令和の社会・ニュース通信所

社会の出来事やニュースなどをブログに書いて発信していきます。あと、海外のニュースなども書いていきます。

    カテゴリ:国内 > 貧困


    最近の生活保護申請が過去最多という厳しい現実は、私たちが抱える非正規雇用の問題を浮き彫りにしています。安定した職に就けない多くの人々が、この制度に頼らざるを得ない状況は、社会全体に何らかの対策が必要であることを示しています。非正規雇用の削減と、それに伴う経済的安全網の構築が急務です。

    山口道宏[ジャーナリスト]

    ***

    先頃、生活保護申請が過去最多と発表があった(厚労省)。25万5897件(2024年)は過去12年で最多となり受給世帯数は165万2199世帯に。低年金の単身高齢者と非正規雇用の若者の増加が目立つ。

    ところが永田町。ここでは、見当違いの国会論戦が続いている。国民民主党の「年収103万問題」(103万) と日本維新の会の「高校授業料無償化」(無償化)の2つの政策提案に大きく時間を割いた。木を見て森を見ず、とはこんな時か。前記の数字をみれば、我が国の深刻な貧困にどれほど反映か!?「103万」も「無償化」のいずれも「制度のつまみ喰い」と言われる所以だ。

    「103万」は「手取りを増やす」というより 「安上がりな労働力確保」が隠れた狙いだ。というのも「103万」は税控除と社会保険料負担における家族間の扶養関係を前提とするもの。それは「もっと働けますよ」と「家計補助」の合作に他ならず、なにより扶養がない世帯にとってはどうか。また親の所得制限なしの「無償化」では早くから「なぜ私学もその対象か」の声があった。さらに親の年収が1千万円も100万円未満も一緒くたでは新たな教育格差が生まれるは必至だと。

    既存の数々の税制度や社会保険制度の根幹は残したままに、あのセレブも、国会議員の子弟も授業料が無償になります、では「胸糞が悪い」のは同じ納税者としても納得か。租税は各人の能力に応じて負担するという原則(応能負担)に倣えば、低所得者ほど負担が重い逆進性の消費税などもってのほかだが、似ている。

    本来ならば「所得再分配」で社会保障に充てるのが税の重要な機能のはず。ある地方の知事が怒っている。これでは「地元の公立学校が定員割れになる」「統廃合になるしかない」「地域衰退に」「過疎が進む」と。皮肉か、予定通りか!? 政策提案の「維新」のお膝元である大阪府内の公立高校128校うち65校が倍率1倍以下になった(R7年度入試)。まさかの「公立つぶし」で「健全財政」を誇るのか。

    春の門出シーズンだが「500万円の借金を背負っての就職です」という。大学生の貸与奨学生が多額のローンをもって社会人になる、という現実。給付奨学制度の拡大と充実こそ高等教育の政策課題だが「無償化」では今日的な貧困問題に正面から応えていない。

    非正規率(総務省)は37%で、全労働者のほぼ4割が非正規の国だ。身分はパート、アルバイト、派遣、契約、嘱託などで、我が国5739万人の全労働者のうち2124万人が非正規労働者となる。労働者の生活の底上げには安定した雇用が最大の要件だ。「手取りを増やす」は、全労働者正規化で初めて実現に近づく。この国から非正規をなくせ!! それこそ優先課題に他ならない。

    2025年度の国民負担率は46.2%見込とか(財務省)。健康保険料の値上がる都道府県もある。内訳は租税負担28.2%、社会保障負担18.0%(年金保険料、健康保険料など)、さらに財政赤字2.6%を加えると48.8%になるという。お金は入口と出口が関心だ。可処分所得を考えない政策提案は弥縫策に過ぎない。

    「五公五民」という言葉がある。収穫したコメの5割を年貢として収め、残り5割が農民の手元に残る江戸時代の年貢率。悪代官は時代を超えて存在した。江戸時代には農民一揆も発生していた。非正規雇用の撤廃を語らずして「103万円」も「高校無償化」のいずれもお粗末だった。老後は非正規にも容赦がない。低年金も先送りか。永田町には、労働者の、生涯における安心安全な暮らしへの視座が欠落している。



    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】<生活保護申請が過去最多>この国から非正規雇用をなくせ】の続きを読む


    風呂も入れない…「年金月6万円」失業中の78歳男性、真っ暗闇の部屋で賞味期限ギリギリのコンビニ弁当を食らう「貧困老後の現実」
    …4月からの年金受給額は前年から1.9%引き上げとなりますが、物価上昇分を下回り、実質減額。年金に支えられる高齢者の生活は、ますます厳しさを増していま…
    (出典:)


    老後の生活が安全で豊かなものであるべきという考え方は、再考を要しています。この78歳男性の事例は、私たちが老後に何を望むのか、そしてその実現のために何が必要なのかを考えさせてくれます。社会全体で、年齢に関わらず誰もが尊厳ある生活を送れるようにするための取り組みが求められます。

    1 パンナ・コッタ ★ :2025/03/30(日) 10:33:30.48 ID:iRhvcm059
    かつては安定した生活を送っていた中野勝さん(仮名・78歳)も、物価高と低年金という二重苦にあえぐ一人です。

    現在、中野さんの年金収入は月6万円強。年末まで組立工として働いていましたが、会社の業績不振により廃業し、15万円ほどの収入を失いました。生活費は心許ない預貯金の切り崩しで賄うしかなく、底をつく恐怖と隣り合わせの生活を送っています。

    都内のアパートに住む中野さんですが、この春には家賃の値上げも決定。「電気代を節約するため、夜は真っ暗。風呂にも入れない日が続いています。自炊が苦手なので食事はもっぱらコンビニ弁当。最近は賞味期限ぎりぎりの割引品が助かります。ただ、電気もつけずに暗い部屋で食べていると、何のために生きているんだろうと、悲しくなることもしばしばあります」と、その厳しい現状を語ります。

    続きはこちら

    ザ・ゴールドオンライン
    https://news.yahoo.co.jp/articles/cf56a1d0791184c013e23dbb2b7fda6c8c0a1ac7

    【【社会】風呂も入れない…「年金月6万円」失業中の78歳男性、真っ暗闇の部屋で賞味期限ギリギリのコンビニ弁当を食らう「貧困老後の現実」】の続きを読む


    今回の記事では、桐生市における生活保護申請の却下事例が取り上げられています。特に、日常生活の中でよく見られる‘卵が4個’という具体的な例が、どれほど冷酷に響くかを考えさせられます。生活保護制度は本来、生活に困窮している人を救うためのものであるはずです。しかし、実際にはこのように細かい基準が設けられ、その結果として多くの人々が必要なサポートを受けられない現実があることに憤りを感じます。

    1 煮卵 ★ :2025/03/22(土) 16:08:44.79 ID:PjTJ3f1Q9
    冷蔵庫に卵が4個もあったとして生活保護の申請が却下されたり、家計簿に付けた生理用品のレシートも見られたり...。

    生活保護支給で不適切な対応があったとされる問題で、群馬県桐生市が設置した第三者委員会に寄せられた情報提供の内容が話題になっている。

    その真偽ははっきりしていないが、一部で事実とみられるような報道もあった。同市では、10年間で支給が半減したとも報じられている。渋っていたとすれば、一体なぜなのだろうか。

    ■「どんな生活しているんですか」とチェックされたという

    「これは税金ですよ」。生活保護の利用者がメガネを購入すると、桐生市の担当者は、こう言って怒鳴ったという。

    この利用者によると、2018年~24年3月ごろ、2週間に1回乳児を連れて市役所に出向き、保護費を受給するため、家計簿を提出していた。
    1円でも合わないと怒鳴られ、市のケースワーカーが自宅訪問で勝手に冷蔵庫を開け、「どんな生活しているんですか」と厳しくチェックされたという。

    これは、市生活保護業務の適正化に関する第三者委員会に寄せられた情報提供の1ケースだ。14日に開かれた第三者委で100件のケースが挙げられた。これらに目を通すと、現実なのかと思えるような職員対応が続々出てくる。

    支給が月ごとではなく、1日1000円といった分割払いになったというケースもあった。
    ある利用者は、週に1万円しかもらえず、「生活保護を受けるのは恥だ」といった対応を受け、半年ほどで半強制的に支給を打ち切られたという。

    また、本来の額の半額ほどしか支給されないとする利用者もいたほか、ある利用者の親は、息子に弁当を持っていくことがたまにあると伝えると、1か月に6000円ほどの食品を息子に渡していることになってしまったという。

    そもそも生活保護の申請を却下されたとする訴えも、多かった。

    ケースワーカーが自宅訪問で「卵が4個も入っている」と指摘したケースのほか、ある福祉関係者によると、年金が月額で2万5000円ほどの人を申請させようとしたところ、「あなたよりも低年金で頑張っている人がいる」「家族の支援を優先せよ」と言われ、却下されてしまった。

    こうした内容が第三者委で報告されたとメディアで報じられると、ネット上で、大きな話題になった。

    ◼支給半減は「第三者委の報告書を見て、見解を出したい」

    「『生活保護を受けるのは悪』がその発想のベースにある」「卵を食べる事すら許されない」「本当に生活保護が必要な人には支給するべきだ」などと市への疑問や批判が相次いだ。

    その一方で、市が支給を渋るのには理由があるのではないかとして、「働けるのに働かない人もいるはず」「不正受給が後を絶たないから役所側も強く言わないといけない」「もう少し審査を厳しくしてもいい」といった意見も出ていた。

    報道によると、桐生市の生活保護問題は、毎日1000円ずつ半額ほどしか支給されない利用者がいるなどとして、群馬司法書士会が23年11月に市に改善を要請したのがきっかけだった。

    これに対し、市が調査に乗り出し、こうした分割支給があったことを確認し、一部不支給は生活保護法違反だと認めた。現在は、第三者委が調査を行っており、25年3月28日に最終的な報告を市に行う予定だ。

    第三者委への情報提供でも、事実とみられるようなケースもあった。利用者の80代女性は、子どもなどから毎月2万3000円の仕送りを受けているとみなされたが、市が認定の誤りを認めて約76万円を追加支給したと、7日から地元紙などが報じた。
    これは、情報提供にあった26番目のケースともみられる。

    情報提供の内容について、市の福祉課は21日、J-CASTニュースの取材に対し、第三者委が調査したもので、市として事実だと分かった内容はまだないと答えた。利用者が市職員2人を桐生署に刑事告発して受理されたと13日に報じられたことについては、「警察から問い合わせがあったのは事実ですが、詳しいことは申し上げられません」と話した。


    ◼支給半減は「第三者委の報告書を見て、見解を出したい」

    「『生活保護を受けるのは悪』がその発想のベースにある」「卵を食べる事すら許されない」「本当に生活保護が必要な人には支給するべきだ」などと市への疑問や批判が相次いだ。

    その一方で、市が支給を渋るのには理由があるのではないかとして、
    「働けるのに働かない人もいるはず」
    「不正受給が後を絶たないから役所側も強く言わないといけない」
    「もう少し審査を厳しくしてもいい」
    といった意見も出ていた。

    続きは↓
    https://news.yahoo.co.jp/articles/0bdd8e65e433bd1f24966265d19d2a85e3e8d281

    [J-CAST]
    2025/3/21(金) 18:31

    【【生活保護】「卵が4個も」で申請を却下? 桐生市第三者委に寄せられた苛烈な実態】の続きを読む


    2050年に単身世帯が44.3%に達するという予測は、現代社会の変化を象徴しています。特に、高齢者の単身者が抱える問題は深刻で、彼らが安心して老後を過ごせるような手厚いサポート体制が必要です。この問題は、私たち全員に関わるテーマであり、社会全体で対策を考える必要があります。

    1 七波羅探題 ★ :2025/02/24(月) 07:09:45.22 ID:hRDTX1CP9
    東洋経済
    2025/02/22 18:00
    https://toyokeizai.net/articles/-/859959

    未婚率の増加や核家族化、高齢化などによって、25年後には単独世帯の割合が4割を越えると推計されている。女性は低年金受給になりやすく、老後に不安を抱える人も。AERA 2025年2月17日号より。

    ■「老後は独身のための手厚いサポートがほしい」
    昨年12月に実施したAERAのアンケートでは、独身者の苦境も垣間見える。

    「産休育休のフォローなど、しわ寄せは全部独身。現役時代はやむを得ないが、せめて老後は独身のための手厚いサポートがほしい。本当に一人で頼れる人がいないのだから」(滋賀県・公務員・50歳)、

    「少子化に加担しているのは事実だが、独身もそれなりに将来の不安などがあるということを知ってほしい」(東京都・会社員・48歳)

    こうした声から浮かぶのは「子育て世帯優遇への批判」というよりも、独身こそ老いた時にどう暮らしていくかの悩みがあるのに十分にケアされていない現実への不安や不満だ。

    実際、1人当たりの老後の生活コストは単独世帯のほうが重く、とりわけ低年金受給者が多い女性の相対的貧困率は男性よりも高い。

    相対的貧困率とは世帯の人数を考慮して出す年間の等価可処分所得(手取り)が、貧困線(2021年は127万円)に満たない人の割合。

    東京都立大の阿部彩教授が厚生労働省の国民生活基礎調査(21年分)の個票をもとに独自集計した結果によると、65歳以上の一人暮らしの女性の相対的貧困率は44.1%。

    同じ「高齢」「単身」でも男性の相対的貧困率は30.0%で、女性と14.1ポイントの開きがある。

    こうした実態も念頭に、シンクタンク「SOMPOインスティチュート・プラス」の大島由佳上級研究員は現役世代が働く上で職場における制度面の改革の重要性を説く。

    「女性が特に低年金になりやすい状況に対応する意味でも、多様化する個人の生き方によらずどんな人でも仕事の活躍機会を持てるようにし、男女問わず幅広い人たちに昇進・昇給の機会があることや、賃金格差が生じないことは重要です」

    子育てのほか病気の療養や介護などがあって一時的に休職したり働く時間を短くしたりすることがあっても、将来にわたって昇進・昇給の道が閉ざされないよう、状況に応じた柔軟な働き方の選択肢を提供するなど企業の取り組みも欠かせない。

    「職場で仕事をカバーする従業員への評価や手当・支援など、職場で不公平感が生じないようにする、きめこまやかな制度設計や職場運営が必要です。また、それらを通じて、困ったときにキャリアを諦めず誰もが互いに頼り・頼られる職場づくりが求められます」(大島さん)

    国立社会保障・人口問題研究所が昨年4月に発表した日本の世帯数の将来推計によると、単独世帯の割合は20年の38.0%から50年には44.3%へ、65歳以上の独居率は男性が16.4%から26.1%、女性が23.6%から29.3%へとそれぞれ上昇。

    また、高齢単独世帯に占める未婚者の割合は、男性が33.7%から59.7%へ、女性は11.9%から30.2%となり、近親者のいない高齢単独世帯の急増が見込まれている。

    ■結婚しても最後は1人
    わずか25年後に単独世帯が4割を超えるという事実。高齢化とともにこのまま核家族化が進めば、男性よりも平均寿命が長い女性はとりわけ、いま既婚で子どもがいる人も将来は単独世帯になる可能性を念頭におく必要がある。アンケートにはこんな回答もあった。

    「高齢化が問題なのではなく、高齢化の時代に成り立たないような社会制度が問題だと思う。子どもがいても高齢になると面倒を見てもらわないことも多く、結婚していても最後は1人になる。人生の終わり方へのサポートを考えるべきだと思います」(神奈川県・会社員・61歳)

    経済面の備えはもちろん大事だが、それだけでは老後の不安を払拭できないことに気づかされる。大島さんは家族以外の人とのつながりの大切さを指摘する。

    「結婚などでパートナーを持ったかや、子どもを持ったかなどにかかわらず、地域をはじめとする人とのつながりなど、非金銭面も含めて安心して暮らせる社会を実現していく必要があります」

    (編集部・渡辺豪)

    ※AERA?2025年2月17日号より抜粋

    →次ページ単独

    【【社会】単身者の老後に不安「手厚いサポート」望む声 2050年には単独世帯数が44.3%へ】の続きを読む


    初任給8万5000円、氷河期世代が語る「刑務所の方がマシな人生」 激務がたたり大病も…残された“使命”
    …初任給は8万5000円 1日16時間、365日働きづめの日々も コロナ禍を背景にした空前のキャンプブームが落ち着きを見せ、キャンプ場や野営地はかつて…
    (出典:)


    氷河期世代の体験談を通じて、現代社会が抱える問題に目を向ける良いきっかけになります。初任給の少なさが貧困や絶望感に繋がり、「刑務所の方がマシ」という発言には、心の叫びを感じます。

    1 煮卵 ★ :2025/02/22(土) 10:32:56.30 ID:uIu/K8CT9
    ◼初任給は8万5000円 1日16時間、365日働きづめの日々も

    (前略)
     神奈川の山間にある、とある河川敷。年間の休祝日のほぼすべてをこの河原で過ごす48歳の小山仁さんは、自信の半生を「就職氷河期の最悪の世代。仕事の面では一度もいい思いをしたことのない人生だった」と振り返る。

    「高校卒業後に調理師の専門学校に行って、20歳で箱根のリゾートホテルに就職したんですが、パワハラ暴力が当たり前の環境。配属初日に玉ねぎのむき方が違うと顔面をグーで殴られ、40人いた同期は1年で半分になりました。初任給は8万5000円。2年目には残業代込みで18万ぐらいになりましたが、バブル崩壊で業績悪化が止まらず、3年目には全手当一律カットでまた10万円を切るようになりました。すでに同僚だった嫁と結婚もしていたので、これでは生活していけないと退職を決意しました」

     知り合いのつてでイタリアンレストランに移るも、オーナーの赤字経営によりわずか2年で倒産。「おいしい料理を提供できても、包丁一本では食っていけない。経営を学ばないと」と痛感し、23歳で居酒屋チェーンを展開する大手企業に入社した。料理人としての経験を買われ、本社で商品開発を任されるも、待っていたのはあまりにも壮絶な*労働の日々だったという。

    「1日16時間労働で、休日は年に半休だけ。364.5日働きづめの日々でした。チェーン5業態の商品開発を自分1人で全部やってたんですよ。血尿がドバドバ出て、頭がおかしくなったやつや、過労死した同僚も3~4人いた。それでも子どもが生まれたことを励みに5年くらいは頑張ったんですが、あるとき上司に進捗を急かされて『今やってますから!』と言い返したらボコボコのリンチに遭って……。やり返してやろうかとも思いましたが、『いや、もうこのままスパっと辞めてしまおう』と」

     今度は飲食事業も手掛けるIT系の会社に転職。新卒から4社目、28歳にしてようやくまともに休みが取れる環境に身を置いた。キャンプの魅力を知ったのもこの頃だという。

    「もう何年もずっと休んでなかったので、急に休めと言われても何をすればいいのか分からなかった。50CCのスクーターで、あてもなく出かけた先でたどり着いたのがこの河原でした。ただ川が流れるのを見て感動して、そのままボーッと、テントも寝袋もないまま翌朝まで地面に寝転がっていた。心の底から癒やされる感覚があって、それからちょくちょく野営をするようになったんです」

     その後も「給与18万円、昇給なし賞与なし」「17店舗で年間22人の店長が辞める飲食チェーン」「従業員15人で売上1500万円」など、劣悪な待遇の会社を転々とした。37歳のときには、若い頃の無茶がたたり大動脈解離で緊急搬送。幸い一命は取り留めたが、術後の10年生存率は40%とも言われる重病で、再発した際の命の保証はないという。

    「渡り歩いたのは8社かな。自分が頑張って業績を上げても、ことごとくつぶれてしまった。人の気を狂わせる拷問で、穴を掘らせては埋めさせるっていうのがあるでしょう。僕の人生はずっとあれですよ。刑務所の方がマシな人生だったと思ってる」

     生きづらさを抱えた人生の中で「唯一の救いだった」というキャンプ。その文化を後世に残していくため、小山さんは2018年、ソロキャンプの健全な普及を目指す任意団体「日本単独野営協会」を立ち上げ、清掃活動やキャンプマナーの周知を始めた。地道な活動ながらSNSを駆使した広報に賛同する仲間も増え、会員数は2万人を突破。メディアなどで取り上げられる機会も増えてきた。

    「大動脈解離はたとえ助かっても長生きはできない病気。たぶん、長くてもあと10年ちょっとだと思っています。すでに子どもも成人しており、残りの人生のタイムリミットを意識する中で、自分が*だ後にもキャンプ文化が存続できる仕組みを作るのが今の目標。ソロキャンプが好きだったので最初は1人で活動していましたが、自分の子や孫の代にもキャンプができる環境を残すためには人を集めるしかなかった。……涙が出ますね。熱い思いに共感してくれる仲間がこんなにいた」

     就職氷河期のど真ん中で、どれだけ努力しようと報われることのなかった「最悪の人生」。限りある人生の答えを、小山さんは冷たい風の吹きすさぶ山間の河川敷で探し続けている。

    [ENCOUNT]
    2025/2/22(土) 10:20
    https://news.yahoo.co.jp/articles/f7bf5397944f2a864e247881c984809e8fe275ad

    ◼年間の休祝日のほぼすべてを野営地の河原で過ごすという小山さん【写真:ENCOUNT編集部】

    (出典 tadaup.jp)

    【【社会】初任給8万5000円、氷河期世代が語る「刑務所の方がマシな人生」  激務がたたり大病も…残された“使命”】の続きを読む

    このページのトップヘ