今回の報道は、北朝鮮の内部で何が起きているのかを深く考えさせられる内容です。金正恩政権の暴力的な対策は、彼らがいかに不安定な状況にあるかを示しています。そして、ウクライナ派兵部隊の家族を人質として隔離する行為は極めて問題視されるべきです。

 本サイトが11月7日に公開した記事では、金正恩総書記がウクライナ戦線に派兵した北朝鮮部隊が「全滅」の危機に陥っていることを詳報した。

 ウクライナのルステム・ウメロフ国防相は、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部のクルスク州で11月5日、戦線に派兵された北朝鮮部隊とウクライナ軍の間で、最初の交戦が行われたと公表。さらに同日付の米紙ニューヨークタイムズが米当局者の話として「北朝鮮兵から相当な数の死者が出た」とスッパ抜いたのだ。

 ロシア経由で戦線に派兵された北朝鮮部隊は1万5000人規模とみられているが、金正恩は派兵の規模を延べ10万人超にまで拡大していく、との仰天情報が流れている。ウクライナ政府は北朝鮮部隊に「死にたくなければ投降せよ」との警告を発しており、今後、北朝鮮派兵軍から想像を絶する数の戦死者が出る可能性が高まっている。

 そんな中、韓国の諜報筋から「金正恩が派兵部隊の家族らの強制隔離に乗り出した」との戦慄情報が飛び出した。いったいどういうことなのか。

 金正恩体制の内情に詳しい国際諜報アナリストが明かす。

「延べ10万人超の派兵となれば、万単位の戦死者が出るのは必至で、派兵兵士の家族らは激しく動揺する。そこで金正恩北朝鮮国内で不穏な空気が増大することを恐れ、派兵兵士の家族らを人質とする強制隔離に踏み切ったのです。韓国の情報機関である国家情報院も10月、金正恩が情報統制のための家族隔離を開始したと、国会で報告しています」

 いや、コトはそれだけにとどまらなかった。国際諜報アナリストが続ける。

金正恩が最も恐れているのは、北朝鮮国内で唯一の実力組織を有する軍の反乱です。今後、派兵兵士から大量の戦死者が続出して軍内の怒りが限界点を超えれば、首都・平壌で軍事クーデターが勃発する可能性は極めて高い。言うまでもなく、狙いは独裁者の『首』であり、金正恩は今、その恐怖に慄きながら落ち着かない日々を過ごしているのです」

 臆病にして小心。まさに「幽霊の…否、独裁者の正体見たり枯れ尾花」ではないか。

(石森巌)

アサ芸プラス


(出典 news.nicovideo.jp)