最近、ロシア本土に米国製の装甲車や戦車が侵入したという衝撃的なニュースが報じられました。このような軍事的な動きが、今後の安全保障にどのような影響を与えるのか、非常に気になるところです。

TOW対戦車ミサイルを発射している珍しい映像。

「ブラッドレー」や「エイブラムス」がクルスクで活動か

ウクライナ国防省は2024年10月、アメリカから供与されたM2「ブラッドレー」歩兵戦闘車とM1「エイブラムス」戦車が、ロシア西部のクルスク地域でロシア軍の陣地を破壊したとする映像を公開しました。

M2「ブラッドレー」は、ウクライナ陸軍では精鋭の第47独立機械化旅団に配備。強力な25mm機関砲「M242ブッシュマスター」を備えているほか、BGM-71「TOW(トウ)」対戦車ミサイルなども備えており、強敵の戦車と戦うことも不可能ではありません。

連戦で損失が増えているものの、防御力が高く、現場で戦う兵士からは乗員の高い生存率が評価されているといいます。

公開された映像は、M2「ブラッドレー」がロシア軍の陣地に激しい攻撃を加える様子を捉えています。「チェーンガン」とも呼ばれる主武装の25mm機関砲やTOW対戦車ミサイルロシア軍の陣地を攻撃しており、すさまじい威力を発揮しています。映像の前半では「竜の歯」と呼ばれる対戦車障害物が多数設置されているのが確認できます。

アメリカ政府は2024年9月、2億5000万ドル相当のウクライナ援助パッケージを発表。その中には、M2「ブラッドレー」も含まれており、新たな車両が供与されるとみられます。

ウクライナ軍は現在、兵力や他国からの支援が不足しており、ドネツク州など東部の戦いではやや厳しい状況に置かれています。そうした中でも、クルスク州には第47独立機械化旅団のような精鋭部隊を投入し、越境作戦を続ける構えを見せています。

アメリカ陸軍のM2A2「ブラッドレー」歩兵戦闘車(画像:アメリカ陸軍)。


(出典 news.nicovideo.jp)