令和の社会・ニュース通信所

社会の出来事やニュースなどをブログに書いて発信していきます。あと、海外のニュースなども書いていきます。

    2025年02月


    【スクープ】安倍晋三元首相の政治資金3700万円を甥・岸信千世議員が“実質的な無税相続”していた 「血縁を理由にした寄附は政治資金の私物化」との指摘
     国民には1円単位での細かい納税を課しながら、政治家には“特権の抜け道”が用意されている──自民党の派閥裏金問題はそうした構造が国民の怒りに火をつけ…
    (出典:)


    安倍元首相の資金3700万円を甥の岸信千世議員が受け取った事件は、政治資金の管理や透明性の重要性を浮き彫りにします。社会での税負担の公平性が問われる中、特権的な地位にある者が免れる影響は大きいです。この事例をきっかけに、政治資金と税制におけるルールの再構築が議論されることを期待しています。

    1 おっさん友の会 ★ :2025/02/28(金) 07:53:16.87 ID:YTUns27I9
    国民には1円単位での細かい納税を課しながら、政治家には“特権の抜け道”が用意されている──自民党の派閥裏金問題はそうした構造が国民の怒りに火をつけ、今国会でも元安倍派事務局長の参考人招致問題が紛糾している。そして本誌・週刊ポストは裏金問題よりもさらに根深い、世襲政治家の特権をめぐる新事実を掴んだ。【前後編の前編】

    3人の総理を生んだ岸・安倍一族の4世議員、岸信千世氏(33)だ。父は岸信夫・元防衛相、安倍晋三・元首相は伯父という政界サラブレッドで、初当選からわずか1年半で石破内閣のデジタル大臣政務官兼内閣府政務官に抜擢されるなど出世街道をひた走っている。

     この信千世氏は父から衆院山口2区の地盤・看板・カバン(資金)を継いだばかりか、亡くなった伯父の安倍氏からも約3700万円もの政治資金を受け取っていることが本誌の調べで判明した。

     資金の流れはこうだ。

    安倍氏の政治資金約4億円は6つの政治団体に遺された。その多くが元夫人の安倍昭恵氏が代表を継いだ「晋和会」に集められ、引き継がれた。

     信千世氏に渡ったのはこのうち「東京政経研究会」の資金の一部。政治資金収支報告書によると、同研究会には安倍氏が亡くなった時点で約1億8700万円の資金が遺されていたが、昭恵氏の「晋和会」に1億円、安倍氏の後継者として旧山口4区の補選に出馬した吉田真次・代議士の資金管理団体に5000万円がそれぞれ寄附された。

    NEWSポストセブン 2025/02/28
    https://www.news-postseven.com/archives/20250228_2026197.html?DETAIL

    フジテレビ時代の岸信千代氏


    (出典 Youtube)

    ?si=8rTPsXKjLWfgYUHS

    【【税回避】安倍晋三元首相の政治資金3700万円を甥・岸信千世議員が“実質的な無税相続”していた】の続きを読む


    韓国の窃盗団によって盗まれた「菩薩坐像」が返還されるニュースに安堵する一方で、これを機に文化財保護の重要性を再認識することが求められます。根本的な解決には、密輸防止策や地域住民の意識向上が不可欠です。

    ■14世紀につくられた高さ約50cmの観音菩薩坐像の「帰国」

    韓国の窃盗団によって長崎県の対馬の観音寺から盗まれた仏像の返還が、13年ぶりに決着しそうだ。「元は韓国の寺にあったもの」として韓国の寺が所有権を主張。韓国の最高裁2023(令和5)年、最終的な所有権は観音寺にあると認定したが、返還を渋っていた。筆者は昨年6月、対馬を訪れ、この寺を取材している。仏像は今年5月まで韓国の寺で「100日間法要」が営まれた後に、対馬に帰る予定だ。

    「両国の多くの人の手助けによって今日を迎えることができた。日韓が助け合ってやっていける国家間になりたいと思う」

    返還手続きのため先月、韓国の大田(テジョン)を訪れていた観音寺の田中節孝元住職は、集まった関係者の前でこう感慨深げに述べた。仏像はいったん、「本来の所有権」を主張する韓国の浮石寺に渡され、100日間の法要を実施した上で、5月中には対馬の観音寺に戻る予定だ。

    騒動の発端は、2012(平成24)年10月8日のことであった。観音寺を含めた複数の寺社で連続盗難が起きた。まず、海神神社(対馬市市峰町木坂)において宝物館の鍵が壊され、国の重要文化財である銅造如来立像(高さ約38cm)が盗まれた。

    同像は、奈良や京都の仏像に見るような端正な造形とは異なり、頭部が大きく、どこか人間味ある佇まいが特徴だ。8世紀に新羅から伝わったとみられる。螺髪や衣紋の表現は実に緻密。文化庁の文化遺産オンラインサイトでは「秀抜の一作と賞することができる」と評している。

    韓国人窃盗団は海神神社で犯行に及んだ後、さらに島内の寺社を荒らし回った。海神神社から南に5kmほど離れた観音寺(同市豊玉町小綱)で、銅像の観音菩薩坐像(長崎県指定有形文化財、14世紀、高さ約50cm)が盗まれた。

    筆者が対馬を訪れ取材したのが昨年6月。小綱地区は、49世帯(2022年)の小さな漁村だった。観音寺に隣接して村の鎮守社があり、観音寺同様に無住である。駐在所もなく、集落は常にひっそりとしている。観音寺は一見、集会場のような佇まい。僧侶の居住するための庫裡もない。

    同像は髪を頭頂部で結んだ姿が特徴だ。体内からは結縁文が見つかっている。結縁文には、高麗国の浮石寺において、戒真と呼ばれる僧侶32人の発願によって1330(天暦3)年に製作された旨が書かれていた。そのことから、浮石寺に安置されていたものが、後に海を渡って観音寺に移されたと考えられる。

    続いて犯人は、対馬南部にある多久頭魂神社(同市厳原町豆酘)で、県指定文化財の大蔵経を盗んだ。3つの寺社で窃盗を繰り返した輩は、対馬を離れて博多に入り、船で釜山港に戻ったとされる。

    ■観音菩薩坐像は約150億ウォン(約13億円)の値がつけられた

    対馬には、100カ寺以上の寺が存在する。圧倒的に曹洞宗寺院が多い。しかし、半数以上は観音寺のように無住という。人口2万7000人の島にしては寺の数が多すぎ、それぞれに住職を置けないからだ。これは対馬のリアス式になった入り江ごとに小集落を形成し、江戸時代にその集落ごとに「ムラの菩提寺」が建てられたことに由来する。

    近年は島の過疎化が進み、1カ寺あたりの檀家数がさらに減少している。ムラの高齢化と人口減少によって、監視の目が行き届かなくなり、寺宝の盗難を未然に防ぐことが難しくなっているのだ。

    2013(平成25)年1月、韓国警察は仏像を売りさばこうとした窃盗団を検挙。盗品を押収した。犯人は対馬での実行役4人と、韓国国内での支援役4人を含む総勢8人であった。対馬には3度ほど下見に訪れていたというから、周到に計画された犯罪といえる。

    驚くことに観音寺の観音菩薩坐像は、およそ150億ウォン(約13億円)もの値がつけられていた。大蔵経については「神社周辺の山野に捨てた」と供述した。海神神社の如来像は、2015(平成27)年に日本に返還された。

    ところが、観音寺の仏像については、結縁文に記された出所によって、思わぬ騒動へと発展する。そこに書かれていた浮石寺が「倭寇によって略奪されたものだ」として所有権を主張し始めたのだ。そして、韓国の大田(テジョン)地裁に提訴。仏像を保管していた韓国政府にたいして、“返還”を求めた。2017(平成29)年の一審では、浮石寺の主張が認められ、浮石寺に仏像を引き渡すよう命じた。観音寺は「蚊帳の外」にされてしまった。

    高裁では一転して、地裁判決が取り消された。民法上の取得事項にあたる20年を経過して、観音寺が仏像を所有してきていることなどが理由である。そして、韓国の最高裁にあたる大法院は2023(令和5)年10月、最終的な所有権は観音寺にあると認定した。なのに、その後1年以上にわたって、韓国政府から日本側への返還の通知はなされてこなかった。

    観音寺の前住職で、観音寺を管理する西山寺(厳原町)庵主、田中節孝さんは憤っていた。

    「韓国からすれば倭寇の時代の遺恨があって『取り戻した』感覚でいるのだろうが、これは単なる窃盗事件だ。もはや謝罪はいらない。最高裁で観音寺の所有権が認められたのだから、宅配便でもよいので、一日も早く寺に戻してもらいたい」

    田中さんは「歴史的にみても、倭寇が奪ったというのは違和感がある」と話す。なぜなら、観音菩薩坐像が観音寺にもたらされたと考えられる16世紀頃は、朝鮮半島における「廃仏毀釈」があった時期とされるからだ。

    高麗王朝は仏教を庇護したが、朝鮮王朝時代へと切り替わると儒教を国教とし、仏教を迫害した。多数の仏像も破壊した。そのような情勢の中で、合法的に対馬に流れてきたというのが、観音寺側の見解である。実際、対馬には朝鮮半島から海を渡って逃がされてきた渡来仏が80体以上、存在するという。

    ■対馬の仏像が窃盗されやすい理由

    対馬と朝鮮半島との距離の近さが、こうした窃盗リスクを高めているともいえる。

    朝鮮半島まで直線距離にして、およそ50km足らず。空気の澄んだ日の夜には、釜山を走る車のライトを捉えることができるほどだ。ゆえに対馬と朝鮮半島との関係は、今も昔も深い。島の玄関口は、かつて城下町として栄えた厳原という港町だ。そこここの標識には必ずと言ってよいほど、ハングル文字が併記され、出会う観光客の大半が韓国人である。

    釜山港から対馬へのフェリー航路で結ばれてから、韓国人旅行客は増加の一途を辿ってきた。2019(令和元)年には41万人を記録。その後、日韓関係の悪化で運休が続いていたが、コロナ禍が明けた2023(令和5)年には12万人が対馬を訪れている。

    厳原の街には、免税店やビジネスホテルチェーンが立ち並ぶ。その光景を見るだけでも、対馬と朝鮮半島との関係の深さを窺い知ることができる。島の経済は、韓国マネーが支えている。

    がしかし、島の人は概して「韓国人のマナーの悪さ」を口にする。さらに観音寺の窃盗事件後の韓国側の対応も相まって、対馬の人の韓国に対する感情は必ずしも好意的ではない。

    事件と裁判が起きたタイミングも悪かった。竹島問題や元慰安婦問題に加え、2018(平成30)年10月、いわゆる元徴用工訴訟で大法院が日本製鉄に賠償を命じる判決を下していた。日韓関係は最悪の状態を迎えていた。同年12月には能登半島沖で海上自衛隊機が韓国の駆逐艦からレーダー照射を受け、日本政府が抗議。対馬―釜山の国際航路も関係悪化によって休止となっていた。

    それが今年に入って大きな動きをみせた。その背景には今年、日韓国交正常化60年の節目を迎えるタイミングがありそうだ。韓国側にとっては、日韓間のしこりを解消しておきたい思惑があり、日韓双方の議員連盟が調整を進めていた。

    ただ、このような経緯があるだけに、仏像が観音寺に戻ってくるまでは一件落着とはいかない。仮に観音寺に仏像が再安置されたとしてもまた、いつ何時、盗まれてしまうかわからない。離島の寺院における寺宝保護対策が、課題だ。

    ----------

    鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)
    浄土宗僧侶/ジャーナリスト
    1974年生まれ。成城大学卒業。新聞記者、経済誌記者などを経て独立。「現代社会と宗教」をテーマに取材、発信を続ける。著書に『寺院消滅』(日経BP)、『仏教抹殺』(文春新書)近著に『仏教の大東亜戦争』(文春新書)、『お寺の日本地図 名刹古刹でめぐる47都道府県』(文春新書)。浄土宗正覚寺住職、大正大学招聘教授、佛教大学東京農業大学非常勤講師、(一社)良いお寺研究会代表理事、(公財)全日本仏教会広報委員など。

    ----------

    韓国から観音寺への返還手続きが行われた「観世音菩薩坐像」 - 写真提供=共同通信社


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】再び盗まれる可能性がある…韓国窃盗団が長崎対馬から盗んだ13億円「菩薩坐像」返還を手放しで喜べない理由】の続きを読む


    ポーランド外相がトランプ氏の言動に対して言及した今回の会見は、国際関係の複雑さを再確認させてくれます。特に各国が抱える不安感は、外交政策に大きな影響を与えるでしょう。今後の国際情勢がどう変化するのか、注視する必要があります。

    シコルスキ外相のコメント

     ウクライナ情勢を巡って、アメリカとロシアの間で停戦に向け交渉が進むなか、来日したポーランドの外相が会見を開き、トランプ大統領の言動に各国が不安になっているなどと指摘しました。

    【映像】シコルスキ外相のコメント

    「弱々しい、そして疲弊しきったロシアにアメリカが生命線を与えているようにみうけられる」(シコルスキ外相)

     ウクライナの隣国ポーランドのシコルスキ外相は27日、日本記者クラブで会見をし、トランプ大統領の発言が、ロシアへ新たな機会を与えているのではないかという不安を各国が抱いていると指摘しました。

     シコルスキ氏は、「トランプ氏の早期停戦への思いは賞賛に値する」と評価した一方、「ロシア政府の言葉を信用しないほうがいい」とも述べ警鐘をならしました。ウクライナのNATO加盟について問われると、「NATO加盟というのは重大な決断だ」と述べるにとどめ、明確な返答は控えました。(ANNニュース)

    ポーランド外相が会見 トランプ氏の言動に指摘 “各国が不安に”


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【国際】ポーランド外相が会見 トランプ氏の言動に指摘 “各国が不安に”】の続きを読む


    トランプ大統領が中国への追加関税を20%に引き上げる決定を下したことは、アメリカ経済に大きな影響を与えるでしょう。この措置は貿易戦争の拡大を示しており、国際的な緊張を高める要因ともなります。果たしてこの政策がアメリカの経済を守るための正しい選択なのか、今後の展開に注目が集まります。

    1 お断り ★ :2025/02/28(金) 01:09:29.53 ID:vtCJKGf09
    アメリカのトランプ大統領は、中国に課している10%の追加関税について、3月4日から税率を20%に引き上げると表明しました。
    中国から合成*が流入していることを理由としていて、「我々はアメリカに害を及ぼし続けることを許すことはできない」としています。
    詳細はソース TBS 2025/2/28 1:00
    https://news.yahoo.co.jp/articles/ddec13e9184354151c9500c80f8f006fca326633

    【【国際】トランプ大統領 中国への追加関税を20%に引き上げ「アメリカに害を及ぼし、許すことはできない」3月4日から】の続きを読む


    仕事と私生活を分けたいZ世代の特性は、今後の職場のあり方を大きく変えていくでしょう。

    20代の若手社員への接し方が分からないと悩んでいる人が多い。ラーニングエッジ代表の清水康一朗さんは「自分とは価値観が異なるZ世代に対処するポイントが『良』と『善』だ。日頃は相手の考え方を尊重しつつ、上司として言うべき時は言うという切り替えが重要だ」という――。

    ■「先輩と話す機会」として企画したが…

    Z世代の部下をもつ上司にとって、自分たちの世代と感覚や考え方が異なることが悩みの種となるケースは多いことでしょう。

    どう接すれば信頼関係を築けるのか、彼ら・彼女らがやりがいを感じる環境を整えるにはどうすればよいのか、具体的な解決策を見出せずに苦しんでいませんか。

    Z世代と接する際のポイントは、「良」と「善」の使い分けにあります。

    私が実際に相談を受けた事例とともに、具体的な接し方について見ていきましょう。

    ケース:「仕事と私生活はきっちり分けたい」タイプの部下

    大手メーカーT社で働く営業部の田中さん(男性、仮名)は、「仕事と私生活はきっちり分けたい」と主張する部下の矢田さん(女性、仮名)への対応に頭を悩ませていました。

    事の発端は、矢田さんが入社して間もない春先のことです。

    田中さんは、営業部に配属された新入社員が先輩とコミュニケーションを図ってほしいと考え、社休日にオフィス近くの河川敷でバーベキューを催すことにしました。

    ■「参加しないとダメなんでしょうか?」

    営業部に配属された新入社員は3名。

    田中さんから部員にメールで開催日時を伝えると、新入社員のうち2名からはすぐに「ぜひ参加させていただきます」と返信がありました。

    ところが、矢田さんからは一向に返事が届きません。

    どうしたのだろう? と感じた田中さんは、その日の終業時に矢田さんに声をかけました。

    「矢田さん、さっきのメール見てくれた?」
    「はい、拝見しました」
    「来週末だけど、都合はどうかな?」

    田中さんにとっては何気ない会話でしたが、矢田さんの表情がみるみる曇り始めたことに気がつきました。

    「あの、参加しないとダメなんでしょうか?」
    「いやいや、ダメってことはないよ、その日は都合が良くないかい?」
    「都合がつくかどうかを、今お伝えしないといけませんか?」

    想定していなかった返答を聞いて、田中さんは内心戸惑っていました。

    矢田さんの口調に反抗的な印象はなく、なぜ自分の都合を上司に伝えなくてはいけないのか本当にわからない、といった様子です。

    ■仕事よりプライベートの時間が大切

    この翌週、田中さんは矢田さんとの1on1を設定しました。矢田さんがどのような考えで一連の発言をしたのか、真意を知りたかったからです。

    1on1の席についた矢田さんは、特に悪びれる様子もなく淡々と話し始めました。

    矢田さんは次のように考えていたのです。

    ・会社は仕事をするための場所で、友達を作るための場所ではない
    ・休日まで勤務先の方々と一緒に過ごす必要はないと思う
    ・仕事と私生活にはきちんと線引きをしておきたい
    ・休日や業務時間外のイベント等には、今後も参加するつもりはない

    良かれと思って企画したバーベキューだっただけに、田中さんは面食らってしまいました。

    矢田さんのように、仕事と私生活は明確に区別したいという考えの若手社員は少なくないようです。

    Z世代の社員は、次のような価値観を大切にしている傾向があります。

    ・仕事第一ではなく、プライベートの時間を大切にしたい
    ・自分の時間を大切にしながら働けるかどうかが重要
    ・仕事と私生活は明確に区別して、私生活に影響が及ばないようにしたい

    田中さんが企画した「休日にバーベキュー」は、矢田さんにとってまさしく「私生活を犠牲にしなくてはならない」提案だったのです。

    ■上司世代とZ世代を隔てる「壁」

    一定以上の年齢層にとって、矢田さんのような考え方は受け入れがたいものかもしれません。なぜなら、社会人として経験を積んできた世代は、無意識のうちに次のように考えてしまうからです。

    ・若手のうちは、仕事で苦労するのはある程度仕方がないことだ
    ・仕事に慣れるまでは、私生活が多少犠牲になってもやむを得ない
    ・職場に馴染むためには、業務外でのコミュニケーションも必要だ

    仕事と私生活の考え方が、Z世代とは大きく異なっていることにお気づきでしょうか。

    「ワークライフバランス」という言葉に代表されるように、マネージャー世代は仕事と私生活を両立させる発想であるのに対して、Z世代にとって仕事と私生活はあくまでも別物です。

    こうした根本的な感覚の違いが、Z世代の部下をもつ上司が感じる「モヤモヤ」の根底にあると考えられます。

    ■モヤモヤを解消する鍵は「良」と「善」

    自分とは価値観が異なるZ世代の部下に対処する鍵を握るのが、「良」と「善」の使い分けです。

    良:相手を幸せにすること
    善:相手を成長させること

    基本的に、「相手の価値観を受け入れる」「共感を示す」といったことは、いずれも「良」に含まれます。上司と部下という関係以前に、社員は同じ組織に属するメンバーです。立場の違いこそあれ、日頃は「良」で接していくのが得策でしょう。

    矢田さんのケースでは、「仕事と私生活を明確に分ける」という考え方を受け入れることは「良」に当たります。矢田さんにとって、自身の理想が現実のものとなり、幸せな社会人生活を送れるでしょう。

    一方で、長い目で見た場合にこの環境が必ずしも矢田さんの「成長」につながるとは限りません。

    先輩社員や上司と業務時間内しか接する機会がなければ、相互理解が促されない可能性があります。同じことを報告・連絡・相談しているようでも、信頼関係が築かれている社員とそうでない社員では、伝わり方に大きく差が開くことも考えられるでしょう。

    結果として、矢田さんは「自分のことを理解してもらえない職場」「力が発揮できない会社」と捉えてしまい、退職を考え始めるきっかけになることもあり得ます。

    ■時には、上司としての責務を果たす

    こうした中長期的な影響について伝え、理解を促し、周囲とコミュニケーションを深めていく重要性を説くことは「善」に当たります。

    「良」に徹することは一見すると部下を思いやっているようで、実は相手の将来や今後のキャリアについて冷淡なのかもしれません。部下が着実に成長し、主体的に仕事に取り組めるようになるためにも、上司は「善」で接する場面を意識的に作るべきでしょう。

    先の例では、バーベキューを催す意義や目的が矢田さんにしっかりと伝わっていない可能性があります。業務を離れた時間に垣間見える同僚や先輩の顔が人柄を知るきっかけになることも、経験しなければわからないことです。

    上司である田中さんには、日頃の「良」を意図的に「善」へと切り替え、矢田さんがより成長できるように助言する責務があります。

    もしかしたら、矢田さんは「なぜ上司にそのようなことを言われなくてはいけないのか」と反感を抱くかもしれません。言葉を尽くして丁寧に説明し、今後の成長に期待していることを伝えることが重要です。

    ■「指示待ち社員」にはまず説明を

    「善」の対応をした際には、最後に「良」で終わるよう心がけることも大切なポイントといえます。

    部下について上司が抱える悩みのパターン別に、「善」で対応し「良」で終わる対処の例を紹介します。

    ■話しかけても手ごたえがない時は…

    このように、上司としての助言(=善の対応)をしたのち、部下の価値観や考え方を改めて認め、理解を示す(=良の対応)ことを心がけていくとよいでしょう。

    ■誰に対してもブレない「自分基準」

    Z世代の部下への接し方について、上司が悩んだり苦しんだりする1つの要因は、相手が基準になっていることです。

    田中さんのように複数の部下を抱えるマネージャーであれば、相手によって返ってくる反応はまちまちでしょう。

    上司自身が苦しまないための接し方のコツは、「自分の中での基準」を定めておくことです。

    具体的には、「良」と「善」の比率を決め、自分の中でバランスを取っていくことをおすすめします。例えば「良:善」を「9:1」と決めておくことで、日頃は9割方「良」で接するという基準を意識しやすくなります。

    見方を変えると、いざという時には「善」を発動させる、という心構えにもなるはずです。たとえ「善」の接し方をしても、最後には「良」で終わることを意識していれば、お互いに感情的なもつれが生じにくくなります。

    想定していなかった部下の言動に振り回されないよう、自分の中での「軸」を決めてみてはいかがでしょうか。

    ■「決め付け」や「レッテル貼り」にも要注意

    今回のコラムでは、上司自身が苦しまないためのZ世代への接し方を紹介してきました。

    事例として紹介した矢田さんのような若手社員は、これからも現れる可能性があります。

    一方で、「Z世代だから」「若手だから」と一括りにして捉える思考に囚われることのないように注意してください。

    Z世代と一口に言っても、人によって考え方や価値観はさまざまです。中には「善」の意図をくみ取り、成長を促してくれる上司に感謝する若手社員もいるでしょう。

    世代の違いを意識するあまり、「決め付け」や「レッテル貼り」にならないよう十分留意する必要があります。

    「良」と「善」の使い分けは、Z世代の部下に限らず、また上司と部下という関係性に限らず、ビジネスパーソンにとって重要な指針の1つとなるはずです。

    「良」と「善」の考え方を、ぜひご自身の職場やビジネスで活かしてください。

    ----------

    清水 康一朗(しみず・こういちろう)
    ラーニングエッジ代表
    1974年生まれ、静岡県浜松市出身。98年慶應義塾大学工学部卒業後、人材業界のベンチャー企業に入社。2000年、デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。2003年にラーニングエッジ株式会社を設立。コンサルで学んだマーケティングや顧客管理のノウハウをベースに、業界最大のポータルサイト「セミナーズ」を立ち上げ、教育の流通に努めている。著書に『絆徳経営のすゝめ』(フローラル出版)、『勝手に売れていく人の秘密』(ダイヤモンド社)、『耳から学ぶ勉強法』(サンマーク出版)など。

    ----------

    ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/torwai


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】休日に「職場のBBQ」なんて断固拒否…「仕事と私生活は分けたい」Z世代社員に振り回されないためのトリセツ】の続きを読む

    このページのトップヘ