全身をトゲで覆ったロシア軍の「ヤマアラシ戦車」、ウクライナのドローンは阻止できるか
…ウクライナの戦場で続いてきた即席の装甲強化の最新版として、“鋼鉄のヤマアラシ”のようないで立ちの戦車が登場している。金属製の多数の棒や釘状のものを突…
(出典:Forbes JAPAN)


「ヤマアラシ戦車」に対するウクライナのドローンの効果は、戦争の戦術における新たな一面を示唆しています。トゲの役割や、軍事技術の進化が戦場でどのように影響を与えていくのか、非常に興味深いテーマです。

1 きつねうどん ★ :2025/10/29(水) 11:22:44.34 ID:apU+4NlB

(出典 images.forbesjapan.com)
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T-72戦車にトゲ状の対ドローン(無人機)防護物を装備したロシア軍の改造車両。YouTubeで公開された動画から

ウクライナの戦場で続いてきた即席の装甲強化の最新版として、“鋼鉄のヤマアラシ”のようないで立ちの戦車が登場している。金属製の多数の棒や釘状のものを突き立てたり垂れ下げたりしたこの奇妙な「ドレッド装甲」は、ロシア軍で最初に確認され、いまではウクライナ軍でも模倣されている。これは実際に効果があるようだ。

「装甲車両、なかでも(大きな甲羅のような追加装甲を背負った)亀戦車をあざ笑い、ドローン(無人機)は装甲車両を時代遅れにした“ブンダーバフェ(奇跡の兵器)”だと思っている人たちは、装甲を十分に強化した戦車を撃破するのにFPV(一人称視点)ドローンがいったい何機必要になるか見てみてほしい」。OSINT(オープンソース・インテリジェンス)アナリストのJonpyはX(旧ツイッター)でそう提起し、ウクライナ軍がロシア軍の戦車をFPVドローン数機で繰り返し攻撃した末にようやく破壊する動画を共有している。

だが、戦車が戦場の支配者として復活したと祝うにはまだ早い。

「FPVドローンは、適切な箇所を狙えばどんな装甲車両にも有効です」とウクライナ国家親衛隊のドローン部隊「タイフン(タイフーン)」の指揮官マイケルは筆者に述べた。「腕の立つ操縦士は必要です。ドローンを自在に操り、装甲車両の脆弱な箇所を見抜ける操縦士です」とも言い添えた。

つまり、巨大なヤマアラシのような装甲車両が相手であっても、操縦士がやり方を知っていればFPVドローンで阻止できるということだ。

戦車の進化:コープケージから亀戦車へ
ロシアが2022年2月にウクライナに対する全面侵攻を始めた当初、ロシア軍の戦車には「コープケージ」や「グリル」などと呼ばれるフレームが取り付けられていた。これらは概して効果が薄かった。レース用ドローンを改造してRPG(対戦車擲弾)弾頭を装着したウクライナ軍のFPVドローンは、膨大な数のロシア軍の装甲車両を撃破した。その際には、車内に貯蔵する弾薬の誘爆で派手な爆発を起こすことも多かった。

西側製の戦車はFPVドローンに対してより堅牢なことを証明してきた。車両が破壊されても、乗員の保護に最適化された設計のおかげで乗員は脱出できることが多い。ウクライナ軍のあるレオパルト1戦車はロシア軍のFPVドローン8機の攻撃に耐え、さらに3機の攻撃でようやく撃破された。乗員は脱出できたもようだ。また、米国から供与されたエイブラムス戦車の一両は、6機かそこらのFPVドローンの攻撃を受けてようやく停止した。乗員は無事脱出している。

このエイブラムスの車長は「(ドローンは)エンジンを直撃したようです」とウクライナメディアに語っている。「ですが、わたしたちが中にいた間、十分な時間があったのに、(ドローンは)砲塔も車体も貫通できませんでした」

この戦車もはやり追加装甲やFPVドローン捕捉用のルーフネットを装備していた。

これらの事例は珍しいものではない。英王立防衛安全保障研究所(RUSI)は最近の報告書で「適切な改修を施せば、装甲車両はFPVドローン10~15機の被弾に耐え得る。損傷は受けるものの修理可能である」と説明している。

つづき
https://forbesjapan.com/articles/detail/84099