令和の社会・ニュース通信所

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    カテゴリ: 科学



    アルキメデス(Archimedes、希: Ἀρχιμήδης、紀元前287年? - 紀元前212年)は、古代ギリシアの数学者、物理学者、技術者、発明家、天文学者。古典古代における第一級の科学者という評価を得ている。 アルキメデスの生涯は、彼の死後長い年月が過ぎてから古代ローマの歴史家たちによって記録…
    71キロバイト (8,864 語) - 2024年2月8日 (木) 05:30


    実際に戦場で使われたらと考えると、かなり恐ろしい兵器ですね。戦争の恐ろしさを改めて感じます。

    古代ギリシアの天才・アルキメデス

    彼は紀元前287年頃にシチリア島のシラクサで生まれ、紀元前212年に亡くなるまでに多くの数学的発見や発明を残しました。

    アルキメデスといえば、入浴中に浮力の原理を発見してエウレカ!(わかった!)」と叫び、裸のまま外に飛び出したという逸話で有名です。

    そんな彼はローマ軍との間に勃発した戦争において、シラクサの街を守るための兵器開発を頼まれていました。

    その中で生み出したとされるのが「死の光線(death ray)」です。

    これは巨大な鏡で太陽光を集光し、敵船に照射することで炎上させるというもの。

    歴史家は長い間、「アルキメデスの死の光線は実在したのか、また実在したとして本当に火炎を起こせたのか」と議論を戦わせてきました。

    しかしここ数十年の研究で、死の光線は実現可能だったことが明らかになりつつあるのです。

    目次

    • アルキメデスの知恵が買われた「シラクサ包囲戦」とは?
    • アルキメデスの「死の光線」を作ってみた

    アルキメデスの知恵が買われた「シラクサ包囲戦」とは?

    アルキメデス(画ドメニコ・フェッティ、1620年)
    アルキメデス(画ドメニコ・フェッティ、1620年) / Credit: ja.wikipedia

    アルキメデスの生きた時代には、古代ギリシアローマ軍との間で絶え間ない戦争が繰り広げられていました。

    特に紀元前3〜2世紀半ばに3度にわたって起きた「ポエニ戦争」は、その最も大きな争いの一つでした。

    これは一言でいうと、ローマ軍とカルタゴ(北アフリカに栄えたフェニキア人の国家)が西地中海の覇権をめぐって争った戦いです。

    (ポエニという名称は、ローマ人によるカルタゴ人の呼び名)

    第一次〜第三次ポエニ戦争の領土の変遷(緑:ローマ、オレンジ:カルタゴ)、イタリア南部にあるのがシチリア島
    第一次〜第三次ポエニ戦争の領土の変遷(緑:ローマ、オレンジ:カルタゴ)、イタリア南部にあるのがシチリア島 / Credit: ja.wikipedia

    この争いにアルキメデスのいたシラクサも巻き込まれるのですが、第一次ポエニ戦争においてシラクサローマ側と同盟を結んでいました。

    ところが、シラクサは第二次ポエニ戦争においてそれを解消し、逆にカルタゴと同盟を結んだことでローマ軍に包囲されることになります。

    こうして勃発したのがシラクサ包囲戦」(BC214〜BC212)です。

    ローマ軍と戦うにあたり、シラクサ軍はアルキメデスに街を守るための兵器開発を依頼しました。

    有名なのは「アルキメデスの鉤爪(Claw of Archimedes)」です。

    アルキメデスの鉤爪で沈没させられるローマ艦(1600年頃の壁画の一部)
    アルキメデスの鉤爪で沈没させられるローマ艦(1600年頃の壁画の一部) / Credit: ja.wikipedia

    これは城塞の縁に設置したクレーン状の腕部の先端に金属製の鉤爪を取り付け、それを近づいてきた敵船に引っ掛けて持ち上げることで転覆させるものでした。

    イメージとしては下図のように、クレーンに取り付けた紐を人と家畜で後方に引っ張って鉤爪のアームを持ち上げたと考えられます。

    「アルキメデスの鉤爪」のイメージ
    「アルキメデスの鉤爪」のイメージ / Credit: SnapJelly – Claw of Archimedes – Weird weapons episode 4(youtube, 2019)

    そしてもう一つ、歴史家の間で大いに注目されてきたのが「死の光線(death ray)」です。

    これについては2世紀の著述家ルキアノスによって、アルキメデスが鏡を用いて敵船に次々と火を起こし撃退したという記述が残されています。

    しかしこれ以降の歴史家や科学者たちは、「死の光線」が本当に実現可能なのか大いに疑問を抱きました。

    特に14〜16世紀のルネサンス期以降に熱い議論が始まり、フランスの有名な哲学者であるルネ・デカルトなどは「科学的に不可能だ」と反対の意を唱えています。

    ところが、ここ数十年の研究で「死の光線」は実現可能だったことが示唆されつつあるのです。

    アルキメデスの「死の光線」を作ってみた!

    「死の光線」の仕組みは、現代の小学生でも十分に理解できるシンプルなものです。

    簡潔にいえば、太陽光を一点に集光して熱を発生させるというもので、多くの人が虫眼鏡を使って厚紙に火をつける実験で経験済みかもしれません。

    アルキメデスの時代にも、ピカピカに磨いた青銅の鏡を用いて太陽光を集光する技術はすでに存在しました。

    城塞に設置した鏡で太陽光を集光し、敵船に火をつける
    城塞に設置した鏡で太陽光を集光し、敵船に火をつける / Credit: ja.wikipedia

    この「死の光線」の実証テストとして初期のものが、1973年ギリシアの科学者チームによって行われています。

    ここでは縦1.5メートル、横1メートルの銅で覆われた鏡70枚を設置し、約50メートル先のローマ軍艦に見立てたベニヤ板の模型に太陽光を照射したところ、ものの数秒で板に火がついたと報告されました。

    ただ、この実験ではベニヤ板にタールが塗られていたため、実際より燃えやすくなっていた可能性が指摘されています。

    そこで米マサチューセッツ工科大学(MIT)は2005年に、タールを塗っていない木製の模型船を用いて新たな実験をしました。

    127枚の小さな鏡を使って集光する実験
    127枚の小さな鏡を使って集光する実験 / Credit: MIT – Archimedes Death Ray: Idea Feasibility Testing

    MITのチームは、30センチ四方の小さめの鏡を127枚用意し、それらを円弧状に並べて、30メートル先の模型船に集光しました。

    その結果、模型船の表面に斑点状の焦げ目が生じ、照射からわずか11分後に点火が確認できたのです。

    照射から11分後に点火した!
    照射から11分後に点火した! / Credit: MIT – Archimedes Death Ray: Idea Feasibility Testing

    その一方で、空が曇り出した状態では10分間の照射を続けても点火が見られなかったという。

    以上の結果からチームは、気象条件さえ整っていれば「死の光線」は十分に実現可能だったろうと述べています。

    しかし研究者の中には、シラクサはシチリア島の東岸に面しているため、効果的に太陽光を集光させる時間帯は朝方に限られていたのではないかと指摘する意見もあります。

    そのため「死の光線」がメインの兵器として機能した可能性は低く、火矢やカタパルトの方が実用的だったかもしれません。

    ちなみに直近ですと、12歳の少年が自作した縮小版の模型セットで「死の光線」が実用可能だったことを発表し、児童科学賞を受賞しています(CSFJ, 2024)。

    12歳の少年が「死の光線」の縮小版を自作し、実証テストを行った
    12歳の少年が「死の光線」の縮小版を自作し、実証テストを行った / Credit: CSFJ – THE POWER OF THE ARCHIMEDES DEATH RAY(2024)

    他方で史実に戻ると、シラクサはアルキメデスの奮闘も虚しく陥落し、ポエニ戦争もローマ軍の勝利で幕を閉じています。

    これ以降、ローマ共和制の本質を転換させ、本格的なローマ帝国として世界に冠たる最強国家となっていきました。

    そして当のアルキメデスはシラクサ陥落後に、ローマ軍司令官のマルクスクラウディウス・マルケッルスの命令に反して殺害されています。

    全ての画像を見る

    参考文献

    12-Year-Old Builds Replica Of Archimedes’ Death Ray – And It Works
    https://www.iflscience.com/12-year-old-builds-replica-of-archimedes-death-ray-and-it-works-72875

    Archimedes Death Ray: Idea Feasibility Testing
    https://web.mit.edu/2.009_gallery/www/2005_other/archimedes/10_ArchimedesResult.html

    THE POWER OF THE ARCHIMEDES DEATH RAY
    https://csfjournal.com/volume-6-issue-4-1/2024/1/7/the-power-of-the-archimedes-death-ray

    ライター

    大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。

    編集者

    海沼 賢: 以前はKAIN名義で記事投稿をしていましたが、現在はナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。

    太陽光で敵船を燃やす!アルキメデスの古代兵器「死の光線」は実現可能だった?!


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    「宇宙人による地球の滅亡」というシナリオは、まさにSF映画のような恐怖ですね。しかし、AIが警鐘を鳴らすということは、このようなシナリオが現実の可能性として考えられることを意味しています。

    1 尺アジ ★ :2024/02/10(土) 23:11:14.21 ID:PgEfM7Y69
    宇宙人が、地球を攻撃したり、征服したりするため「重力を曲げる」テクノロジーを使う可能性が危惧され始めた。

     グーグルのAIチャットボット「Bard」は、攻撃的な地球外生命体が地球に訪れた際に人類が勝つ可能性は極めて低いと分析。「都市が忘却の彼方、もしくはどこからともなく現れる敵勢力へとワープしてしまう攻撃を想像してみてください」と警鐘を鳴らしている。

     そして、宇宙人が地球の地形を変化させ、標的を分子レベルで崩壊、もしくは星のエネルギーを使用し壊滅的な爆発を伴う武器を持っている可能性を「Bard」は示唆。人間の精神を神経インターフェースを通して躊躇なくコントロールし、ボットの軍隊を地上に解き放ち大混乱を招くこともあるとして、「自己複製できるマシーンの群れが行く手を阻む全てを解体するかもしれません」と警告した。

    2/10(土) 22:00
    よろず~ニュース

    https://news.yahoo.co.jp/articles/3f903a4e39e9f64b96eee7808a8f0ce8192f55e2

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    これまで40年以上も宇宙を航行してきた探査機が、まさかの異変に見舞われるなんて驚きです。ただ、NASAのエンジニアたちは必ず解決策を見つけ出してくれるはずです。再び正常な状態に戻ることを願っています。

    カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

     地球から最も遠くに到達した人工物であり、宇宙に旅立ってから47年目を迎えるNASAの探査機「ボイジャー1号」だが、前回お伝えしたように、2023年12月に異変が生じ意味不明な言葉をつぶやくようになってしまった。

     その復旧作業はかなり難航しているようで、 NASAエンジニアチームは、ボイジャー1号をどうにか正気に戻そうと必死に取り組んでいるが、「復旧すれば奇跡」と状況の深刻さを伝えている。

     いよいよ限界なのだろうか?これが永遠のお別れとなってしまうのだろうか?宇宙に手を合わせて回復を祈るばかりだ。

    【画像】 ボイジャー1号の搭載コンピューターに不具合

     老体に鞭打ちながらがんばっているボイジャー1号が正気を失った原因は、機体に搭載された3機のコンピューターの1つ、「フライト・データシステム(FDS)」の不具合だと考えられている。

     FDSの役割は、センサーが検出した情報を集めて、機体の状態などをチェックすることだ。こうしたデータは、「遠隔測定変調ユニット」によって地球に送信されるが、FDSはこれとうまく通信できていないのだ。

     NASAチームは、システムリセットして復旧を試みたが、問題は解決せず、異変発生から2ヶ月が経過しようというのに、ボイジャー1号はぶつぶつと何やら呟き続けている。

     1977年9月5日に宇宙に旅立っていった打ち上げられたボイジャー1号は、2024年に47年目を迎えた。トラブルに見舞われたのもこれが初めてではない。

     2022年5月、1号は突然、意味不明な姿勢制御データを送信し始めた。

    ・合わせて読みたい→ボイジャー打ち上げ40周年記念で、NASAがダウンロードフリーのポスターを公開

     地球にいるチームは大混乱に陥ったが、機体に搭載されている別のコンピューター経由でデータを送信することで、どうにか問題を解決した。

     だがその3ヶ月の間に、ボイジャー1号は1億6000万kmも移動したのだから、本当にがんばってくれている。

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     また双子の兄弟であるボイジャー2号も、迷子になったり音信不通になったりと、あちこちガタがきていることがうかがえる。

    これでお別れなのか?復旧すれば奇跡

     状況は深刻なようで、ボイジャー計画のプロジェクトマネージャースザンヌ・ドッド氏は、「復旧できれば奇跡。ですが、私たちはまだあきらめていません」と語っている。

     「まだやれることはあります。ですが、私がプロジェクトマネージャーになって以来、最も深刻な問題でしょうね」

     240億kmの彼方を時速6万kmで飛び続けるボイジャー1号は、地球からもっとも遠く離れた人工物で、すでに太陽系にすらいない。

    ・合わせて読みたい→ボイジャー2号からお返事キター!太陽圏を離脱して通信が途絶えていたが7か月ぶりに交信に成功(NASA)

     このような状況では、その距離が何より厄介なものになる。

     というのも、地球から送信された命令がボイジャー1号に届くまでには22.5時間かかり、その返事が地球に届くのも同じだけ時間がかかるからだ。

      NASAジェット推進研究所は、Xで次のように説明する。

    私たちはボイジャー1号に語りかけ、向こうもそれを聞いています。ですが地球との間のとんでもない距離のため、進捗は遅々としています

     いずれにせよ、ボイジャー計画は50年近く前のもので、主な目的はすでに達成されている。ボイジャー1号と2号がいまだに頑張ってくれているのは、本当にプレゼントのようなものなのだ。

     もしかしたらこれが最後の別れになるかもしれないが、まだ希望はある。

     例え彼らが宇宙を漂うだけの存在となっても、そのボディには、地球の生命や文化の存在を伝える音や画像が収めた「ゴールデンレコード」が搭載されている。

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     もしかしたら地球外知的生命体や未来の人類が見つけて解読し、ボイジャーたちを復活させてくれるかもしれない。

    追記:(2024/02/10)本文を一部訂正して再送します。

    References:Humanity’s most distant space probe jeopardized by computer glitch | Ars Technica / written by hiroching / edited by / parumo

     
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    復旧したら奇跡。異変が生じたNASA探査機「ボイジャー1号」が瀕死の状態


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【宇宙】復旧したら奇跡。異変が生じたNASA探査機「ボイジャー1号」が瀕死の状態】の続きを読む


    陰謀論を信じる人の中には、「自分が特別である」という感覚を持ちたいと思っている人もいるのではないでしょうか。陰謀論は一般的には信じられないような主張や情報を提供するため、それを信じることで「他の人よりも知識や洞察力がある」という自己満足感を得られるのかもしれません。

    カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

     ネット社会では、エコーチェンバー現象も相まって、偏見や十分な証拠もないまま、陰謀論にのめりこむ人も多い。

     そんな陰謀論に対する私たちの感受性はどのようにして形成されるのか、その心理的背景が画期的な研究によって明らかになりつつある。

     170件の研究データを分析した結果、陰謀論を信じるのは個人の性格的なものだけでなく、確実なものを求める心理や、社会から誤解されていると感じる心など、より深い動機づけ欲求によっても影響されることが判明した。

     この研究は『Psychological Bulletin』誌に発表されている。

     

    【画像】 陰謀論とは?なぜ根拠もないのに広がるのか?

    陰謀論」は、人間の文化の複雑な側面を表している。

     根拠の有無にかかわらず、何か重大な事件や出来事の原因を、「特定の力を持つ集団(秘密結社や政府、企業など)が人知れず裏で操っている悪意ある計略だ」と断定したり信じたりするものである。

     陰謀論は通常、確たる証拠がないまま広まり、暗示、曖昧、偶然に頼る、多分に憶測の域を出ないものだ。

    ・合わせて読みたい→陰謀論を信じているのは案外普通の人たちであることが判明(オーストラリア研究)

     陰謀論はたいてい、ときに重大でトラウマなるほどのショッキングな出来事に伴って現れ、公的な説明や一般的な理解に疑問を投げかける別の説を展開する。

     こうした陰謀論の中には、現実に根拠があると判明するものもあるが、ほとんどは信じがたく、経験的証拠によって裏づけられるものではないと考えられる。

     それでも相変わらず、一部の人たちの想像力と信念をとらえて離さない。

     正しい情報だけでなく間違った情報もあっと言う間に拡散してしまう今のネット時代において、陰謀論を信じる心理を理解することは、これまでになく重要になってくる。

     特にSNSの発達により、閉鎖的空間内でのコミュニケーションを繰り返すことによって、特定の信念が増幅または強化されてしまう「エコチェンバー現象」が発生する。

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    陰謀論は一度信じると考えを変えるのが難しい

     既存の研究では、この現象のさまざまな側面を調べ、個人の性格特性、動機要因、社会的影響がどのようにして陰謀論を信じる心理に影響するのかを掘り下げてきた。

    [もっと知りたい!→]何を言っても通じない。陰謀論を信じる人の論法とそれに対処する方法

     しかし、研究数が多いにもかかわらず、こうしたさまざまな要因がどのように互いに作用しているのか、包括的な理解はまだまだ不足している。

     こうした知識不足への懸念が、多様な研究をまとめて全体像を把握するために、これまででもっとも大規模な研究を行うことにつながった。

    陰謀論信仰がとくに興味深いのは、それが自ら強く思い込んでしまう信念で、その考えを変えるのが難しいからです。

    非常に重大な結果をもたらしてしまう可能性が高いため、こうした思い込みに外部から介入するなんらかの方法を確立することが大切なのです

     アメリカヴァンダービルト大学の研究者で、本研究の筆頭著者であるシャウナ・ボース氏は語る。

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    陰謀論を信じる人の心理を掘り下げて研究

     ボース氏ら研究チームは、異なる複数の研究から得られたデータを組み合わせて、強力な統計手法であるメタ分析を行い、より広範な洞察と傾向を導き出した。

     この方法は、研究結果が多様で、ときに矛盾が生じてしまうこともある心理学のような分野での分析に役立つ。

     研究チームは、まずは広範な文献研究から始めた。査読済みの学会誌記事、学位論文、未発表データなど、膨大な文献をふるいにかけていったのだ。

     これらの検索は、Google ScholarやAPA PsycInfoなどの電子データベースを活用して行われた。

     研究に関連する包括的なデータを確実に確保するために、特定のブール検索語法を使用し、分析は合計15万8473人の参加者を含む170件の研究と1429のエフェクトサイズに及んだ。

     次に対象となる研究から52の動機づけ変数とパーソノロジカル変数をコード化した。

     これら変数はこの分野の既存の枠組みに基づいて、動機付け領域(認識論的、実存的、社会的)やパーソノロジー領域(精神病理学、一般/正常範囲性格)などのより広い領域に慎重に分類された。

     注目すべきは、程度の差こそあれ、これら変数のほとんどすべてが陰謀論を信じる傾向と関連づけられたことだ。

    (52の変数のうち)評価された変数のおよそ90%が、陰謀論を有意に予測したという事実には驚きました。この結果は、当初想定されていたよりも陰謀論にはより複雑な心理的要因が絡んでいることを示しています

     ボーズ氏は語る。

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    陰謀論を信じる人の動機

     この結果は、陰謀論を信じる発想には、3つの動機モデルがあることを裏づけている。

     このモデルから、陰謀論思考は以下の3つの主要な欲求によって駆り立てられると仮定される。

    ・その人の環境の理解(認識論的)
    ・安心や安全を感じること(実存的)
    ・自分自身と自分のいるグループが優れているというイメージ(社会的)

    分析的な思考の欠如が重要な予測因子に

     さらに分析思考の欠如が、重要な予測因子として浮上してきた。

     分析的な思考や認知的反応があまりできない人は、陰謀論を支持する傾向が強かったのだ。

     これら要因の関係性は、情報処理に対してあまり疑問をもたず鵜呑みにする人ほど、裏付けのない考えや憶測を受け入れやすい傾向にあることを示している。

     さらに、実存的な動機も大きく寄与している。陰謀論を信じる傾向は、無力感、自分の存在が脅かされる、世間を斜めに見る皮肉な感情と強く結びついている。

     今回わかったことは、世界をより脅威的、制御不能なものとして見る人ほど、陰謀論思考に陥りやすいことを浮き彫りにしている。

     こうしたつながりは、不確実で混沌とした環境に対する心理的な反応として理解することができ、そんな中で信じる人にとっては、陰謀論は理解とコントロールの感覚を与えてくれる心強いものになる。

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    疎外感があり自尊心が低い傾向にあると陰謀論を信じやすくなる

     本研究では、陰謀論的発想における社会的要因の役割にも注目している。

     疎外感を感じやすかったり、自尊心が低い傾向にあると、陰謀論を信じやすくなる。さらに、他者集団は脅威だと感じ、否定的になることも同様だ。

     このことから、自分と社会との関係性や社会環境をその個人がどのように認識するかが、陰謀論に対する感受性に影響を与える可能性があることがわかる。

     更に研究者らは、陰謀論信仰が、異常範囲と正常範囲の境を区別する個人の特性とどのように関係しているかを調べた。

     すると、陰謀論的思考は統合失調症、妄想症、異常体験傾向、精神病傾向、敵意など異常範囲の特性と強く関連していることもわかった。

     これら特性は、機能障害や他者に対する否定的な認識とも結びついている。

     一方で、正常範囲の性格特性は、陰謀論を信じる傾向との関連は非常に少なかった。

     この特性は多少の影響はあれども、異常範囲の特性ほど陰謀論信念の大きな影響は受けないことを示している。

    「謙虚さ」がないとより陰謀論を信じやすくなる

     興味深い発見のひとつは「謙虚さ」に関することだ。

     一般的な謙虚さと知的謙虚さは両方とも重要で、とくに正直な謙虚さと知的謙虚さの包括的な特徴を測定する場合、陰謀論信仰とは有意な負の相関関係を示した。

     つまり、謙虚さがないとより陰謀論を信じやすくなるという顕著な指標といえる。

     これらの発見は、陰謀論を信じる傾向は、その人の人格機能よりも精神病理学や特定の人格障害と密接と結びついていることを強く示している。

    陰謀論を信じる最強の予兆

     全体を通じて、もっとも重要な変数はいったいなんなのだろうか?

     「陰謀論を信じる傾向を予測する要因はたくさんあり、すべてが同じように強い要因というわけではありません」ボーズ氏は言う。

    陰謀論を鵜呑みにするもっとも強力な要因は3つです。

    1.奇妙な信念や体験をしやすい傾向
    2.脅威や危険を認識しやすい傾向
    3.自分が他者よりも勝っている考え、やたら相手を敵対視する傾向

    これら3つの領域には、実存的、認識論的、社会動機と欲求という陰謀論信仰のもっとも強い相関関係が含まれています(ボーズ氏)
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    photo by Pixabay

    ただしこの研究には限界も

     この研究は全体を包括的にとらえたものだが、それでも限界はある。

     研究のほとんどは西側諸国の英語圏で行われ、この結果が異文化圏にも当てはまるものなのかどうかという疑問が出てくる。

     もうひとつの大きな限界はデータの横断的な性質で、観測された関係性の因果関係や一時的な順序を判断する能力を妨げてしまうことがある。

    今回の発見は相互に関連性があるものです。もっとも強い相関関係が本当に陰謀論を信じる原因になっているのかどうかは、まだはっきりしません。

    陰謀論信仰の原因追及には、長期的、実験的、発展的な取り組みが必要です。

    原因のもっとも強い相関関係は、脅威と危険のふたつの領域に大きく分けられ、社会的脅威の認識がもっとも強い肯定的予測因子で、信頼がもっとも強い否定的予測因子です。

    これら変数は、将来の研究で考慮すべき特に重要な点だと考えます(ボーズ氏)

    References:APA PsycNet FullTextHTML page / Why do people believe in conspiracy theories? Here's what the science says / written by konohazuku / edited by / parumo

     
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    なぜ人は陰謀論を信じるのか?科学が示す心理的背景


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【社会】なぜ人は陰謀論を信じるのか?科学が示す心理的背景】の続きを読む


    SLIMの運用再開、これはとても素晴らしいニュースです!月面のさらなる探査が進められることを心待ちにしています。

    1 少考さん ★ :2024/01/29(月) 09:04:35.88 ID:YsO5NgYm9
    月面探査機の運用再開(共同通信) - Yahoo!ニュース
    https://news.yahoo.co.jp/articles/88bd6165809f9957dff7410647e932d93faaa136

    1/29(月) 8:44配信

     宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、世界5カ国目の月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」の運用を再開したと明らかにした。(略)

    ※全文はソースで

    【【宇宙】月面探査機の運用再開(SLIM)】の続きを読む

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