2020年末時点で、約77万人の中国人が日本で生活しており、日本で自動車を運転している中国人は少なくない。しかし、中国で取得した自動車免許は日本では有効ではなく、日本で運転するためには日本の運転免許を取る必要があるが、それはなかなか大変なことのようだ。中国メディアの百家号はこのほど、日本で運転免許を取得した中国人の体験記を掲載した。
記事の中国人筆者は、中国で免許を取得しており、すでに10数年の運転経験のある中国人女性だ。日本で暮らす中国人の間では「日本で運転免許証を取るのは難しい」と話題になっていたが、この女性は運転経験が長いので自分は大丈夫だろうと高を括っていたという。しかし、実際には「本当に難しかった」と感想を述べている。
中国は日本と違って自動車は「右側通行」なので、日本の左側通行に慣れるために技能教習を受けることにしたという筆者。だが、教習を受けてみて「これは通行が右か左かの問題ではない」とすぐに感じたという。中国と違って日本は安全確認が非常に厳格で、何度も確認をしなければならないことが合格するうえで大きな課題だと思ったそうだ。
何度かの教習を経て実技試験に臨んだ中国人筆者は、とにかく「安全確認」を怠らないように全神経を集中させたという。ところが、そのためか試験では右折した際にうっかり右車線に入ってしまったそうだ。中国では右側通行なので習慣的に入ってしまったのだろう。当然、逆走行となり試験は不合格となってしまった。しかも、本人は気が付かなかったが、その後の試験官の説明によると、逆走行のほかにS字や直角のカーブでもラインを踏むミスがあったという。
それで、さらに何度か練習のための教習を受けてから、再び実技試験に臨んだところ、その時の試験はすべて順調で見事に合格できたという。多くの外国人が何度も実技試験で不合格になっていることを考えると、2回で合格はかなり優秀な方だと言えるだろう。しかし中国人筆者は、免許取得後に実際に日本の道路で運転してみたところ、道路の幅が北京と比べてとても狭く運転しづらいことに気づいたそうだ。それで、「本当の試練は免許を取ってから始まる」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
(出典 news.nicovideo.jp)
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