新型コロナ対策として制限が続く外国人観光客を巡って、政府が段階的に受け入れを再開する方向で検討していることが分かりました。観光業界にとっては待ちに待った再開となりそうで、観光地からは早速、期待の声も聞かれます。
東京を代表する観光名所・浅草はコロナ禍になる前は外国人観光客が詰め掛けていましたが、今はほとんど見られません。こうした中、政府は6月にも外国人観光客の受け入れを再開する方向で調整に入っていて、国内外の今後の感染状況を見極めながら、段階的に受け入れ枠を拡大する考えです。
政府の方針に対し「一つの光が見えた」と話すのは、創業73年となる東京・台東区谷中にある旅館「澤の屋」の若だんな・澤新さんです。澤の屋はコロナ禍より前はおよそ90%が外国人観光客で、主にアメリカやヨーロッパから多く訪れていました。風情を感じる旅館の雰囲気や外国人にとって目新しい貸し切り風呂を好む客が多かったということですが、コロナ禍で海外からの客が激減して、ここ3年ほどは赤字が続いているといいます。澤さんは「通常は3人部屋として使っている部屋だが、今はお客さんが少ないので、2人でもなるべく広いお部屋を使っていただいている」と話します。そんな中で政府が検討する外国人観光客の受け入れ再開はまさに“希望の光”です。澤さんは「せめて赤字が出ないようなところまで何とか売り上げを上げたいとは思うが、なかなかそれが難しいのが現状。外国の人が入ってきてくれるのは経営的に助かる」と期待を寄せます。
政府は早ければ5月中にも、団体客のツアーを試験的に再開することを検討しています。
(出典 news.nicovideo.jp)
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