1800km離れた距離からの攻撃とは驚異的ですね。果たしてどのような方法で攻撃が行われたのか気になります。

かなり後方の飛行場への攻撃。

無人機の自爆攻撃でTu-22M3が損傷か?

ウクライナ国防省の公式のニュースメディアである「アーミーインフォーム」は2024年7月29日、オレニャ飛行場に配備されていたロシア軍のTu-22M3戦略爆撃に損害を与えたと報じました。

オレニャ飛行場はロシア軍の戦略爆撃機が配備されている軍用の飛行場です。北極圏に位置するムルマンスク州のコラ半島にあり、ウクライナの前線からは約1800kmも離れた場所となります。

今回の攻撃に関しては「ウクライナプラウダ」などのウクライナメディアが7月27日に第一報を報じており、無人機による自爆攻撃で同飛行場にあったTU-22M3が損傷を受けたとしていました。

「アーミインフォーム」がこの件に関して、ウクライナ国防情報局のアンドリー・ユーソフ氏に質問したところ「戦略爆撃機(TU-22M3)が損傷したという事実を確認しています」と発言しました。なお、攻撃がどのような方法かについての説明はありませんでしたが、長距離飛行できる兵器があるということは明かしました。

またユーソフ氏は「ロシアは現在この(TU-22M3)ような新しい装備を生産する能力がないため、このような航空機の撃墜は非常に重要である。だからこそ彼らは遠くへ隠そうとしているのだ」と戦略爆撃機を攻撃する利点を強調しました。

ウクライナは以前にも遠く離れた位置にあるTu-22M3を攻撃しています。2023年8月には800km離れたノヴゴロド州のソルツィ空軍基地に駐機してあったTu-22M3がウクライナ軍のドローン攻撃を受け地上で撃破されています。これまでTu-22M3は地上撃破や撃墜などで3機が損害しており、今回の機体で4機目となります。

また、2024年5月には今回の攻撃と同じく約1800km離れたオレンブルク州オルスク「Voronezh-M(ヴォロネジ-M)」早期警戒レーダーへの攻撃を行い、損傷を与えたと発表しています。

ロシア空軍が保有する戦略爆撃機のひとつであるTu-22M3(画像:ロシア国防省)。


(出典 news.nicovideo.jp)