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■世界でも「学ばない大人」が圧倒的に多い日本
さらに、国際的な水準から見ても、日本の社会人は圧倒的に学習活動が少ないことが知られています。例えば、アジアの中で比べてみましょう。下の図は、パーソル総合研究所が実施した調査の結果です。
これを見ると日本はアジア・APACの中でもとりわけ学びを行っていないことがわかります。読書、研修、語学学習などあらゆる学習行動がAPAC諸国の平均よりも低く、学習行動を「特に何も行っていない」人の割合が5割近くに上っています。
中高年の「変わらなさ」の背景には、先進各国の中で最低クラスの学習習慣のなさがあるということです。
世界でも学ばない大人が圧倒的に多い日本、さらにその中でも、中高年が最も学びから離れているということを確認してきました。こうした結果を見て、「日本の中高年はなんと怠け者なんだ」と感じる人もいるでしょう。
しかし、このことを「怠惰さ」といった個人特性のせいにするのは一面的な見方です。問題の根源を「心理」に求める心理還元主義に対抗するのが本書の方針でもありました。日本人の学ばなさは、そのキャリアの歩み方によって、「学びが職場に偏っている」ことが一因です。
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