「残業代は20時間まで。しかし実態は100時間以上の残業。家に帰れるのは月に4回あればいい程。ほぼ毎日会社に寝泊まり。机に寝たり、床に寝たりしていた」
こう語るのは、かつて「某東証一部上場企業」でカスタムエンジニアの仕事をしていた50代男性(技能工・設備・交通・運輸)だ。男性は過酷なブラック企業体験談を語ってくれた。(文:コティマム)
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「タイムカードは存在せず。オーバーしていれば修正され……」カスタムエンジニアは、主に顧客先に出向いてIT支援等を行うが、仕事は一日中切れ目なく続いていたようだ。
「日中は大手企業の機器のメンテナンスや営業。帰社して18時から20時まで残務。軽く夕飯食べて24時過ぎまで日中持ち帰った機器のリペア修理 。当然終電もなく泊り込み。朝は5時から今日(の仕事に)備えて昨夜のリペア修理」
家に帰ることなくほぼ徹夜で作業していた男性。「時には深夜の緊急コールで修理に出勤も」と、深夜稼働することもあったという。
「この時は出勤した分の残業代は出るが、『トータル20時間』の残業は変わらない。なぜかって?過去に20時間以上の残業がないからだ!タイムカードは存在せず。パソコンで退勤表を係長と課長に提出する。当然、オーバーしていれば修正され、部長承認・決済へと進む」
20時間を遥かに超える長時間労働をしていても、勤怠は修正されてしまう状況。男性は「何人過労死しただろうか?」と振り返る。
「過去、訴訟になったとも聞いた事がある。私のかつての上司も夜9時過ぎに倒れた。1年以上療養したが、重い障害を負った」
現在は18時に家に帰れる仕事に 給料は少ないが「心の充実感はある」男性は会社に見切りをつけ、早々に退職した。
「同期や同僚は悪辣な中で働いていた。給料やボーナスは一時期カットもあった。組合もあったが、『会社が潰れたら給料も家族も養えないんだぞ!』と、経営側の要求をすべて飲んだ。今は経営も回復して、(同僚たちは)それなりの給料・ボーナスを貰っていると思うが、私はその間、結婚し子どもも授かり、18時には家に帰れる仕事をしている」
現在の会社の給料は「決して良くない」といい、ボーナスも無いという。ボーナス時期になると、「同期は幾らぐらい貰っているのかなぁと気になる」こともあるというが、それでも「会社に馬車馬の如く働かされ、使い捨てされるのとどちらがいいか。お金は無くとも心の充実感はある」と綴っている。
(出典 news.nicovideo.jp)
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