「アボカド」を1日1個、26週間食べ続けたアメリカ人に起こった驚くべき変化とは?気になるカロリーや体重の増減もレポート! …アボカドは食物繊維、不飽和脂肪酸(健康的な脂肪酸)、抗酸化物質を多く含み、「美意識や健康意識の高い女子といえば、アボカドを食べている」なんてイメージ… (出典:ウィメンズヘルス) |
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アボカドは食物繊維、不飽和脂肪酸(健康的な脂肪酸)、抗酸化物質を多く含み、「美意識や健康意識の高い女子といえば、アボカドを食べている」なんてイメージもあったりする。一方で、アボカドはカロリーが高く、「毎日食べるのは、どうなんだろう...?」と懐疑的な意見もチラホラ耳にする。
今回はアボカドを26週間食べ続けるとどのような変化があるかをお届け!
アボカド1日1個で食生活全体の質が向上
雑誌『Current Developments in Nutrition』に掲載された研究によると、アメリカ人が26週間にわたり毎日アボカドを1個食べ続けた結果、参加者の食事の質が向上したことが分かった。この実験ではアボカドを食べ続けた後、被験者の食生活は、「アメリカ人のための食生活指針」に記載されているような健康的な食事パターンに沿ったものになったとのこと。つまり、アボカドを毎日一つずつ食べることによって、理想的な食生活を送ることができるようになるということだ。「ジャンクフードがやめられない」「なかなか痩せない」「食生活を改善したい」なんて人にとっては参考にしたい研究結果ではないだろうか。
実験の被験者は、25歳以上の腹部肥満(女性88.9センチ以上、男性100.6センチ以上)の1008人。実験ではグループを2つに分けた。グループ1では、アボカドの摂取量を制限し、1ヶ月に2個以上のアボカドを食べないように指導された。もう一方のグループ2はアボカドグループ。毎日の食事にどのようにアボカドを取り入れるか指導を受け、アボガドを1日1個摂取した。
前述した通り、アボカドを毎日食べたグループの人たちは、食生活全体の質が向上。加えて、このアボカドグループは、野菜の消費量が増え、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の比率が改善され、精製穀物、塩分、添加糖の摂取量が減少したという。
ペンシルベニア州立大学の栄養科学准教授である筆頭著者クリスティーナ・ピーターセン博士は、プレスリリースの中で、「食事ガイドラインの遵守を改善することで、慢性疾患の発症リスクを減らし、健康寿命を延ばすことができます」と述べている。
▼なぜ食事の質が向上する?
研究者たちは、アボカドを毎日食べると食事の質が向上する理由は2つあると考えている。1つ目の理由は、アボカドには不飽和脂肪酸が多く含まれていることが関係しているのではないかとのこと。不飽和脂肪酸は、動脈硬化や血栓を予防し、血液サラサラを助ける様々な作用がある脂肪酸のこと。飽和脂肪酸(簡単に言うと、血液をドロドロにする脂肪酸)に対して、この不飽和脂肪酸の割合が自然に改善されたのではと研究者は推測している。
2つ目の理由は、アボカドが栄養価の低い食品の代わりになっているのではないかと研究者たちは考えている。前述した通り、アボカドグループは、塩分や精製穀物の摂取量が減少していることが分かっている。このことは、アボカドグループの人々が塩分の高い食品や精製された穀物製品を部分的にアボカドに置き換えたり、これらの食品の代わりにアボカドを食べたりしていたことを示唆してるのではないだろうかとのこと。例えば、ハンバーガーには、塩分の高いケチャップではなく、フレッシュなアボカドを選んだ可能性がある。あるいは、朝食に精製穀物のシリアルではなく、アボカドのスムージーを選んだのかもしれない。
アボカドを毎日食べても太らない…?
やっぱり気になるのは「アボカド=カロリーが高い」というイメージではないだろうか。だから「毎日食べていいの…?」と思っている人もいるかもしれない。
そんな人には、朗報!実はこの研究の当初の目的は、アボカドの1日摂取量が中心性肥満に及ぼす影響を調べるためのものだった。そして、26週間の実験の後、被験者の体重計の数値に大きな変化は見られなかった。したがって、アボカドのカロリーは気にすることはない、というのがこの研究チームの見解になる。