令和の社会・ニュース通信所

社会の出来事やニュースなどをブログに書いて発信していきます。あと、海外のニュースなども書いていきます。

    2021年10月



    歴史を動かしてきた。

    カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください


     秘密結社というと、ごく一握りの支配者層が歴史を裏から操るための組織を想像するかもしれない。

     現実には、上位1%の特権階級による組織もあるが、貧しい労働者たちによって結成されたものもある。またその目的もさまざまだ。

     平和的な秘密結社がある一方で、過激な活動を繰り広げ、世界を変えてしまった秘密結社もある。

     そうした秘密結社は、歴史を裏から操るどころか、歴史にはっきりと足跡を残している。ここでは、そうした秘密でありながら、世界的に有名になってしまった結社を紹介しよう。

    【画像】 1. 黄金の夜明け団

     3人のフリーメイソンによって、1887年イギリスで設立された魔術結社。

     その教えは、魔法の儀式らしきものが描かれた「暗号文書」に基づいており、会員は己に秘められている神性、すなわち「聖なる守護天使」とつながることを目指した。

    [もっと知りたい!→]歴史に大きな影響を与えた10の秘密結社

     オカルティストとして有名なアレイスター・クロウリーウェイト版タロットの製作者A. E. ウェイト、アイルランドの劇作家W. B. ウェイツなど、1890年代には数百名の会員がおり、男性ばかりでなく、女性も受け入れられていた。

     19世紀のロンドンでは、魔術結社としてもっとも強い力を誇り、近代の「ウィッカ」(欧州の古い多神教的信仰をもとにした新宗教)にも影響したとされているが、やがて分派に分裂し、衰退した。

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    2. 義和団

     清朝末期に起きたの動乱「義和団の乱」で知られる秘密結社。

     メンバーの多くは山東省の農民だが、単一の起源は特定されておらず、拳法に由来するという説と、自警団に由来するという説がある。メンバーボクシングを思わせる武術を駆使し、「義和拳」とも呼ばれる。

     義和団の乱の背景には、長年にわたるかんばつや洪水にくわえ、地域の習慣を無視しして布教活動を行うキリスト教宣教師といった外国人への反発があった。

    ・合わせて読みたい→選ばれし者専用、ディズニーランド、秘密の会員制レストラン「クラブ33」に関する真実

     1890年代後半、義和団が宣教師や国内の信者を標的にすると、清王朝がこれを支持。義和団はついに北京の外国人街を包囲するにいたった。

     日本、アメリカロシアなど8か国が鎮圧のために軍隊を派遣。アヘン戦争や日清戦争によって衰退していた清王朝だが、これによってさらに打撃を受け、1912年に崩壊。

     何世紀にもわたる皇帝による中国の統治に終止符が打たれ、やがて毛沢東による中華人民共和国が誕生する。

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    3. トゥーレ協会(ドイツ)

     急進的な反ユダヤ主義と暴力的右翼ナショナリズムを是とする秘密結社。国家社会主義ドイツ労働者党。いわゆるナチスの母体の1つとされる。

     設立は1918年、西部戦線で負傷し除隊した元ドイツウォルター・ナウハウスと、自称貴族のルドルフ・フォン・ゼボッテンドルフによる。トゥーレとは、ゲーテの「ファウスト」などで語られる伝説の地のことだ。

     表向きの活動目的は古代ゲルマンを研究することだったが、実際には神智学をもとにしたアーリア主義や、民族主義と結びついた神秘主義を範として、反ワイマール共和国的扇動や反ユダヤ主義的プロパガンダを広めた。

     協会自体は短命に終わる。ナウハウスは謀議の罪で処刑され、ゼボッテンドルフは仲間を売った疑いで失脚。協会は1925年頃に解散したとされる。

     しかしそのメンバーの中に、ナチスの前身であるドイツ労働者党の関係者がいた。これをもってナチスの母体の1つとされることがあるが、「ゼボッテンドルフの誇大妄想の産物」とする説もある。

    4. セブン・ソサエティ

     バージニア大学の秘密結社。設立された経緯は不明だが、アルファオメガインフィニティに囲まれた「7」のシンボルが大学年鑑に初めて掲載されたのは、1905年のことだ。

     生前のメンバーは極秘とされるが、葬儀の際に旗が掲げられるために、その事実を知ることができる。

     セブン・ソサエティは、手の込んだ贈り物や寄付をすることで有名だ。たとえば1947年卒業式の演説中、突然爆発が起きたかと思うと、177,777.77ドルと記載された小切手が浮かんでくるというサプライズがあった。

     また2008年には、7が描かれた旗を掲げるスカイダイバーによって、14,777.77ドルの寄付金が届けられた。

     なお、セブン・ソサエティと連絡をとる唯一の方法は、大学のロタンダ(屋根がドーム状の円形の建物)にあるトーマスジェファーソン像に手紙を投函することだそうだ。

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    5. レパード・ソサエティ

     シエラレオネに起源がある西アフリカの動物崇拝カルト。19世紀から20世紀にかけて起きた一連の血生臭い殺人事件への関与が疑われている。

     20年代と40年代にコンゴ東部で多発した殺人事件に関連していたとされ、容疑者だったメンバー数人が死刑。さらに40年代のナイジェリアでは、200人以上が同カルトの犠牲になったと言われており、メンバー77人が死刑となった。

     その実態についてはほとんど知られておらず、人種差別や植民地支配の恐怖から生まれた都市伝説と事実を区別するのは難しい。

     たとえば、メンバーヒョウの皮を身にまとい、鉄の爪で武装して、超自然的なパワーを手に入れるために人を殺しては、その血肉を食らったという。

     その一方で、地域の力関係の維持、地元民の正義の執行、植民地政府への反抗なども、彼らの蛮行の背景として考えられるようだ。

    6. モリー・マグワイアズ

     アイルランドは、農民による秘密結社の長い歴史がある。

     モリー・マグワイアズも地主に対抗するために1840年代に組織されたアイルランドの秘密結社だ。メンバーは、女装や燃やしたコルクで顔を黒く塗るなどして、素性がバレないようにしていた。

     その10年後にはアメリカペンシルベニア州で、アイルランドカトリックの坑夫たちによって分派が結成されている。1860~70年代にかけて、劣悪な労働環境に対する抗議や、南北戦争への徴兵から身を守るために、鉱山会社の関係者24名を暗殺したとされている。

     しかし、その活動がレディング鉄道の利益まで揺るがすようになると、鉄道会社はモリー・マグワイアズにスパイを送り込んだ。それから2年半後、裁判が行われ、「モリーズの王」と呼ばれたジョン・キーホーをはじめとする20人が絞首刑とされた。

     歴史家によると、この裁判は著しく不公平なものだったようだ。検察のほとんどが鉄道会社や鉱山会社の関係者で、陪審員にアイルランドカトリックはいなかった。また提出された証拠もはなはだ怪しいものだったという。

     ジョン・キーホーは1878年12月の絞首刑から101年後、ペンシルベニア州知事によって恩赦された。

    7. 黒手組

     1911年セルビアの軍人によって結成された秘密結社で、正式名称を「ウイェディニェニェ・イリ・スムルト(統一か死か)」という。セルビア人が暮らす地域の統一を目指していた。

     その目的のためにテロや政治家の殺害などを行なっているが、特に重要なのは、第一次世界大戦の発端となったオーストリア皇太子暗殺への関与だ。暗殺犯に武器などを供与し、その密輸も手伝ったという。

     黒手組が皇太子暗殺を企てた理由については諸説ある。

     1908年にオーストリアハンガリー帝国がボスニア・ヘルツェゴビナを併合したが、これが彼らの目的である統一国家実現の障害とみなされたという説。あるいは、セルビア首相と対立していた黒手組のリーダーディミトリエヴィチが、首相の失脚を狙ったという説もある。

     いずれにせよ、1917年、ディミトリエヴィチをはじめとする黒手組の幹部たちは反逆罪で処刑され、グループはその力を失った。

    8. アフリカン・アメリカン・ミステリーズ

     この秘密結社に関するほとんどの情報は、設立者とされるウィリアム・ランバートが1887年にデトロイトの地元紙に語ったことだ。

     ランバートは、デトロイトで成功した黒人経営者で、黒人参政権・奴隷制度廃止・黒人児童への教育などを求めて運動を行なっていた人物だ。秘密結社「地下鉄道」を通じて、1500人以上の黒人奴隷の逃亡を手助けしたともされている。

     手の込んだ儀式を受けてアフリカン・アメリカン・ミステリーズに入会したメンバーは、秘密の合言葉や手信号を教えられ、自分たちの身を守った。またメンバーの中には「地下鉄道」の関係者もいたようだ。

     ランバートによると、メンバー100万人近くおり、1年間に1600人もの黒人奴隷をカナダに逃亡させたという。

    9. 薔薇十字団

     17世紀にドイツで出版された「薔薇十字文書」によって知られるようになった友愛組織。その文書には、薔薇十字団は15世紀終わり頃にクリスチャンローゼンクロイツという人物によって設立されたと記されている。

     ローゼンクロイツは、エルサレムへの巡礼におもむき、そこで古代の神秘的知識を得て、薔薇十字団を組織したらしい。

     薔薇十字文書の内容は、奇想天外なもの。たとえば、1616年に出版された第三の文書「化学の結婚」では、開祖ローゼンクロイツが幻の城へ旅して、鳥の死体の灰から作られた2つの存在の結婚を目撃する(なお著者は神学者ヨハンアンドレーエだが、彼自身はあくまで出版者で、著者はローゼンクロイツとしている)。

     ローゼンクロイツ主人公とする小説(アメリカ人作家のジョンクローリーは、世界初のSF小説と評している)なのだが、ヨーロッパ社会にセンセーションを巻き起こし、「薔薇十字の啓蒙」と知られるようになる。

     イギリスの思想家フランシス・イェイツによると、薔薇十字文書は宗教・神秘主義・科学の考え方が統合されており、新い世界観を生み出しているという。その内容は、フリーメイソンや黄金の夜明け団といった秘密結社にも影響を与えたとされる。

    References:9 Mysterious Secret Societies From Around the World / written by hiroching / edited by parumo

     
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    フリーメイソンだけじゃない。歴史を変えた9つの秘密結社


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    テレワークで出来ないこともあります。時々、会社に出社する必要もある。

     NEXER(東京都豊島区)が運営する日本トレンドリサーチと中小企業向けクラウドERP「キャムマックス」を提供するキャム(福岡市)は、テレワーク導入企業に勤務する男女に対して、「テレワーク」に関する調査を実施した。その結果、74.1%がテレワーク勤務にもかかわらず、出社しなければできない業務を抱えていることが分かった。

    【調査】74.1%「出社しないとできない業務がある」どんな業務?

     テレワークの実施率については、81%の人が「テレワークをしている」と回答。一方、テレワーク導入企業にもかかわらず「テレワークをしていない」と回答した人も19%に上った。

     「出社しなければできない業務がある」と回答した74.1%に対し、どのような業務があるのか尋ねた。「郵便物の受け取り」(20代男性)、「お客さんとの取引、信頼を得るため」(30代女性)、「調印や稟議決済のための押印」(50代男性)や「自分のPCから印刷をしたい時、会社のプリンターでしか印刷ができない」(50代女性)などが挙げられた。

     自由回答には、「印鑑を押しに行くため」という意見も多く、社外秘の資料や重要な書類への押印などからの出社が発生していることが分かる。そのほか、「お客さんとの取引」など、コロナ禍オンライン商談などが加速した一方、まだまだ重要な取引は”信頼”の観点から対面を重視している企業があることがうかがえた。

    ●普段出社している人は、なぜテレワークできない?

     また、普段テレワークをしていない人に普段の業務がテレワークでもできるか尋ねた。過半数の54.4%が「できるとは思わない」と回答。24.6%は「システムが整えばできると思う」、21.1%は「システムがすでに整っているのでできると思う」と答えた。

     必要なシステムに関する自由回答では「社内ネットワークに接続できるシステム」(30代男性)や「オンラインで会議や朝礼が受けられるシステム」(40代女性)、「伝票類を電子化する」(40代女性)などの意見が挙げられた。

     調査は、テレワークを実施している職場に勤めていると回答した男女300人を対象に実施。同社が運営するアンケートサイト「ボイスノート」上で調査した。期間は10月19~21日。

    トレンドリサーチとキャムは「テレワーク」に関する調査を実施した


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    教育で変えるしかないと思います。

    2018年6月、走行中の東海道新幹線の車内で男女3人が襲われ、女性2人が重軽傷、男性1人が死亡した。殺人犯の小島一朗(犯行当時22歳)は、犯行の動機を「無期懲役を狙った」と話し、一審で無期懲役を言い渡されると、万歳三唱して、刑を受け入れた。約3年にわたってこの事件を取材し、『家族不適応殺』(KADOKAWA)にまとめたインベカヲリ★さんに聞いた――。(後編/全2回)

    ■「私なら無差別殺人犯の言葉を引き出せるんじゃないか」

    (前編から続く)

    ——なぜ無差別殺人犯の内面に関心を抱くようになったのですか。

    2008年茨城県土浦市で、9人を無差別に殺傷した事件がありましたよね。犯人の金川真大は交番に自首し、「死刑になりたかった」と犯行の動機を語りました。

    数年後に読売新聞が取材した『死刑のための殺人土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録』(新潮文庫)が出ました。それを読めば、金川は死刑になりたくて無差別殺人を犯したとは理解できる。ただどうしても分からないことがありました。それが、彼がなぜ、そんな心境にいたったのか――。たぶん私だけではなく、みんな同じだったんじゃないでしょうか。それなのに、事件の真相は一切解明されないまま裁判が終わり、異例の早さで死刑が執行された。

    彼が何を考えていたのか。いまとなっては知るよしはないのですが、「土浦連続通魔事件」に関する本を読んで、金川が記者たちとたくさんの会話をしていたことに驚きました。彼が語っていた意味不明な発言の数々も、一生懸命に聞き役に徹して理解しようとしたら答えが見えたのではないかと感じました。簡単なことではないと分かっているのですが、私がこれまでやってきたコミュニケーションなら、もしかして彼に罪を犯すにいたった心境を語らせることはできたのではないかと。

    それから数年経ち、同じように理解不能な犯行動機を持つ小島一朗が東海道新幹線内で3人を殺傷する事件を起こした。それで小島と手紙をやり取りして接見を行うようになりました。実際、小島へのインタビューは、とんでもなく難しく、時間もかかり、私も疲弊してしまったのですが……。

    ■ひたすら相手の言葉を肯定的に受け止める

    ——インベさんのインタビュアーとしてのスタンスや手法を教えてください。

    私は写真家になってからの20年間で300人以上の一般人女性に話を聞き、撮影してきました。被写体となった女性たちは、日常生活で表現しきれていないものを抱えていました。それは同時に、見えていない自分を写真を通して可視化したいということでもあります。作品になるということは、第三者の視点で自分を眺めることですから。私は、「話したいことがある」ことと自己表現欲求は重なると考えているんです。

    だから私の被写体になってくれた女性は、言葉が少なくても、話すつもりがなくても、必ず何らかの思いや感情、体験を、自分なりの言葉で語ってくれる。インタビューを終えたあと、こういう話をしたのははじめてだったと口にする女性も少なくありません。

    私のインタビュアーとしてのスタンスは、相手の言葉を否定せずに「あぁそういうことなんだ」とひたすらに受け止めるだけ。経験上、あらゆる角度から質問を繰り返していくと、話題があちこち飛びながらも、ふいに全部の話がつながる瞬間があるんです。

    ■「ふつうの青年」が無差別殺人を起こすようになってきた

    相手を知りたいと思ったとき、否定的な言葉を挟むと相手は心を閉ざしてしまうんですよね。まして殺人犯の場合、自らの意思で悪人に徹しているわけですから、正論を述べたところで響かない。反省を促そうとすると、相手はますます頑なになって露悪的に振る舞ったりしますから。ただただ話を聞きます、という態度で向き合わないといけないのではないかと私は思いました。

    ——『家族不適応殺』で、池田小児童殺傷事件(2001年)の宅間守に代表されるように、かつての無差別殺人犯は性格の異常性や攻撃性などを持ち、度重なる前科前歴があるケースが多かったと指摘しています。一方、金川真大や小島一朗らは前科前歴もなく友人もいる「ふつうの青年」だったと書いている。社会の変化によって、殺人の動機が変わってきているということでしょうか。

    正直、そこは分かりません。ただ社会の変化という点で言えば、この20年ずっと女性へのインタビューを繰り返してきた私の実感として、社会がフラットに病んできているとは感じますが……。

    ■この10年で社会全体が病んでしまった

    ——フラットに病んでいる?

    私が撮影をはじめた2000年代はとくに生死の綱渡りをしているような女性と数多く会いました。向精神薬の過剰摂取で病院に運ばれたり、リストカットのあとで腕が傷だらけだったりした。

    ただ10年ほど前からそうした激しい自傷行為を繰り返すタイプが減った代わりに、病的かどうかの境があいまいになった人が増えた。一見すると、社交的で仕事もできて、趣味もあり、友だちもたくさんいるのに、うつ病発達障害の診断を受け、薬を飲みながら働いている。ある女性は、薬を飲んではじめて「いい人だね」と職場の人たちから受け入れられた気がしたそうです。

    彼女たちは、自分が社会に適応できていないと自覚している。だからといって、職場が求める人格になるために薬を飲むって正しいことなのかと違和感を覚えました。彼女たちを見ていると、社会の仕組みに合わせられずに不適応を起こしているけれど、おかしいのは社会システムの方だという気もしてくる。

    私の周りにも発達障害の診断を受ける知人はたくさんいます。「こんなに多いのならマジョリティじゃん」と思うほど、この10年で異端を許さない風潮が加速してしまったのかな、と。

    ■関係性は壊れているのに、家族という形に執着していた

    ——何があれば「東海道新幹線無差別殺傷事件」を防げたと思いますか。

    ひとつの解決策は出せないと考えています。家庭は機能不全を起こしていましたけど、人間って誰しもロクでもない側面を持っているじゃないですか。小島の家族を見ても、特別な人とは思えない。小島の発達障害に端を発する家族間のコミュニケーション不全もあったでしょう。とはいえそれは珍しいことではありません。

    ただ事件の周辺を歩いてみると、犯罪抑止のヒントは散らばっていました。

    たとえば、小島自身は成人しているわけだから、家を出て好きに生きればいいのに家族に引き留められる。私の目には、家族関係を維持させようとしているように見えました。

    ——確かに、小島の家族について知ると「家庭崩壊」ともまた違う気がします。

    ただ家族としての関係性は壊れている。にもかかわらず家族という形は保っているんですよ。核家族で育った私には、小島のような地方の濃厚な家族関係は実感できないのですが……。家族がいるのに愛情を実感できない。だからこそ刑務所に家庭を求めたのかなという気はします。

    小島一朗は、理解しがたい犯罪者ではあります。でも、どんな家庭にも歪みはあります。小島の場合は、そのズレや歪みが一点集中して一人にのしかかっていた。そこをひとつひとつ見ていくことが、事件の背景を理解するヒントだった気がしますね。

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    インベ カヲリ★ 写真
    1980年東京都生まれ。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。13年に出版の写真集やっぱ月帰るわ、私。』で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補に。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会新人賞受賞。ライターとしても活動しており、新幹線無差別殺傷犯の小島一朗の動機に関心を抱き、被写体に迫る手法をもって取材を開始し、約3年をかけて『家族不適応殺』を上梓した。

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    ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/MasaoTaira


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【前科前歴はなく友人もいる「ふつうの若者」は、なぜ不可解な無差別殺人犯になったのか】の続きを読む



    隠している。

    (沖 有人:スタイルアクト代表取締役

    JBpressですべての写真や図表を見る

     新型コロナの感染拡大が始まって1年半。その間、コロナの専門家は数字を使った科学的な説明を怠ってきたように感じる。

     どの対策にどの程度の効果があるのか。何に気をつけなければ、どの程度リスクがあるのか。そして、これまでの対策の成果はどうだったのか──。こういったビジネスの世界では当たり前の検証が疎かにされてきた。だが、論理不明な説明は国民を不安に落とし入れるだけだ。第5波が収束した理由も明らかではなく、コロナ専門家はオオカミ少年化しつつある。

     それでは、私たちが知るべき情報は何なのか。以下、統計を専門とする筆者が明らかにしていこう。

    【関連記事】
    統計データが語る、次のコロナ第6波では死亡者はほとんど出ないhttps://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67338
    政府の説明ではさっぱり分からない「なぜ第5波は終息したのか」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67233

    本当に怖いコロナ重症患者の死亡率

     コロナの予測モデルを作ってから、毎日のように実績データを更新している。そこで気づいたことがある。重症者数は毎日減っていくが、ほぼ同数の死亡者数が発生しているということだ。

     重症者数は累計人数が発表されていないので、重症者数の減少が継続するようになった2021年9月8日から重症者数と死亡者数の2つの数字を比較したところ、重症者数が2009人減少したのに対して、死亡者数は1762人増加していた。重症者数が減る理由は回復するか、死亡するかの二者択一だ。ということは、重症化後、死亡する確率は88%(=1762÷2009)もある計算だ。

     ちなみに、厚生労働省が発表している重症化率は1.6%で、死亡率は1.0%である。この2つの数値から計算すると、重症化した62.5%(=1.0%÷1.6%)が亡くなっている。いずれにしても、かなり高い数値だ。10月24日時点で重症者数は202人おり、これに88%をかけると178人、62.5%をかけると126人が亡くなることになる。

     ここで最も大事なことは、重症化すると病院では治癒させることができない可能性が非常に高いということだ。通常の病気ならば、入院したらひと安心で、近いうちに退院できると思いがちだ。しかし、新型コロナの重症患者は少なくともそうではない。

    感染者の大半が感染対策を実施していたという事実をどう捉えるべきか?

     一方、重症の患者はさておき、中等症の患者に対する治療はまだやりようがある。

     厚生労働省作成の「新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き」という資料がネット上に公開されている。これは医者がコロナ患者をどのように判断し、診療をするべきかをまとめたものだ。残念ながら、この病気には専用の薬はなく、抗ウイルス薬レムデシビルの投与などと酸素吸入器で酸素飽和度の低下を補完するくらいだ。

    【参考資料】
    新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引きwww.mhlw.go.jp/content/000815065.pdf

     ちなみに、重症時に使用する人工呼吸器は数百万円、ECMOは数千万円するが、酸素発生機は数万円で購入することができるので自分でも買える。この病気はそうした準備をした上で、自分の免疫力で回復するしか方法がないのだ。

     この診療方法であれば自宅療養でも可能なので、病床を増やす以外の対策も考えられる。コスパを考えれば、病床を増やすよりも、自宅療養の患者に呼吸を維持する手立てを提供する方が現実的かもしれない。

     テレビネットを見れば、自宅療養で亡くなった人を探し出し、苦しんだ人にインタビューし、煽情的な報道を繰り返すメディアが後を絶たない。だが、大事なことは問題の本質を捉えて、限られた時間と資源の中で、いかに多くの人の命を救うか、その代替案を出すことに他ならない。罹患した人々の声を発信することは無駄ではないが、他にすべきことがあるのではないか。

     日本国民におけるコロナの累計感染者率は1.3%以上に及ぶ。感染対策の実施率には様々なデータがあるが、感染者の感染対策という点では100%に近い90%台の実施率を誇る。

     分かりやすくするならば、マスクしている人の割合と言ってもいい。それが97%だとすると、マスクをしていない人は3%だ。マスクもしないで大勢で会話し、自分はかからないと過信し、感染対策を怠っている人は感染しやすいということは数少ない感染者の話からも想像がつく。その後、感染者が家族のもとに帰り、家庭内感染で感染者が増えたとすると、気を抜いた人の感染率とそうでない人の感染率は少なくとも10倍以上は違うはずだ。

     ここで知りたいのは、感染対策をすれば、していない人と比較してどの程度感染率が下がるかだ。

    コロナの感染拡大と「人流」が無関係

     緊急事態宣言明けの10月から街は賑わいを取り戻しつつある。潜伏期間が2週間、発症まで平均5.6日の新型コロナと「人流」なるものは無関係であることは既に証明されたと言っていい。以下の記事で詳しく解説したが、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が挙げた5つの要因はワクチン以外統計的に全く関係ない。

    【関連記事】
    政府の説明ではさっぱり分からない「なぜ第5波は終息したのか」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67233

     行動制限は濃厚接触者に相当する人の数を減らすことに尽きる。会って話をするにしてもマスク手洗いなどの基本的な感染対策を続ければ、感染はほぼ防げることを証明すべきだ。

     これは早い段階から分かっていたことだが、年齢別で死亡率は大きく異なる。新型コロナというウイルスだけで人間が死ぬことはほぼない。持病との合併症という意味では、高齢ほど持病が多いのでリスクが高い。

     感染者死亡率は40代までは0.1%以下であり死ぬことはほぼないが、50代0.4%、60代1.5%、70代5.4%、80代以上14.4%と年を追うごとに上がっていく。また、専用の薬がないことから、十分な免疫力がないと重症化するリスクが高い。ワクチンを接種する方を高齢者から始めたのは、この数字的な背景があるからだ。

     そのためか、ワクチン接種を希望しても受けられない20~30代の間で第5波が急速に広まったのは皮肉でもある。実際に、人口に対する感染率は20代が3.5%で最も高く、次いで30代の2.0%、10代の1.6%、40代の1.5%と続く。感染後の死亡率が高い60代以降は0.5%ほどだ。

     この数字から、「どうせ若い人は死なない」「当分の間、若者はワクチンを打てない」といったことを背景に、若者の感染者を増やし、家庭内感染を生み出す流れがあったことを否定できない。

     ワクチン接種の際に伝えるべきメッセージは、「死亡率の高い高齢者からワクチン接種を進めることをどうかご理解いただきたい。しかし、国民全員が接種できるだけのワクチンは確保していますし、10月末までには希望する方は全員打つことができます。若い方は今しばらく感染対策の周知徹底を宜しくお願いします」という若者向けの配慮ある言葉だったように思う。

    2022年にはインフルエンザを下回る死亡率になっているはず

     ワクチンを2回接種すると、未接種の人よりも感染する確率は10分の1程度まで下がる。この数値は厚生労働省新型コロナウイルスアドバイザリーボード資料として毎週発表されているが、ニュースで聞くことがないのはなぜなのだろう。とても重要な情報で、ワクチンの接種率が上がることで、入院を要する者も減り、重症者数も減り、死亡者数も減っている。

     そもそもワクチンとは、感染症を予防したり、かかった場合に重症化しにくくしたりする効果があるものだ。ワクチンの効果を説明したモデルは「統計データが語る、次のコロナ第6波では死亡者はほとんど出ない」を参照していただければと思うが、第5波が急速に収束し、緊急事態宣言を解除してから1カ月近く経過しているにもかかわらず、いまだに感染者が減少し続けている理由はほぼワクチンで説明がつく。ワクチンを打つことで救われた命は今後も含めて1万人を超えると推定され、その功績はとても大きい。

     日本人は年間138万人が亡くなっている(2019年)。1日当たり3784人にのぼる。新型コロナ10月24日時点での累計死亡者数は1万8191人である。直近365日では1万6474人であり、2019年インフルエンザでの死亡者数3571の4倍以上なので、対策は必要であったことは間違いない。この他、不慮の事故の代表的なものとして交通事故(4295人)があり、この数字を超えそうな場合は、何らかの対策が必要と言われている。

     前回の予測で書いたように、ワクチンの効果で新規感染者数は10分の1以下になり、第6波の波は小波になる可能性が高い。入院、重症、死亡に至る確率もワクチンが下げるため、今後は死亡者数が増えることは考えにくい。死亡者数は、現在の重症者数である202人を大きく超えないということだ。

     2022年には、インフルエンザはるかに下回る死亡者数になると考えると、根絶とはいかないものの、気にすべき感染症でもなくなるであろう。スペイン風邪などの回顧録も「2~3年すると、みんな忘れちまった」なんて書いてあるので、その日が近いともいえる。

     もし、感染者が増えるようなことがあっても、ワクチン接種者の抗体検査などの状況を開示しながら、3回目以降のブースター接種を検討すればいいだろう。その際にも、ワクチン接種前と後の違いを統計的に示して、施策に反映させるのは必須だ。

     私たちは100%を求めているのではなく、確実に確率を低くしてくれる方法とその確率が知りたいだけなのだ。もう不要な行動規制は御免こうむりたい。

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    新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(写真:つのだよしお/アフロ)


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    確かに政治不信を考えれば、そうなるのかな?

     “投票したい”候補者はいないけれど、それでも選挙権は放棄しない――候補者選びの葛藤を描いた漫画に反響が集まっています。作者は漫画家のシギサワカヤさん。

    【その他の画像】

     3人の候補者の中から投票先を決めようと調べるシギサワさん。しかし1人目は「ダメ」、次の人も「さすがにダメ」、もう1人は「すごくダメ」。結局「みんな違ってすごくダメ」でしたが、せめて最初のダメを選ぶか、と悩むのでした。

     今度は「それだけはやめてほしい」と思う人から除外していこうと政策比較表を確認するのですが、「それだけはやめてほしい」「それもやめてほしい」「更なる『やめて』」とやめてほしいことが続々。やめてほしいことがなるべく少ない人を選ぶしかないという結論に至るのでした。

     全ての政策が希望に合致する候補者・政党はめったになく、投票先を選ぶのは難しいと思う人は多いでしょう。「消去法で行こうと思ったら何も残らなかった」なんてことも……。漫画には「ほんとこれ」「消去法になってしまう」と選択の難しさに共感する声や、「放棄してたまるか投票権」というシギサワさんの言葉に賛同するコメントなどが寄せられています。

    作品提供:シギサワカヤさん

    投票先選びが難しい!


    (出典 news.nicovideo.jp)

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