EVは不要? 欧州、条件付きでエンジン車容認 「eフューエル」には ... - Yahoo!ニュース EVは不要? 欧州、条件付きでエンジン車容認 「eフューエル」には ... Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
イタリアはまだまだ反対? eフューエルの課題は
ドイツは欧州連合(EU)と合意し、2035年以降もEU内で、合成燃料「eフューエル」で走行するエンジン車の新車販売を認めることになった。
【画像】eフューエルに活路を見出すポルシェ【最新世代の911を写真でじっくり見る】 全60枚
EUでは、新車のCO2排出量を100%削減することを義務付ける法案により、2035年からエンジン車の新車販売は事実上禁止されることになっていた。しかし、ドイツとイタリアがEV(電気自動車)への移行を法制化することに反対し、eフューエルの適用除外を求めたため、同法案の正式承認は延期された。
eフューエルは、大気中のCO2と水素から作られる合成燃料であり、CO2の排出量が実質的にゼロになる「カーボンニュートラル」とされている。
今回、法案にeフューエルが盛り込まれることになったため、ドイツの支持を得て、近く正式承認される見通しとなった。
ドイツのフォルカー・ヴィッシング交通相は、Twitterで次のように述べた。「2035年以降、CO2ニュートラルな燃料だけを使用すれば、内燃機関を搭載した自動車も新車登録できる」
しかし、イタリアからはさらなる反対の声が上がっている。伝えられるところによると、イタリアはバイオ燃料(木くずなどのバイオマスから作られたもの)の使用に対する追加保証を求めているという。しかし、これだけでは法案を阻止できるほど大きな障壁にはならない。
輸送におけるEUの排出量削減計画にeフューエルが盛り込まれることは、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェといったエンジンで名を挙げる自動車メーカーにとって歓迎されることだろう。
特にポルシェは近年、eフューエルの開発に大きく力を入れ、チリのHIF社に7500万ドル(約100億円)を投資している。HIFは2022年12月にチリのハルオニ工場の操業を開始し、ポルシェのレースシリーズ「Mobil 1スーパーカップ」向けに13万Lのeメタノールを生産している。
しかし、ポルシェは現在、この燃料を一般消費者に販売する計画はなく、スーパーカップのようなレースでの使用や、エクスペリエンス・センターでの体験にとどめている。
現在のところ、eフューエルは非常に高価な燃料でもある。例えば、英国のプロドライブ社のダカール・ラリー参戦車両「ハンターT1+」にも使用されているコリトン社のeフューエルの場合、通常の無鉛ガソリンの約2倍の価格である。
また、eフューエルは、1kmあたりのエネルギー消費量がBEVより多いという指摘もある。eフューエルが普及しても、局所的な排出量ゼロを実現するBEVのような車両は引き続き必要とされるだろう。
■EVの記事
EVは不要? 欧州、条件付きでエンジン車容認 「eフューエル」には課題も
アウディeトロンツアーエクスペリエンス開催 日常でのドライビングやEVライフを体験 大阪
「米国トラックに革命」 フォード、F-150後継に次世代EV製造へ 2025年
パワートレインに勝るシャシー ポールスター2 BSTエディション270へ試乗 専用ダンパー獲得 後編
■PHEVの記事
EVは不要? 欧州、条件付きでエンジン車容認 「eフューエル」には課題も
エンジン車に希望の光? 2035年以降も欧州で販売継続か 合成燃料の新たな枠組み検討
走行モードは合計13種類 ランボルギーニ「LB744」 足回りとエアロ調整で走りの幅広げる
ジープ・ラングラーにPHEV「4xe」新登場 電動化はエコのためだけじゃなかった!
■水素の記事
EVは不要? 欧州、条件付きでエンジン車容認 「eフューエル」には課題も
エンジン車に希望の光? 2035年以降も欧州で販売継続か 合成燃料の新たな枠組み検討
水素から手を引くスポーツカーメーカー 燃料電池車「モノ」実現せず 英BAC
市販できそうな訴求力 BMW iX5 ハイドロジェンへ試乗 燃料電池スタックはトヨタ製
(出典 news.nicovideo.jp)
コメント
コメントする