ダンバーは、もともと、脳の新皮質の大きさから、その動物が処理出来る社会情報の限界を計算し、ヒトの場合は150人だという数字を導き出した。それは、仮説に基づく予測であったが、現実にさまざまな人間集団の営みを調べると、確かに150人という数字には意味があるようなのだ。人類の進化史の90%以上において、人類は狩猟採集生活をしていた。この暮らし方では、15人くらいまでの小さなバンドで日常的に生活し、バンドが寄り集まって部族を形成してきた。その最大サイズは、およそ150人なのである。

    もちろん、現代の私たちは、150人を優に超える人数の人々を知り、それらの人々と交流し、自治体や国家の規模も何百万を超えるものさえある。それでも、私たちが、相手の顔を思い浮かべ、その人と自分との関係やその人と一緒にした経験を思い浮かべ、その人の性格やら友達関係やらを思い浮かべるということを、さほどの認知的負荷を感じずにできるのは、150人ぐらいが限度ではないだろうか? あとは、単に知っているだけ、名刺交換しただけか。

    ■ヒトが持つ脳の働きが宗教を生み出した

    さて、そこで宗教である。150人というダンバー数の考察と宗教の進化心理学は、どんな関係があるのか? 人類は、およそ1万年前に農耕・牧畜を始め、定住生活を始めた。そこから都市が形成され、文明が生まれた。つまり、150人以上の数の人々が集まって暮らすようになったのだ。

    脳の自然な認識の限界を超えた数である。それを可能にしたものの一つが、宗教的信条を同じくする人々の結束であったのではないか。身近にすぐ思い浮かべて、経験を共有したことがあるような人々のサークルを超えて、「同じ私たち」という感覚を想起させ、一緒に共同作業にいそしむようにさせる、それを可能にした重要な要素が宗教だったのではないか。

    では、なぜ宗教というものが出てきたのか、なぜそれは広まるのか? それは、こんな大きな文明世界が出現する前から、ヒトが持っていた脳の働きに起因する。ヒトという生物は、自己と他者を認識し、自分の心が自分の状態を作り出していることを認識するとともに、他者も他者自身の心を持っており、それによって行動を決めることを知っている。そして、自分と他者とを脳の中でシミュレーションすることによって、自分に起こったことではなく、他者に起こったことを、まるで自分に起こったことであるかのように、他者に共感することができる。

    ■最新研究が明らかにした「トランス状態」の役割

    また、ヒトは、このような想像とシミュレーションを働かせることにより、あまり原因がよくわからないことが起こった場合に、何か、自分たちとは異なる能力を持った存在がいて、それらの存在がそんなことを起こしているのではないか、と想像することができる。そして、それを他者に伝え、他者もそれに同意することができる。ヒトは、確かに、こんな高度な認知機能を有している。それが脳の中のどんな場所にあって、具体的に何をしているのか、現在では、そんなことも徐々に解明されているのだ。

    宗教の根源には、「現象を因果関係によって説明する」ということと、「何か、自分たち人間とは異なる能力のある何かが存在する」という考えとが結び付いている。現象を因果関係によって説明するのは、脳の前頭葉の働きだろうが、自分たちとは異なる能力のある何かが存在する、という感覚はどこから来るのだろう?

    それには、トランス状態というものが大きな役割を果たしている。踊り続ける、歌い続ける、ということをすると、脳内のエンドルフィンなどの伝達物質の分泌が変化し、「奇妙な精神状態」になるのだ。このメカニズムも、最近では、かなり明確に明らかにされている。みんなで歌って、みんなで同じ動作で踊ると、何か心に変化が起こるのは、みんなわかるでしょう? それを極限まで続けると、また次に段階になるのだ。

    ■なぜ人類の大部分が宗教を信仰しているのか

    ところで、私自身は、このような「みんなで同じ動作をする、同じ歌を歌う」などといった、同調的な行動が大嫌いな性格である。そんなことは絶対にしたくない。だから、中学でも高校でも、体育の時間にマスゲームのようなものをやらされるのが、心底嫌いだった。そして、私自身は、未知の現象に対する宗教的な説明は受け付けないし、占いも信じない。

    その意味では、有名な進化生物学者であるリチャード・ドーキンスが、「宗教というものはただの妄想であり、人類に対して、何らよいことなどもたらしていない」というキャンペーンを張っていることに対して共感を感じるし、おおいに応援したいと思うのである。

    では、ダンバーはどうか? 彼自身は、自分の宗教に対する態度を明確には表明しない。ドーキンスの言うように、宗教は悪いことばかりもたらしてきたのは事実かもしれないと認めてもいる。しかし、それにもかかわらず、人類の大部分が宗教を信仰しているのは事実であり、なぜこんなにも多くの人々が宗教を信じるのか、それを冷静に進化的に分析しよう、というのが彼の態度だ。それは私にも理解できるし、重要な分析だと思うので、本書は大変に興味深く拝読した。

    ■カルト集団の発生とダンバー数「150人」

    ヒトには、宗教を生じさせる脳内の基盤がある。しかし、それは、宗教を生み出すことが主眼で進化してきたのではない。物事の因果関係を推論すること、物事の原因として他者の心を想定すること、そのような解釈を、他者と共有すること、などが人類の進化史上、重要だったから進化した脳の基盤だ。それが集まると、宗教というものがおのずと創発してしまうのだろう。

    そして、一度そういうものが出現すると、今度は、それが新たな意味を持ち始める。それは大きな集団をまとめる力にもなり、思いを同じくしない「他者」を攻撃する理由にもなる。宗教的集団は、大きくなると「組織」になり、政治・経済と結び付いて、さらに話がややこしくなる。

    最後に、宗教的集団はなぜ内部に多数のカルト集団を発生させ、分裂と抗争を繰り返すことになるのか、に関する問題も考察されている。そこにも、150人というダンバー数が影を落としている。カリスマ的な教祖はなぜ発生するのか、そうしてできた新しいカルトのうち、長続きするものと消えていくものがあるのはなぜか、そのあたりの考察も秀逸である。まだまだ、研究する課題は多いと感じさせる。

    ■無神論者の筆者が無性に祈りたくなった理由

    個人的な経験の話を一つ。2000年代の初め、私は、カンボジアを訪ねてポル・ポト政権時代に大量虐殺が行われた跡を見学したことがある。何百と積み上げられた犠牲者の頭蓋骨、捕虜たちが閉じこめられていた収容所とそのベッド、踏みしめる土の間に、今でも垣間見られる犠牲者の衣服の切れっ端。一日中、そんな光景を見たあと、私は、無性にどこかのお寺でお祈りしたくなった。

    日本の仏教とは違う、カンボジアのお寺である。それでも何でもいい。ともかくも、聖なる場所で、裸足でぺたんとすわって、どうしようもない現実の中で命を奪われた多くの人々の霊のために祈りたかった。この無神論者の権化のような私が、である。それは、頭で認識できる事態の悲惨さに対し、それを認識している私が何もできないという無力さの実感がなさせたものだった。こんな理不尽なことが起こったという事実の認識に対し、私自身の心の平安を得るには、何か、超自然の力に祈るしかすべがなかったのだ。

    おそらく、古代より、人々はこんな感情を抱いていたに違いないと、そのときに思った。世界の現状はあまりに理不尽で、なぜそうなったかが理解できたとしても、自分ではどうすることもできない。共感の感情を得てしまったヒトは、それでは心の平安を得られないのである。認識と納得、理解することと心の平安を保つこととの違いを実感した瞬間であった。

    宗教と人間の生活のあり方は、かくも複雑なのである。本書は、その両方を進化的ないきさつから説明しようと、真に大きな考察を展開しようと試みる大作である。

    ----------

    ロビン・ダンバーろびん・だんばー)
    オックスフォード大学 名誉教授
    人類学者、進化心理学者。霊長類行動の世界的権威。イギリス霊長類学会会長、オックスフォード大学認知・進化人類学研究所所長を歴任後、現在、英国学士院、王立人類学協会特別会員。世界最高峰の科学者だけが選ばれるフィンランド科学・文学アカデミー外国人会員でもある。1994年オスマン・ヒル勲章を受賞、2015年には人類学における最高の栄誉で「人類学のノーベル賞」と称されるトマス・ハクスリー記念賞を受賞。人間にとって安定的な集団サイズの上限である「ダンバー数」を導き出したことで世界的に評価される。著書に『ことばの起源』『なぜ私たちは友だちをつくるのか』(以上、青土社)、『友達の数は何人?』『人類進化の謎を解き明かす』(以上、インターシフト)などがある。

    ----------

    ----------

    長谷川 眞理子(はせがわ・まりこ)
    進化生物学者、総合研究大学院大学名誉教授
    総合研究大学院大学学長を退任後、現在、日本芸術文化振興会理事長。日本動物行動学会会長、日本進化学会会長、日本人間行動進化学会会長を歴任。著書に『進化とは何だろうか』『私が進化生物学者になった理由』(以上、岩波書店)、『生き物をめぐる4つの「なぜ」』(集英社)、『クジャクの雄はなぜ美しい? 増補改訂版』(紀伊國屋書店)、『人間の由来(上・下)』(訳、講談社)、『進化的人間考』『ヒトの原点を考える』(以上、東京大学出版会)などがある。

    ----------

    ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/artplus


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】なぜ宗教を信じる人たちは「攻撃」を始めるのか…人類が「神」というやっかいな概念を持ち出す科学的な理由】の続きを読む


    エホバの証人の信者が性被害に遭っているなんて、本当に驚きました。

    1 ぐれ ★ :2023/11/17(金) 11:36:39.33 ID:gwqb5hJG9
    ※11/16(木) 11:02配信
    デイリー新潮

     朝日新聞DIGITALは11月9日、「エホバでの性被害159件申告」との記事を配信した。エホバの証人は1870年代にアメリカで発足したキリスト教系の新宗教団体。日本支部は戦前からの歴史を持ち、公式サイトでは《聖書を教える奉仕者の数》として信者数を21万4359人と記している。

     ***

     エホバの証人といえば、1985年に神奈川県川崎市で起きた輸血拒否事件で知られる。当時10歳だった小学生が交通事故で大けがを負い、医師は輸血が必要と判断。しかし、エホバの証人の信者だった両親は「絶対的輸血拒否」という教義のため輸血を拒否し、小学生は死亡した。

     ノンフィクションライターの大泉実成氏が88年に『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』(現代書館など)を上梓。TBSが翌93年に『説得』のタイトルでドラマ化し、ビートたけしが主演を務めたことでも注目を集めた。

     ちなみに、神奈川県警が監察医に鑑定を依頼すると、「輸血されたとしても生命が助かったとは必ずしも言えない」という結論だったという。

     今回、エホバの証人における性加害問題を調査したのは、元2世信者が設立した「JW児童虐待被害アーカイブ」。インターネットを通じてアンケート調査を行い、159件の有効回答を得たという。

    「信者から性暴力を受けたことがある」と回答した人は37人。そのうち35人は、被害を受けた時、未成年だった。被害内容を朝日新聞の記事から引用する。

    《「衣服の上から、または直接身体を触られた」24件、「下着姿や裸を見られた・撮影された」11件、「唇や舌などを身体に当てられた」9件》

    厚生労働省の資料
     加害者が長老や援助奉仕者(奉仕の僕[しもべ])などの役職者だったと回答したのは半数以上の19人。被害当時の年齢は、就学前が7人、小学生が19人、中高生以上が9人だった。

    続きは↓
    https://news.yahoo.co.jp/articles/af64202c1eb4d4d6b9b6a02db51e17d9911b31bd

    【【宗教】まさかこれほど多いとは…エホバの証人で多数の二世信者が性被害に、「抑圧が逆に性加害を誘発している」との指摘も】の続きを読む


    報道量が減ることにより、宗教2世問題が軽視されることもあるかもしれません。社会全体で関心を持ち続け、解決に尽力していく必要があります。

    世界平和統一家庭連合(旧統一教会)やエホバの証人などの「宗教2世」に関するテレビや新聞の報道が2023年から激減していることが、社会調査支援機構チキラボの調査で明らかになった。都内で5月30日に会見を開いた。

    2022年11月に発表した宗教2世の実態調査の第2弾も公表。2世以外の人と比べ、大学・大学院卒が少なく、孤独感が強く抑うつが高い人が多い傾向などがあったという。

    所長の荻上チキさんは、報道が減ったのは2022年末の救済法成立でいったんの着地点を見たことなどが背景にあると分析。「社会的関心が下がっても、2世当事者のメンタルヘルスケアについて不十分で、課題は解決していません。その『変わらなさ』に対処するのが国会の役割ではないか」と訴えた。

    ●「テレビも新聞もピークは2022年末だった」

    報道量調査は、エムデータ社が保有するテレビメタデータ2022年9月8日2023年3月8日)と新聞データベースから検索語などで分析した。

    宗教2世関連は、いずれも2022年度をピークに減少傾向にあった。新聞・テレビとも「統一教会」系の報道が2022年10月、「宗教2世」当事者に関連した報道は同12月がピークだったという。

    エホバの証人」については、2023年になってから弁護団が結成されたり、当事者団体が声を上げたりした背景があり、2023年2月にピークがあった。

    また、ツイッター2007年1月1日2023年3月1日までの投稿を、2023年4月3日に収集して分析した。「宗教2世」という言葉は、2020年ごろから徐々に上昇していたことがわかった。

    荻上氏はツイッターにも12月ごろまで関連投稿があったが、大手メディアの報道量に連動する形で、減少フェーズに入っていると説明。新聞やテレビの「議題設定効果」によって個人が反応する形となっているとした。

    ●「法規制を求める声ある、課題は解決していない」

    チキラボは、定期調査しているウェブアンケートから抽出する形で「宗教2世の精神的・社会経済的状況」「宗教的虐待に関する法規制についての意識調査」を調べた。

    メンタルヘルスについては2022年11月2023年4月の2000人サンプルから分析。回答者のうち「自分を宗教2世と考えている人」は約1%だった。その結果、精神的な健康がよくなかったり、社会的地位が低いと感じていたりする傾向が見られたという。

    荻上氏はこの調査を見る上での注意点として、「宗教2世」という言葉は多義的で主観的なものだと指摘し、あくまで「自認する人」が対象となっていると説明。特に、2020年ごろから統一教会エホバなど新宗教の2世によるSNSなどで認知されるようになったことにも触れた。

    また、意識調査については2023年4月の1000人サンプルから導き出した。「子供への体罰や医療拒否は、思想・信条を理由とするものであっても法規制する」「第三者が、保護者らに子供を虐待するよう仕向けることも規制する」に賛成が6割を超えたという。

    荻上氏は「2022年の銃撃事件で『この社会をどうにかしなければ』となったが、救済法ができていったん決着してしまった。また声を上げてきた当事者も疲弊した。しかし、2世について課題は依然あるということを訴えていきたい」と話した。

    宗教2世問題、TVや新聞の報道量は2023年から激減 分析したチキラボ「問題は解決してない」


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】宗教2世問題、TVや新聞の報道量は2023年から激減 分析したチキラボ「問題は解決してない」】の続きを読む


    吉川ひなのさんの新著、とても興味深いです。宗教の中で育った人が、それがどう彼女自身に影響を与えたか語ることで、宗教の力強さや苦しさが伝わってくると思います。

    1 muffin ★ :2023/05/25(木) 16:33:49.70ID:IrGjdVeN9
    https://www.news-postseven.com/archives/20230525_1872555.html?DETAIL
    2023.05.25 11:00


    「ひなのさんは自分の気持ちを文章にすることが好きなようで、2021年に出版されたエッセイ『わたしが幸せになるまで』(幻冬舎)はベストセラーになりました。

    前作から約2年。今年6月8日にも新たなエッセイを刊行するようで、予約段階からかなりの注目を集めています。文章はすべて彼女がコツコツと書きためたもののようで、両親との複雑な関係、特に母親に対するやり切れない思いなど、これまで決して明かさなかった真実が赤裸々に書かれているんです。その内容があまりに壮絶なようで……。実は彼女“宗教二世”としてずっと苦しんでいたんです」(前出・芸能関係者)

    今年、芸能生活30周年を迎えたひなの。南国で書き下ろした著書には、衝撃の過去が綴られていた──。

    新著のタイトルは『Dear ママ』(幻冬舎)。“親愛なるママへ”と題された著書で彼女が明かしたのは、子供時代に負った「心の傷」と母親が抱いていた「信仰」だ。

    「ひなのさんのお母さんは8年ほど前に亡くなっています。もともと難病を患っていて、亡くなるまでの長い期間、寝たきりの状態が続いたと聞いています」(ひなのの知人)
    中略

    『Dear ママ』でひなのは、自身が宗教二世であることを初めて明かしているという。「ひなのさんの母親は、19世紀末にアメリカで始まったキリスト教系の宗教団体の信者でした。日本の信者数は約21万人といわれ、著名な歌手や漫画家が信者と報じられたことがあります。

    この宗教団体は宗教上の教義で誕生日会を禁じています。吉川さんは過去にインスタグラムに『子どものころ家族にお誕生日をお祝いしてもらったことが一度もなくて、それがすーごく寂しかった』と書いたことがあり、注目を集めたことがありました」(芸能ジャーナリスト)

    「誕生日を祝ってもらえなかっただけでなく、クリスマス会やお正月の儀式もできなかったと聞いたことがあります。競ったりすることも禁じられていて学校の運動会も不参加。校歌を歌うことも禁止で、小学校低学年の頃、『こいつはいつも校歌を歌わない』と同級生の男の子にいじめられたこともあるそうです」(前出・ひなのの知人)

    肉体的な苦痛を受けることも少なくなかった。

    「幼い頃お母さんにパンツを脱がされ、お尻を革のベルトで叩かれたと語っていました。きょうだいが髪の毛をつかまれて水のシャワーを頭からかけられたり、階段の上から掃除機を投げつけられたこともあったそうです。

    数々の行為のなかでも衝撃的なのが、「輸血拒否」をめぐる顛末だ。

    「小学生の頃、ひなのさんが胸に付けていた名札の裏には『輸血はしないでください』と書かれていました。『事故などで輸血をしないといけない場合、そのまま死になさい』とお母さんに教えられていた彼女は、通学路を横切る車に恐怖を感じ、“どうか私を轢かないでください”と幼心に願っていたそうです。

    ところが、当のお母さんは亡くなる数日前に集中治療室で貧血を起こした際、医師のすすめに従ってあっさりと輸血を選択したそうです。

    全文はソースをご覧ください

    【【社会】吉川ひなの、“宗教二世”としての苦しみと心の傷を新著で告白「クリスマスも誕生会も禁止」「輸血拒否」亡き母との35年に及ぶ恩讐】の続きを読む


    少し前に報道されたエホバの集会で、虐待被害者に対して謝罪の言葉が発せられたというニュースを見ましたが、それでも未だに問題が残るということでしょうか。被害者を守るための対策がしっかりと整備されることを願います。

    キリスト教系宗教団体「エホバの証人」の元信者らでつくる3団体は5月22日こども家庭庁を訪れ、声明書を提出した。教団側が、国の要請を受けて「児童虐待を容認していないと信者に周知した」などと公表したことに対し、不十分だと反論する内容となっている。

    3団体によると、教団は信者に向けて「最新の法律を知っておくように」と周知しているものの、ムチの存在には触れていないという。厚労省は虐待の定義を示したQ&Aで「ムチで打つこと」も明記している。

    団体の1つ「JW児童虐待被害アーカイブ」代表の綿和孝さん(仮名)は「内部からの改革は無理。やりなおしが必要です」と語気を強めた。

    ●輸血拒否についても踏み込まず

    3団体は、輸血拒否など医療上の決定についても踏み込みの甘さを指摘。周知文では「輸血を含め、どんな治療を受けるか自分で決めるよう教えている」としているが、輸血拒否の徹底を示した内部文書「S55」は撤回されていないという。

    また、輸血を受けさせると判断した信者の処分についても記載がなかったという。綿和さんは高校生時代に、自身の父が長老として排斥したある家族に言及した。通信制高校に通いながら熱心に活動していた女性だったが、一家離散になったという。

    「どんなに悲惨なことか間近で見てきました。教団は自浄作用がまったく利かず、内部からの改革は無理です。こうして外から訴えることで、中にいる子どもたちを守ってほしい」

    ●私たちの世代で終わらせたい

    3世の夏野ななさん(仮名)は「一般社団法人スノードロップ」代表として会見に出席した。教団について「いまだ謝罪も、改善もしていない」と批判。組織的虐待に対する法整備を求めた。

    宗教2世問題ネットワーク」代表の団作さんも会見場に駆けつけた。声明は「子どもたちの権利や命が『信教の自由』のもとに奪われてきました。この問題は私たちの代で終わらせなければなりません」と締めくくっている。

    エホバ2世ら「虐待問題は終わってない」 教団側の対応やりなおし求める


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】エホバ2世ら「虐待問題は終わってない」 教団側の対応やりなおし求める】の続きを読む

    このページのトップヘ