米国で女子相撲の人気が爆発し、他競技からも多くのアスリートが転身するなど一躍脚光を浴びている。

　英五輪専門メディア「インサイドザゲームズ」は「アメリカで女子相撲がブーム」と題して特集を組んだ。

「先日、立川で開催されたＪａｐａｎ　Ｖｅｎｕｓ　Ｓｕｍｏ　Ｆｅｓｔｉｖａｌでは、相撲の人気が明らかになるとともに、女子相撲の世界的な台頭、特に米国チームの銀メダル獲得に注目が集まった」と指摘。海外、とりわけ米国で女子相撲の人気が沸騰していると強調した。

「数々の個人メダルを獲得しているベテランのボール選手は、このスポーツの母国で競技に参加できたことを喜んだ」として、米国女子相撲の第一人者でスター選手のケリーアン・ボールのコメントを伝えた。「女子相撲が盛んな環境に身を置くのは楽しい。こんなに多くの女性が相撲をやっている国は他にありません。５歳の子供からお母さんまで、みんなが相撲をやっているのを見るのは楽しい」と本場・日本で競技を行って充実感をにじませた。

　同メディアは女子相撲について「日本国内での人気は依然として独特なものであるが、この活動は世界的に急速に注目を集めており、ボールはこれが日本国技の最近の国際的な成功に直接貢献していると考えている」と指摘。ボールは「米国の相撲は急速に成長しており、新たな選手の参加を誘致し、私たち全員の成長に役立っている」と力説した。

　米国での女子相撲フィーバーをボールはこう語る。「この競技はここ４～５年で爆発的に成長した」と指摘。全米にはすでに４０以上の相撲クラブが存在するという。

　続けて同メディアは「この成長により、他のスポーツ分野からも優秀なアスリートが大量に流入することになった。ムエタイに加え、レスリングやボクシングの経験を持つ他のチームメイトの存在は、重要な点を浮き彫りにしている」と分析。今や他競技からも続々と優秀なアスリートが女子相撲に転身してきており、さらなる競技の拡大が見込めるという。

　この特集にある「Ｊａｐａｎ　Ｖｅｎｕｓ　Ｓｕｍｏ　Ｆｅｓｔｉｖａｌ」は、アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟が主催。会長はトヨタ自動車会長の豊田章男氏が務めている。また、元横綱の白鵬翔氏は自身が長年主催する「白鵬杯」に来年から女子部門も設ける予定で、日本でも女子相撲への注目度が高まっている。

　米国を中心に世界で女子相撲人気が爆発するのか注目だ。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/362135