令和の社会・ニュース通信所

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    カテゴリ:国内 > 評論家


    とても興味深いです!

    「ウクライナスキーム」の先輩・ゼレンスキー大統領から『台湾有事の時、頑張ってな』などと言われているようにも見える岸田総理
    ウクライナスキーム」の先輩・ゼレンスキー大統領から『台湾有事の時、頑張ってな』などと言われているようにも見える岸田総理

    ウクライナ戦争勃発から世界の構図は激変し、真新しい『シン世界地図』が日々、作り変えられている。「#佐藤優のシン世界地図探索」ではその世界地図を、作家で元外務省主任分析官、同志社大学客員教授の佐藤優氏が、オシント(OSINT Open Source INTelligence:オープンソースインテリジェンス、公開されている情報)を駆使して探索する!

     * * *

    ――佐藤さんに以前いただいた資料のなかで<米国は大きな戦争ができない国になっている>(4月16日ロシア与党幹部が佐藤氏に提供した情報)という記述がありました。この理由とは一体何ですか?

    佐藤 米国内での「命の値段」が高騰しているからです。

    ――米国は自国の若者を戦争で大量に死なせる事ができないから、大きな戦争を仕掛けることができなくなった、ということでしょうか?

    佐藤 はい。ですので、米兵が死ぬリスクのあるアフガニスタンからも撤退せざるを得なくなりました。ウクライナ戦争でも米国は最初から参加していません。

    一点、少し穿って考える必要があるのが、ウクライナに出て来ない米国が果たして、朝鮮半島有事や台湾有事の際に出てきますか? という事です。

    米国は、日本と韓国を"ウクライナ化"しようとする可能性はあります。北朝鮮と戦う時は韓国に戦わせ、中国と戦う時は日本に戦わせる。そうやって、米兵の命と米国の利益を守る。そんな「ウクライナスキーム」を考えていると思います。

    だから、早めに自衛隊を攻撃型の体制に変えたのち、『色々な兵器とそのインストクターを米国から派遣したので、後は台湾、中国と戦って下さい』という流れになるのです」

    ――まさに「戦国自衛隊」ですね。

    佐藤 ウクライナと同じような立ち位置で、米国の利益のために戦え、ということです。でもこれは、米国の発想というよりは英国の発想です。

    英国は「セポイの反乱」の際にはインド兵を完全に潰さずに生き残らせました。そして、その後のアロー戦争、第二次アヘン戦争ではそのインド兵を中国人と戦わせる事により、英国の権益を保全しました。これは英国の典型的なやり方です。

    自らの手を汚さないというのは、米英をはじめとするアングロサクソンのやり方ですが、このアングロサクソンの原点帰りが始まったのはウクライナ戦争からだといえます。ただ、中国の台湾侵攻に端を発する台湾有事は、ウクライナ戦争とは状況が全然違うのです」

    ――それは紛争の起きている場所が違うということですか?

    佐藤 そうではなくて、台湾有事は中国の国内問題だということです。

    「中国が台湾に侵攻した」と米国がいくら騒いでも、「それは中国の国内問題だから」ととらえるヨーロッパ各国の反応は全く違いますフランスマクロ大統領など、その姿勢がはっきりしています。西側諸国が対中国に対する姿勢を同じくすることなど、絶対にありません。

    ――先日のG7広島サミットでは、岸田首相の主導で西側諸国が、さらには「グローバルサウス」の国々が一体となりました。しかし、台湾有事では日米だけが一体となり、「ウクライナスキーム」が適用されれば、戦うのは日本だけ、となるということですか?

    佐藤 そうなることを考えているアメリカの戦略家がいると思います。もう一点、米国が極東戦略上、日韓から手を引くとなれば、もはや台湾も何も関係ありません、その米軍の日韓からの撤退は、仮に次期大統領トランプ大統領になっても変わらないという保証はありますか?

    ――どこにもないですね。トランプ氏はビジネスマンですから。

    佐藤 バイデン大統領は中国と突っ張り合いをしていますが、トランプ大統領の基本ディール(取引)です。北朝鮮金正恩総書記と取引した人が、習近平主席と取引しないなんて言えますか?

    ――言えないと思います。

    佐藤 その辺も含めて、もう少し冷静に事態を見るべきです。興奮して、習主席が任期中に武力侵攻で台湾を統一する、などと決めつけない事が重要です。台湾の国民党は中国とやっていきたいと思っています。だから、台湾有事=日本有事というわけではありません。

    日本にすれば米国が唯一の同盟国ですが、その米国が国益で動いている思惑をくみ取り、日本が付き合う部分、付き合わない部分を見極められているかといえば、今、日本はうまくやっているほうだと思います。ウクライナに米国の1/100の金しか提供していませんし。

    ――それは首相官邸に、ものすごく頭の良い優秀な知恵者であり策士がいるからなのでしようか?

    佐藤 いや、そういう構図ではないです。日本は一元的な国家意思の形成が出来ない国なので、それぞれの役所が自分たちの考えている国益を追求し、それが全部合わさった時の力関係でパズルピースが埋まっているのだと思います。

    ――すると今、たまたまそのピースでできたジグゾーパズルの画がうまく描かれているだけなのですか?

    佐藤 そうです。日本はこれまでも、いつもそんな感じですよ。

    次回へ続く。次回の配信予定は6/9(金)予定です。

    撮影/飯田安国
    撮影/飯田安国

    佐藤優さとう・まさる)
    作家、元外務省主任分析官
    1960年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。
    『国家の罠 外務省ラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

    取材・文/小峯隆生 写真/共同通信社

    「ウクライナスキーム」の先輩・ゼレンスキー大統領から『台湾有事の時、頑張ってな』などと言われているようにも見える岸田総理


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【#佐藤優のシン世界地図探索⑩】「ウクライナスキーム」が日本を直撃する!?】の続きを読む


    使用されないでほしいですね。

    いまだ終息の兆しがみられないロシアウクライナ戦争。このようななか、元陸将の渡部悦和氏と井上武氏、元海将補の佐々木孝博氏は、ロシアによる「“戦術核”使用の可能性」について警鐘を鳴らします。では、具体的にロシアがどのような状況になると「核兵器の使用」を決断してしまうのか、みていきましょう。※本連載は、渡部悦和氏、井上武氏、佐々木孝博氏の共著『プーチンの「超限戦」その全貌と失敗の本質』(ワニ・プラス)より一部を抜粋・再編集したものです。

    核に関する諸問題…ロシアは「戦術核」を使用するか

    渡部 ロシアは、戦況が不利だと判断した場合、戦術核を使用する可能性があります。なぜなら、西側諸国とまったく違った核戦略を持っていて、戦術核使用のハードルは我々が思うほど高くはないからです。

    9月末の時点で、ウクライナ軍が南部戦線や東部戦線で反撃を行い、ロシア軍は徐々に追い詰められています。プーチン9月21日の演説で「我が国の領土保全が脅かされるようなことがあれば、ロシアと国民を守るためにあらゆる手段を駆使する。これはハッタリではない」と発言しています。

    このような状況でロシアによる戦術核の使用が懸念されます。

    佐々木 ロシアは、全領域戦を考慮する「新たな世代の戦い」を遂行しています。その概要を[図表]に示します。

    そのなかで、戦術核の使用は通常戦力の延長線上で捉えているとみられます。とくに、「核兵器使用規定」によれば次の4つの要件に該当した場合、核を使用する可能性があります。

    第1は、ロシアおよび同盟国を攻撃する弾道ミサイルの発射に関して信頼の置ける情報を得た場合。

    第2は、ロシアおよび同盟国に対し核兵器または大量破壊兵器が使用された場合。

    第3は、機能不全に陥ると核戦力の報復活動に障害をもたらす死活的に重要なロシア政府施設、または軍事施設に対して敵が干渉を行った場合。

    第4は、通常兵器を用いたロシアへの侵略によって国家存亡の危機に立たされた場合

    です。以前はどの要件も偽情報の拡散で使用する可能性があると考えましたが、現状では第2要件、または第4要件を使用するのではないかと考えています。

    渡部 第4要件はわかりますが、第2要件を使用して戦術核攻撃するというのはかなり無理があると思います。ウクライナ核兵器を保有していませんし、化学兵器生物兵器も保有していません。

    井上 ロシアは、戦術核の使用を通常戦力の延長戦上で捉えており、戦況が著しく不利となった場合は、戦術核の使用は想定すべきだと考えています。しかしながら、その可能性は低いとみています。

    ロシアは、核の恫喝(どうかつ)で西側諸国の対応を抑止する戦略「エスカレーション抑止」を開戦当初から常套としており、西側諸国は、ロシアの描いた術中に嵌(はま)っています。

    冷戦時代にNATOが採用した柔軟反応戦略において、圧倒的な戦力を有するワルシャワ条約機構軍の攻撃を抑止するため、NATO核兵器の先制使用をオプションとして採用していました。

    現在、通常戦力で劣勢にあるロシアが、NATOの攻撃を抑止するために、このような考えを採ることは不思議なことではないと思います。

    NATOロシアの全面戦争が開始されれば、核兵器の使用は、現実味があるオプションとなりますが、西側の対応は極めて抑制的であり、ウクライナ軍のみでロシア核兵器使用の4条件に該当する状況を生起させる可能性は少ないとみています。

    ロシアの核使用は警戒すべきですが、ロシアの核の恫喝に支配されてはいけない。

    「最悪の事態」覚悟は必要も…現段階では可能性低いか

    渡部 最近の西側のロシア専門家や安全保障専門家の議論で、プーチンが戦術核を使用することは難しいのではないかという主張も有力になっているように感じます。

    米国の国家安全保障担当大統領補佐官ジェイク・サリバンは9月25日、「核兵器のいかなる使用もロシアに壊滅的な結果をもたらすことを、ロシア政府に直接非常に高いレベルで伝えている」と述べています。

    最近、欧米諸国から一様に発せられている「プーチンの核の脅しには毅然として対応する」というメッセージは重要だと思います。

    いずれにしても、プーチンの戦術核の使用に関しては、最悪の事態を覚悟して備えなければいけないと思います。

    現時点で言えることは、プーチンの戦術核使用に対するNATOの対応としては、まずは通常兵器で対応するということです。ただその後、状況を見て戦術核の使用に踏み切ることもあるでしょう。

    渡部 悦和

    陸上自衛隊 陸将

    井上 武

    陸上自衛隊 陸将

    佐々木 孝博

    海上自衛隊 海将補

    (※写真はイメージです/PIXTA)


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【評論家】ロシアが「核兵器の使用」を決断してしまう“4つの条件”【元自衛隊幹部が警告】】の続きを読む


    ロシア人の強さを感じますね。外交でもしっかりとした手法を使い、相手を圧倒することができるのでしょう。今後も注目していきたいです。

    帝政ロシア旧ソ連時代を含め、日本にとってロシアは脅威である一方、隣国として付き合わざるを得ない微妙な関係の相手である。直近では2022年ウクライナ侵攻もあり、日本を含む西側諸国との亀裂も深まっている。そのロシアと我々はどういう関係を築くべきなのか。元駐露外交官がみた、一筋縄ではいかないロシアロシア人の姿とは——。

    JBpressですべての写真や図表を見る

    (*)本稿は『ロシアの眼から見た日本 国防の条件を問いなおす』(亀山陽司、NHK出版新書)の一部を抜粋・再編集したものです。

    ロシア人は「無法者」か

     我々日本人は、太平洋戦争時に日ソ中立条約を破棄して対日参戦してきたソ連について、また現代においてもクリミア一方的に併合し、隣国ウクライナに突如として武力侵攻したロシアについて、「無法国家」だというレッテルを貼っていないだろうか。そもそも「無法国家」とは何だろうか。

    「無法国家」は、字義的には法がない、または法を守らない国ということになるが、ロシアであれ中国であれ、国際社会で一方的な行動をとっていると考えられている国々も、国内法を整備した法治国家という体裁を整えている。

     実際、ソ連やロシアにおける法律の力は絶大であり、ロシア語で「法執行機関」と呼ばれる警察や治安機関などの行政組織は、頑ななまでに法律に則って動いている。ただ、その法律が恣意的に運用されることがしばしばあるだけの話である(それが一番の問題なのだが)。

     例えば、多国間の領事機関について定めた「領事関係に関するウィーン条約」というものがある。これによって総領事館の職員は空港の税関検査を基本的に免除されている。しかしある時、日本の総領事館員に対して、荷物検査を執拗に行おうとしてきたとしよう。

     もちろん、個人的な荷物であり、特に見られて困るものが入っているわけではないが、ウィーン条約に鑑みても、ロシアの税関のこうした行為は日本総領事館員に対する嫌がらせであり、彼らを侮辱するものだと思われても仕方がない。そういう場合、領事館側は文書において税関の行為に対して抗議することになる。

     これに対して税関側は(税関もロシアの「法執行機関」である)、ウィーン条約の条文に加えて、ロシアの法律の条項を細かく引用して、自分たちの行為が法に基づく正当なものであることを主張するのである。

     総領事館員の税関検査の免除を定めるウィーン条約第50条3項には、ただし書きとして「輸出入が接受国(この場合はロシア)の法令によって禁止されているか、接受国の検疫法令によって規制されている物品が荷物の中に含まれていると信じる十分な理由がある場合には」検査を行ってよいとあるからである。

     このようにロシアという国の行政機関は、日本以上に法律にうるさい反面、その法律を縦横無尽に利用して自分たちのやりたいことをやるところがある。ロシアの政治権力にとって、法律とは、権力の濫用を防ぐためのものではない。むしろ、「法執行機関」が自らの行動を正当化するための「道具」という側面があるのだ。

    巧みな理論武装

     そしてそれは、国際政治の場においても全く同様である。ロシア外務省は、国際条約の条文に非常に精通している。交渉をしていても、何年に締結された何という条約に、何々と書かれているとか、何年前の交渉の議事録によれば日本側はこう言っている、というようなことを細かく指摘する。要は、理路整然とした口喧嘩が非常に巧みなのだ。

     ウクライナ侵攻についても、誰はばかるところなく堂々と正当化の論理を展開している。いわく、ロシアウクライナ東部地域ドンバスのドネツクルガンスクの独立を承認し、防衛のための条約を締結した、ウクライナがドンバスを軍事的に脅かしているため軍事介入した、これは国連憲章でも認められている集団的自衛権の行使である。

     またいわく、ウクライナNATO加盟は断固阻止されなければならない、なぜならばNATOの拡大はロシアの安全保障を害するものだからである。欧州安全保障協力機構(OSCE)の各種宣言(例えば2010年12月3日アスタナ宣言第3条)においては、加盟国は同盟や中立の自由を有するが、一方で、自国の安全保障を強化するために他国の安全保障を犠牲にしないことが謳われている。ウクライナNATO加盟はロシアの安全保障を犠牲にするものであり認められない、といったものである。

     ちなみにOSCEは冷戦時代の1970年代に欧州安全保障協力会議(CSCE)として、アメリカを中心とするNATOロシアを中心とするワルシャワ条約機構の間で兵力削減や信頼醸成を目的として立ち上がったもので、アメリカロシアウクライナも加盟している。

     ロシアの言い分はそれだけ聞けばいちいちもっともで、筋が通っていると感じられる。こういう法的、政治的な理論武装を常に心がけているからこそ、ロシア国際政治の場で堂々と自らの立場を主張することができるのである。

     また、外交の場で出会うロシア人は粗野な無法者というイメージとは正反対の人々である。極めて礼儀正しく、理性的で冷静である。決して声を荒らげて感情的になることはない。失言も少ない。

     その代表格がプーチン大統領である。彼は酒も飲まず、タバコも吸わない(とされている)。国民や国際社会に対して長々と自分の言葉で演説することができ、記者や国民の質問に対しても冷静、的確に答え、切り返す。この人は洗練されていると人々に感じさせる。

     日本で報じられる姿は、切り取られた一部分であったり、一面的であったりして、また違う印象を与えるかもしれないが、彼がロシア史の中でも稀有な政治家であることは疑う余地がないだろう。

    忍耐強さの源泉

     外交交渉の場で出会う典型的なロシア人の姿を描写してみよう。

     まず、彼は部屋に入ってきた我々を立って出迎え握手を求める。席についた彼らは椅子の背板にもたれるようなことはしない。両手は軽く組んで机の上にそっと置いている。これが礼儀正しい話の聞き方とされているのだろう。

     こちらが話すことはちゃんと聞き、話に割り込むようなことはしない。表情はにこやかであるか、または無表情である。概して日本側代表の方がだらしなく座っていることが多いくらいだ(私もそうだった)。逆に不自然に親しく歓待してくれるような場合には、何か魂胆があると考えた方がいいだろう。

     これだけを見ても、ロシア人は交渉者として決して油断してはいけない相手であることがわかるのではないだろうか。つまり、相手に隙を見せないことを信条にしているのだ。しっかりと理論武装し、礼儀正しく、そして忍耐強い。こういう相手を前に、自分の主張を通すのは簡単ではない。だからロシアを相手にした交渉は難しいのである。

     ちなみに、ロシア人の忍耐強さは教育によって培われたものというよりは、社会生活の中で自然に身についたものと思われる。今はそれほどでもないかもしれないが、私がロシアに行った2000年代にはまだ至るところに行列があった。

     まず、長距離列車の切符を買うのに長い列に並ぶという洗礼を受けた。役所の窓口にも行列がある。郵便局で荷物を受け取るにも行列。そして私が一番よく並んだのがマクドナルドのレジの行列だ。並んだ行列の先にレジがなかったこともある。そうなると並びなおしである。

     とにかく忍耐だ。忍耐しなければ何にもありつけない。そして、黙ってずっと並んで、自分の番が来れば、これは私の権利だと言わんばかりに居座って用を済ますのである。自分のものになったものは決して手放さない、という強い意志のようなものを感じる。

     こうした彼らの気質には苦い思い出がある。

     ロシアに赴任したてのころ、モスクワ大学の近くのマンションの一室を借りていたのだが、別の部屋に引っ越すことを告げたら、家主の女性から最後の月の家賃を払えと言われた。最後の月の家賃は入居時に払っていた敷金を当てるという約束だったと言うと、敷金は部屋を出るときに返却するということだった。

     しかし、案の定というべきか、部屋を出る日になって、返さないと言い出したのである。約束が違うではないかと食い下がったが、一度渡したお金は絶対に返さない。

     いくら約束を思い出させようとしてもあれこれ言い立てて全く取り合ってくれない。相手の手に握らせてしまえば、それを取り返すには力ずくで取るしかない状況になった。

     もちろんそんなことはできない。私はただ、決して物理的に相手に現物を握られるような状況に陥ってはならないのだという教訓のみをかろうじて得た。

     ロシア人は「交渉」という名の「ケンカ」が上手である。交渉もケンカも、いざこざを解決するためか、何かを分け合う状況にあるときに使われる手段である。平和的(非暴力的)であるか、暴力的であるかの違いである。交渉は非暴力的な手段であるが、勝つためのやり方はよく似ている。

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    外交の場では常に理性的で冷静で、感情的になることはないロシア人。その代表格がプーチン大統領だ(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】一度受け取ったら絶対に返さない、10年超の外交経験で見たロシア人の手強さ】の続きを読む


    さすがに3万台ものミニカーは凄いですね。商品価値があるものばかりだと思うので、オークションやインターネットの売買サイトで販売するのが良さそうです。思わぬ高値で取引されることもあります。

    「戸籍謄本全部集めて」「お父さんをおんぶして2階まで来て」「口座情報は開示できない」…銀行に無理難題を押し付けられた森永卓郎(65)が陥った“相続地獄” から続く

     自身の相続体験をもとにした経済アナリスト・森永卓郎の『相続地獄』。その中から一部抜粋し、親が残したマニアコレクションを現金化する方法をご紹介する。(全2回の2回目/前編を読む)

    ◆◆◆

    親が趣味にツッコんだカネを、ほぼ全額取り戻す方法がある

     親が亡くなったとき、「財産凍結」の対象は預貯金や金融商品、不動産にとどまらない。絵画や骨董など、売却すれば現金化可能な物品も、有価証券と同様に資産と見なされる。

     以下、「財産凍結」という話から少々脱線するように思えるかもしれないが、親が残したマニアックな財産を現金化する方法について、体験的ノウハウを綴りたい。

     元気な親と一緒に今から生前整理を始めるときは、何に価値があるのか第三者の目利きに算定してもらおう。古いマンガ本やレコードは、何も知らない人にとっては無価値なガラクタに見える。だが戦前や戦後直後の少年雑誌は、古書業界では1冊数十万円の高値で取引されるものさえある。

     CDが出たときにレコードの価値は二束三文になったものだが、近年アナログレコード人気が再燃したことをきっかけに、一部のレコードはそこそこよい値段で買い取ってもらえる。親の許可を取ってそれらの売却をちょっとずつ進めれば、ガラクタに見えたものが1万円札に生まれ変わる。

     私はミニカーを3万台も所有する日本屈指のマニアだから、ミニカーの価値はだいたい見ればすぐわかる。素人が面倒くさがって、「このミニカーを全部引き取ってください」と言ってミニカー専門店にもっていくと、買取価格は購入価格の1割が相場だ。レア物がそこそこ混じっていたとしても、購入価格の3割で引き取ってもらえればよいほうだと思う。

     ミニカーに限らず、マニアコレクションを充実させるために数百万円(ときには1000万円以上)の私財を投入している。親が趣味のためにつぎこんだお金を、ほぼ全額取り戻す方法がある。時間と手間はえらくかかるが、ヤフオクメルカリで売りに出すのだ。

    しかし、その際に注意したいことがある。それは…

     ヤフオクオモチャグッズを出品するときには、全然ピントがズレたカテゴリーに出さないよう注意してほしい。カテゴリー違いのところに出品すると、オタクや目利きの目に留まらず100円200円で落札される可能性があるのだ。

     ミニカーであれば、ヤフオクでは「すべてのカテゴリー」→「おもちゃゲーム」→「ミニカー」という順番にカテゴライズされる。ここに出品したうえで商品のキーワードをたくさん書きこんでおけば、「1/18」(18分の1モデル)、「1/43」(43分の1モデル)、「1/64」(64分の1モデル)、「大量」「ジャンク」といったキーワードオタクが検索をかけて、あなたのお宝にアクセスしてくれる。

     ただし、希少性が高いものでなければ、入札ゼロで売れ残ってしまうこともよくある。ある程度知識がなければ、初回の値づけも難しい。

     スター・ウォーズグッズだと、ダース・ベイダーの等身大マスクやR2―D2、C―3POの等身大フィギュアなどは、かなりよい値段で取引される。知り合いの中に詳しそうなオタクがいれば、自宅に呼んでコンサルティングをやってもらい、ためしに1個か2個オークションにかけてみるとよい。詳しい人にちょっと相談に乗ってもらうだけで、売上は数倍の違いが出てくる。

     ちなみに「B宝館」(ミニカーや食玩を中心とする森永卓郎私設博物館)では、ミニカーや食玩以外にもたくさんのものを集めている。コカ・コーラの歴代缶、ドコモの歴代PHS携帯電話マクドナルドハッピーセット」のオマケとしてもらえるオモチャなど、コレクションは60種類以上に及ぶ。

     普通のオタクはここまでコレクションの幅は広くないはずだから、しっかり勉強して金目のものに当たりをつけて、本当に価値あるものに絞ってヤフオクに出品すれば確実に収益は上がる。目を惹くようにわかりやすくタイトルをつけ、購入者が必要としている情報を余すところなく書きこむ。

    森永ヤフオクで心をすり減らした“トラブル

     細かいところまではっきり見えるように、きれいに写真を撮ることも重要だ。ミニカーで言うと、裏板についている©マークコピーライト)がはっきりと見えるかどうかだけで値段が違ってくる。リプロダクション(複製品)も多いから、正真正銘の当時物であることを証明するデータは重要なのだ。

     商売としてネット通販やオークションをやっている人は、自宅に小型の撮影ブースをもっている。ライティングもきちんとしており、ブツ撮り専門のカメラマンに近い態勢だ。売れた商品は、プチプチエアークッションにくるんで壊れないように包装する。

     丁寧に迅速に発送したつもりなのに、「商品が届かない」というクレームが一定の割合で届くのは面倒くさい。以前、三和銀行が景品でくれたポットをヤフオクに売りに出したことがあった。1週間たっても落札者が何の連絡もしてこないから、私はその人を落札者から外し、次点繰り上げで別の人に売ってしまった。

     すると1週間連絡を怠った落札者から「僕が落札したのに、なんで権利を取り消したんですか? どうしてもほしいから売ってください!」と言って、毎日ストーカーのようにメールがきた(当時のヤフオクメールでやり取りをしていた)。あれには閉口した。

     ヤフオクで不用品を売却するときには、クレーマー対応に神経をすり減らすこともあると心得ておいてほしい。

     なお私は「B宝館」でコレクションのダブりを売ることがあるので、警察から古物商許可を取っている。個人の趣味としてチマチマ不用品を売買する分には、古物商の免許なんてわざわざ取る必要はない。

    ボンカレー初期のパウチは2万円。70年代前半の仮面ライダースナックは…

     サラリーマン向けのビジネス書を読んでいると「仕事の複線化」とか「週末起業」といったキーワードがよく語られる。親が現役時代に集めたコレクションを引き継ぎ、チマチマ何年もかけて地道に売却していけば、最終的にそれなりのお金に生まれ変わる。親が死んでから遺品整理業者に丸投げして全損になるよりも、よほどマシだと思う。

     知識があるかないかで、週末起業でいくら生み出せるかの金額が、ケタ違いに変わってくる。あまりにもマニアックすぎて恐縮なので、以下は極端な例として聞き流してもらいたい。

     皆さんが一度は口にしたことがあるボンカレーは、最初に発売されたときには、透明のビニール袋にカレーが入っていた。今ではアルミパウチの袋だ。透明ビニールのパウチは、オークション市場では2万円の高値で取引されている。万が一、親の実家の保存食入れに大昔のボンカレーが見つかれば、それが2万円で売れるのだ。

     1970年代前半に売られていた仮面ライダースナックにしても、お菓子オマケとして入っていたカードよりも、空袋のほうが高い値段で取引される。工業デザインという観点で、こういうものを片っ端からコレクションしている人がいるのだ。

     暇な時間にヤフオクを毎日眺めているだけでも、「この種のミニカー量産型だし価値がないからジャンク品扱いなのだな」とか「おっ、このモデルミニカー2000円するのか」といった相場観がだんだんわかってくる。

     古本にしても、専門技術書やカタログ、説明書など、普通は捨てられてしまうマニアックなものほど高い値段がつく。中にはそのニッチ市場でビジネスをしている人もいる。

     昔は「毎度おなじみ、チリ紙交換です」とアナウンスを流しながら、軽トラで古新聞や古雑誌を集める業者がいた。今は古紙回収に回したところで、トイレットペーパーなんてもらえない時代だ。それに今では自治体が古紙のリサイクル回収をやっているから、民間企業が出る幕はない。

     そこで頭がよい人は、近所にビラを大量にポスティングして「処分に困った古本を何冊でも出張回収します。料金は無料です!」と呼びかける。片っ端から集めた本は、郊外に安い家賃で借りた倉庫の中にダーッと並べる。ベストセラーなんて全然値段がつかないわけだが、「これはほとんど現存していないマニアックな印刷物だ。売れそうだ」と勘が働いたものを、片っ端からヤフオクに出品していくのだ。

    まんだらけ」のピシッと正確な値付けには感心した!

     JR中野駅前「中野ブロードウェイ」にある「まんだらけ」では、ブリキオモチャや食玩、フィギュアや古書に10万円単位の値段がついていることがある。普通の店ではせいぜい実勢価格の3割でしか買い取ってもらえないところ、「まんだらけ」は2割上増しして、実勢価格の半額で買い取っているようだ。だから「すごく買取価格が高い」と評判になってあれだけ急成長した。

     テレビの撮影で「まんだらけ」の倉庫を見せてもらったことがある。それぞれの分野のオタクスタッフにたくさん揃っているため、値づけが素晴らしく適正だった。「グリコオマケなんてさすがに相場を知らないだろうな」と思って値段を見てみたら、ピシッと正確な相場の数字をつけていて感心した。

     ヤフオクメルカリで地道に出品すれば、実勢価格の9割を回収できる可能性もあるが、それをやっているとお宝の保管コストがどんどんかさむ。出品や発送の作業にかかる手間も膨大だ。そこを省略したいならば、二束三文で買い叩かれない「まんだらけ」に親が残したお宝をもって行き、一括で引き取ってもらう手もある。

     何度も繰り返しになって恐縮だが、まずは大前提として「親とよく話し合う」。これが基本だ。マニアは自分のコレクションを自慢したくてたまらないので「これ、超カッコいいですね!」「へえー、そうなんですね!」と興味をもって話をもちかけられたら、いくらでもベラベラしゃべって教えてくれる。親の気を良くしてあげたうえで、親が死ぬ前から金目のものについて勉強しておく。これがあなたにとって一番適切な行動だ。

    (森永 卓郎)

    ©AFLO


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】実家の“ガラクタ”を“カネ”にするには?ミニカー約3万台所有する森永卓郎(65)の“オタクのコレクションを現金化する方法”】の続きを読む


    『はだしのゲン』では国歌斉唱や天皇を批判しているところもあります。

    1 ネギうどん ★ :2023/05/05(金) 10:45:48.53ID:hDKDSIhI9
     女性学研究家でタレントの田島陽子氏(82)が30日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。竹田恒泰氏と壮絶な舌戦を繰り広げた。

     同番組で「はだしのゲン」が平和教材から削除されることについて「賛成」と主張した竹田氏は「自虐史観で書かれている。国を愛する態度を養う教育をするのに教育基本法の根本理論に反している。本作では日本軍がものすごい残虐な行為をすると書かれているが、史実では検証されていない。ありもしない暴力行為を書かれており、ゲンが国歌斉唱を拒む場面がある。それを読んで勘違いした生徒や教員が国歌斉唱を拒み、教員が自*ている。時代に合わない」と主張。

     すると「反対」と主張する田島氏は「自虐史観って何よ。事実は事実じゃない。当時の新聞を読んだり、他人の言ってること、書いてるものを見れば、そんなこと口が腐っても言えないよ」と反論。さらに「主義主張によってみんな人は『あった、無かった』ってウソばっかりこいてんじゃん。政治やってる日本の男は男らしくないよね。過去のあらゆることを平気で否定したり。ウソで塗りつぶしたり。私は生まれてすぐ満州に連れて行かれたから、大人の言う事をずっと聞いて育ってきた。仕返しされるんじゃないかと思って韓国に行けなかった。学校の先生達だって自分たちが体験した事を話してくれた」と主張した。

     これに対し、竹田氏は「(はだしのゲンは)事実じゃないんですよ。同作は最初一般紙で連載された後、日本共産党系の雑誌に掲載され、そのあと日教組(日本教職員組合)の雑誌に掲載された」と解説。そして「教育にイデオロギーを持ち込んじゃいけない。イデオロギーのないものを使えばいいじゃない。火垂るの墓だっていい」と提案した。

    https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/261817

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