令和の社会・ニュース通信所

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    カテゴリ:国内 > 教育



    信じられないです。

     少年犯罪から虐待家庭、不登校引きこもりまで、現代の子供たちが直面する様々な問題を取材してきた石井光太氏が、教育問題の最深部に迫った『ルポ 誰が国語力を殺すのか』を上梓した。いま、子供たちの〈言葉と思考力〉に何が起こっているのか?

    ◆ ◆ ◆

    国語力をめぐる現場の先生たちの強い危機感

    ――なぜいま〈国語力〉が問題なのでしょうか?

    石井 長年、不登校や虐待の問題など、子供たちが抱えた生きづらさをめぐって、当事者や関係者に多くの話を聞いてきました。取材を通して感じたすべての子に共通する問題点は、「言葉の脆弱性」でした。

     あらゆることを「ヤバイ」「エグイ」「死ね」で表現する子供たちを想像してみてください。彼らはボキャブラリーが乏しいことによって、自分の感情をうまく言語化できない、論理的な思考ができない、双方向の話し合いができない――極端な場合には、困ったことが起きた瞬間にフリーズ思考停止)してしまうんですね。これでは、より問題がこじれ、生きづらさが増すのは明らかです。

     以前はこうした実情を、〈うまくいっていない子〉に共通の課題だと認識していました。ところが数年前から、各地の公立学校に講演会や取材でうかがうことが増えるなかで、平均的なレベルとされる小・中学校、高校でも、現場の先生たちが子供たちの国語力に対して強い危機感をもっていることがわかりました。言葉によってものを考えたり、社会との関係をとらえる基本的な思考力が著しく弱い状態にあるという。

     そしてあるとき僕自身、都内の小学4年生の授業で、新美南吉の『ごんぎつね』を子供たちがとんでもない読み方をしているのを見て、衝撃を受けました。

    社会常識や人間的な感情への想像力が欠如

    ――どんな授業だったんでしょうか。

    石井 この童話の内容は、狐のごんはいたずら好きで、兵十という男の獲ったうなぎや魚を逃してしまっていた。でも後日、ごんは兵十の家で母の葬儀が行われているのを目にして、魚が病気の母のためのものだったことを知って反省し、罪滅ぼしに毎日栗や松茸を届けるというストーリーです。

     兵十が葬儀の準備をするシーンに「大きななべのなかで、なにかがぐずぐずにえていました」という一文があるのですが、教師が「鍋で何を煮ているのか」と生徒たちに尋ねたんです。すると各グループで話し合った子供たちが、「死んだお母さんを鍋に入れて消毒している」「死体を煮て溶かしている」と言いだしたんです。ふざけているのかと思いきや、大真面目に複数名の子がそう発言している。もちろんこれは単に、参列者にふるまう食べ物を用意している描写です。

    ――「死体」を煮ているとは、あまりに突飛な誤読ですね!

    石井 これは一例に過ぎませんが、もう誤読以前の問題なわけで、お葬式はなんのためにやるものなのか、母を亡くして兵十はどれほどの悲しみを抱えているかといった、社会常識や人間的な感情への想像力がすっぽり抜け落ちている。

     単なる文章の読み間違えは、国語の練習問題と同じで、訂正すれば正しく読めます。でも、人の心情へのごく基本的な理解が欠如していると、本来間違えようのない箇所で珍解釈が出てきてしまうし、物語のテーマ性や情感をまったく把握できないんですね。

    様々な要因で広がる家庭格差

    ――近年、PISA(国際学習到達度調査)の学力テストで、OECD諸国のなかで日本は読解力が15位だったことが大きな話題になりました。

    石井 PISAの読解力テストテクニック的な側面も大きいと思います。たしかに文脈をロジカルに読み解く力自体も弱まっているのでしょうが、それ以上に深刻なのは、他者の気持ちを想像したり、物事を社会のなかで位置づけて考えたりする本質的な国語力――つまり生きる力と密接に結びついた思考力や共感性の乏しい子が増えている現実です。現場の先生たちが強く憂慮しているのもその点です。

     こうした国語力は自然と身につけている家庭環境の子にとっては何の問題にもなりませんが、様々な要因で家庭格差が広がるなか、「できない子」にとっては著しい困難を伴います。本質的な国語力の衰退がいまや一部の子に限った話ではないことを認識しなければ、いくら教育政策で「読解力」向上に力を入れても上滑りしてしまうでしょう。

    交際相手の行為を“恐喝”と思わない女子高生

    ――従来から言われている「読解力低下」問題とは違う次元の深刻さを感じますね。

    石井 象徴的なのは、ある女子高生に起きた恐喝事件です。その子は、わりと無気力タイプで、学校も来たり来なかったりデートの途中で黙って帰ってしまうようなルーズな面がありました。こうした態度に怒った交際相手の男子生徒が、非常識なことをしたら「罰金1万円」というルールを決めます。それでも女子生徒は反省せずルールを破り、毎月のバイト代のほとんどを彼氏に払い、しまいには親の財布から金を盗んで支払いにあて続け、発覚したときは100万円以上も払ったあとでした。

     ところがとうの本人は、自分の被害を全く認識できず、「言われたから」「ルールで決めたから」と相手の行為を“恐喝”とすら思っていないんです。男子生徒のほうも「同意あったし。金は二人で遊びに使ったし」と平然としている。

     当人のなかでは「ルールを決めた→同意した→実行した、何が間違っているの?」というプログラミング的な理屈で完結しているのですが、社会の一般常識や人間関係を考えたら明らかにおかしいわけです。搾取されているゆがんだ関係や親の金を盗んで渡していることに疑問すら持たない。

     教師がいくら指導しても、彼女のなかには言葉がなく、自分の状況を客観的に捉えたり、なぜそれがいけないかも全く理解できていなかった。当然彼女がそのまま大人になれば生きる困難さを強く抱えますし、親になれば社会常識が欠如したまま子育てをして、負の再生産が起こります。

    子供たちの国語力が身につきにくい要因

    ――問題の根深さを考えさせられる事例ですね。

    石井 こうした国語力の低下は、実はよくしゃべる子にも当てはまります。乏しい語彙と短文で一方的な自己主張や好きなゲームの話とかはべらべら話すけれど、友達とのトラブルにならないよう相手の話を聞いて折り合うとか、周りに意思を伝えて物事を打開するとか、自分が生きやすくなる形で言葉を使えない子も多い。

     不登校児たちを見ていても、自分の気持ちを言語化できない子供たちの一方で、よくしゃべるのにどうしてこんなにメンタルが弱いの? と大人が戸惑うようなタイプもいます。どちらも生きる力と結びついた国語力を育めていません。

    ――なにがこうした国語力の低迷を招いたのでしょうか。

    石井 本書で多角的に詳しく取り上げましたが、一言でいえば現代社会を取り巻く諸問題が重なった結果です。家庭格差と言語発達の問題、ゆとり教育からつづく教育行政の落とし穴、深刻な教員不足と予算のなさ、ネットSNSという特殊な言語環境、これらの要因が複雑に絡み合って、子供たちは生きる上で必要不可欠な国語力が身につきにくい環境におかれています。ギガスクール構想やアクティブラーニングなど、次々と目新しい教育プログラムは導入されているのに制度が形骸化しがちです。

    不登校になった瞬間に、文字を書くことができなくなる子も

     今、学校で大きな問題となっている不登校の子供たちと国語力の関係性についても一章分を割いて詳しくルポしました。不登校の子供たちの多くが、なぜ学校へ行きたくないのかと問われても、「わからない」と答えます。不登校の理由を答えられないのです。つまり、言葉によって、自分が抱えている問題を把握し、どうしたらいいのか、どうしたいのかという思考ができなくなっている。

     その背景には様々な事情がありますが、本当にひどいケースでは、不登校になった瞬間に、子供自身の中で言葉が粉々に破壊されてしまい、会話をするどころか、ノートに文字を書くことさえできなくなる子もいます。それまで受験勉強をしてきて成績も抜群だったのに、ある日突然言葉を失ってしまう。

     しかし、大人は背後に言葉の問題があることがわかっていない。だから無理やり理由を問いただそうとしたり、論理的に説得しようとしたりする。そうなれば言葉を失った状態の子供たちはますます困難に陥ります。

    言葉による感情の細分化

    ――そうした子供たちの国語力を回復するにはどんな手立てがあるのでしょうか。

    石井 たとえばコミュニケーション不全の不登校の子たちに対して、あるフリースクールでは自分の感覚や気持ちと向き合うところから出発します。自分の興味のあることに関して、「思ったときに思ったことを書きとめる」訓練をし、さまざまな遊びや活動を通して子供自身の感性や意欲を取り戻していく。そこから〈自分の内面と結びついた言葉〉を育んでいくんです。

     じつは社会のどん底で言葉を失っている子供たちへのアプローチ法には、汎用性の高いヒントが多く隠されています。

     もう一例あげると、少年院刑務所を出た子供たちの再犯防止教育に力を入れる福岡県ヒューマンハーバーそんとく塾では、〈感情の細分化〉を目的とした「言葉のバブル」というユニークな授業を行っています。

     塾生たちに配られる【怒り】のプリントには、いくつかの大小のマル印(泡)と、その横に「いきどおる」「むくれる」「いまいましい」「激怒」「腹立たしい」など怒りをあらわす様々な言葉が書かれています。それぞれのイメージで、怒りの度合いが大きい言葉は大きなマル印のなかに、小さい言葉は小さなマルのなかに書き入れていってもらう。

     塾生たちはこうしたプロセスのなかで、感情には大小があることを視覚的に把握していきます。つまりちょっと腹が立ったときに何でも「死ぬ」と言ってると暴力沙汰に発展しやすいですが、「腹立たしい」とか「むくれる」とか感情の程度に応じた言葉を知ることで、自分をコントロールしやすくなる。授業では、こうした言葉による感情の細分化を、喜怒哀楽それぞれの場合で丁寧に行っていくんです。

    感情のグラデーションを把握する

    ――なるほど、ひとつの感情のなかにも様々なバリエーションと大きさがあることを言葉で腑分けしていくわけですね。

    石井 一般的な刑法犯の再犯率は約5割ですが、そんとく塾の支援を受けた人の5年以内の再犯率は約1割なので、この授業の効果の高さがわかると思います。

     感情のグラデーションを言葉で把握できないと、大人になってからも様々なトラブルを起こしがちです。たとえば、「好き」=「セックスOK」と短絡的に解釈してしまうような人がセクハラ性犯罪の現場ではあとを絶ちませんが、当然ながら「好き」や「好意」のなかにも感情のグラデーションがあるわけです。

     感情を適切にとらえ表現する国語力は、社会のなかで自分と他者が心地よく生きていく力と密接に結びついています。

    子供たちの国語力を守り、育んでいくことは大人の責任

    ――日本の国語教育をどう立て直していったらよいのでしょうか。

    石井 学校の先生たちはハードな環境におかれていますし、いまや家庭環境も社会の環境も、生きる力となる国語力を育むには逆風になる要因に溢れています。でもお金や予算がそれほどなくても、家庭ですぐできること、公立だろうが私立だろうがすぐに導入できる工夫や本質的な授業の仕方はいろいろあります。同じ文科省のカリキュラムでも形骸化させるか、本質的な学びの場にできるかは指導の仕方ひとつによるところも大きい。

     たとえば、いまの小学校の国語の教科書は目配りがきいていて、取材の仕方とかが書いてあります。能動型学習が推奨されていますが、では「取材を体験しましょう」といって、PTA会長のところへ行かせて「何の仕事をしていますか。何が大変ですか」と聞いてまとめさせても、本人はただ言われた通りにやるだけで面白さを感じないでしょう。でも、クラブの仲のいいコーチに初恋の思い出を取材させたらどうか? 保育園時代の先生に自分を保育したときの苦労や楽しさを取材させたらどうか? 子供にしたらもう興味津津だし、たくさんの感情があふれ、取材は能動的になっていくわけです。

     同じ課題でも、本当に子供の自主性を導く提示の仕方になっているか、自分で考える練習になっているかを先生や親が見直すだけでも、明日から改善できることは多いはずです。

     苦しい時代においても、子供たちの国語力を守り、育んでいくことは大人の責任です。本書では、国語力再生の処方箋となるような、さまざまな最先端かつ本質的な事例を紹介していますが、この問題にかんする国民的議論の契機となり、子供たちの未来を守る助けになることを願ってやみません。

    プロフィール
    石井光太(いしい・こうた
    1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。著書に『物乞う仏陀』『絶対貧困 世界リアル貧困学講義』『遺体 震災、津波の果てに』『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』『浮浪児1945- 戦争が生んだ子供たち』『原爆 広島を復興させた人びと』『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』『格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉』など多数。2021年こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる』で新潮ドキュメント賞を受賞。

    (石井 光太)

    ©平松市聖/文藝春秋


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    ヨーロッパは違う

     30歳の私が義務教育性教育を受けていたのは、かれこれ15年前になるのだけれど、現在の中学生が受けている性教育は当時よりもさらに「保守的」になっていると知って非常に驚いた。

    教育現場では性行為について教えることができない

    「身を守る以外にも、生きていく上で絶対に必要な知識ですから避妊や中絶についても生徒にしっかりと教えたいんですが、それが許されないので、現場の教員は頭を悩ませていますよ……」

     そう語るのは、中学校で教鞭を取る20代の男性。特に保健体育性教育の授業を行う際は、学校側や保護者から、厳しい監視の目が光るという。

    性教育の他にも、政治の話だったり、あとは家庭に問題がある生徒が助けを求められるような制度を授業で取り扱うと、すぐさま学校から厳重な注意が入るんです。保護者から『うちの子に変なことを教えるな』と苦情が入ることも……。教育委員会から指導が入ったこともあるようで、学校からは『とにかく今まで通り、無難な授業をやってくれ』と言われています」

     こうした事例は、決して限られたケースではない。2018年には「性交」「避妊」「中絶」という言葉を授業内で用いた東京の区立中学校に対し、都議会が「学習指導要領に記載された内容を超えて不適切な指導である」として批判、その後、都教委が区教委を指導するといったことが起きた。

     性教育において「性交」「避妊」「中絶」を教えることが一体どう「不適切」なのかまったく理解できないが、文部科学省による「中学校学習指導要領」を参照すると、以下のような記述があった。

    〈妊娠や出産が可能となるような成熟が始まるという観点から、受精・妊娠を取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする。また、身体の機能の成熟とともに、性衝動が生じたり、異性への関心が高まったりすることなどから、異性の尊重、情報への適切な対処や行動の選択が必要となることについて取り扱うものとする〉(平成29年中学校学習指導要領より)

     1998年の改訂で追加された「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という一文により、教育現場では性行為について教えることができなくなり、精子と卵子がどのように受精に至るのかすら取り扱えなくなったのだという。

    トンデモ知識を信じたまま大人になるケース

     このような「はどめ教育」は果たして、本当に「子供のため」になっているだろうか?

     学校で性行為や正しい避妊の知識を教えない現状、思春期を迎えた子供たちがどこで性の知識を得ているかといえば、アダルトビデオや漫画、インターネットSNS、友人や知人からだろう。

    「膣内で射精してしまった場合、コーラで洗浄すれば大丈夫」「避妊具を付けなくても、膣外で射精すれば妊娠しないと思っていた」という風に、間違った認識のまま大人になり、望まない妊娠をしてしまう若者も少なくない(このようなトンデモ知識を信じるのも子供のうちだけだろう、と思っていたのだが、認識が正されないまま大人になるケースも多いようだ)。

     私が中学生高校生の頃でも上記のような認識でセックスをしている友人はいたし、逆に恋人とのスキンシップについて「口淫だけでも妊娠する可能性はあるか?」と深刻な顔で相談をしてくれた女性もいた。そう考えると、学校で正しい知識を教わらないために情報を判別する能力が育たないまま、アダルトビデオや人から聞いた話、インターネットで得た知見で性行為が行われている現状こそ、子供たちを危険に晒しているように思えてならない。

    議論される人工妊娠中絶

     学校で「安全な性行為」について教えないにもかかわらず、国内では望まない妊娠をした女性への救済や支援が薄いこともまた、深刻な問題となっている。

     人工妊娠中絶については国内外でもその是非が議論されているが(私個人としては女性が子供を産むかどうか自由に選択できる制度は絶対に必要であると考える)、外科手術なしで人工妊娠中絶が可能な経口中絶薬の承認に関して、厚生労働省が5月に示した「(現行の外科手術と同様に)原則、配偶者の同意書が必要である」という見解は、日本の人権意識の遅れを露呈するものであったと思う。

     国内の経口中絶薬については以前も、海外での平均価格が740円であるのに対して、日本産婦人科医会の木下勝之会長が「薬の処方にかかる費用について、10万円程度かかる手術と同等の料金設定が望ましい」と発言したことで物議を醸した。

     このように経口中絶薬の承認にまつわる一連の流れを見ていると、強制性交の被害者や、男性側が避妊具を装着してくれないなどの事情で「望まない妊娠」をした女性がすみやかに処置を受けられるはずの「経口中絶薬」の必要性や緊急性を、国側がよく理解していないのだと思い知らされる。

     配偶者の同意書については、妊娠を知らされた後、父親となる男性が「同意書にサインをする」と言ったにもかかわらず連絡が取れなくなり、その間に中絶可能期間を過ぎてしまったために中絶ができなくなるケースなどで、その後、女性が誰にも相談できないまま一人で出産、新生児死体遺棄事件につながることもある。そして重要なのは、こうした事件で逮捕されるのはいつも母親である女性で、父親にあたる男性の罪が追及されることはない点だ。

     事件化までは至らずとも、特に強制性交の被害にあった女性や、男性側の協力を得られず、数十万円かかる出産費用や10万円ほどの人工中絶手術の費用を工面できない女性にとって、経口中絶薬の承認・安価での提供は必要不可欠であるし急務である。にもかかわらず、蓋を開けてみれば外科手術と変わらない金額を用意せねばならず、用意できなければ出産し、さらに経済的・身体的負担を強いられることになるなんて、女性の人権を軽視しすぎているにもほどがあると怒りを覚えてしまう。

    性教育は「はしたない」のか?

     人間が生きるうえで、子供をもうけるうえで必要不可欠な知識である「性交」「避妊」「中絶」などの言葉を授業で使っただけで批判が起きるというのは常軌を逸する性嫌悪とも言うべきで、日本の人権教育の遅れを痛感せざるを得ない。安倍元首相銃撃事件で明らかになった、旧統一教会と政治の密接な関係もまた、無関係とは言えないだろう。

     例えば女性が「経口避妊薬(ピル)を飲んでいる」と聞くと「コンドームを付けずに性行為をしても良い」と解釈する男性は少なくないが、実際は経口避妊薬は月経困難症やPMSの治療にも使用されることが多いものである。さらに経口避妊薬は避妊率が100%ではないうえ、特定のパートナー同士でない限り、性感染症の予防のためにもコンドームを使用すべきである。こうした認識を男性側が持っていない故に起きる望まない妊娠もあることを踏まえれば、学校教育では性行為や避妊、中絶についての指導は最低限、必ず行われるべきであると思う。

     さらに時代が進んで、今では月経困難症などの軽減や避妊効果が期待できる、女性の体内に挿入する「ミレーナ」などもある(出産を経験していないと痛む場合もあるので、主治医と相談して個別に最善の治療法を見つけるのが良い)。ミレーナは5年間効果が持続するとされ、半年に1回の検査は必要だが、経血量も大幅に減るためナプキン代も安くつく。月経困難症や経血過多の場合は健康保険適用のため、初診費用は3割負担の1万円ほど。

     このような女性にとって「必要な情報」も、おそらく教育現場では共有されることがないだろうと考えると、日本の性教育はもっと話題にされて、議論されるべきものではないかと感じる。

    (吉川 ばんび)

    ©iStock.com


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    変わっていく。

     小学校で友達を「あだ名」で呼ぶことを禁止し、「さん付け」で呼ぶよう奨励するケースが増えているようです。心ないあだ名子どもが傷つくことを防ぐためだそうですが、「さん付け」にするだけで、子どもたちの関係づくりはうまくいくのでしょうか。教育アドバイザーの清水章弘さんに聞きました。

    ルールよりも「対話」が重要

    Q.まず、「あだ名」のメリットデメリットを教えてください。

    清水さんメリットは、いい『あだ名』であれば、相手との精神的な距離が縮まること。デメリットは、心ないあだ名によって、子どもが傷つく可能性があることです」

    Q.では、「さん付け」のメリットデメリットを教えてください。

    清水さん「『あだ名』のメリットデメリットと逆になります。メリットは、相手を傷つける可能性が小さくなること。デメリットは、相手との精神的な距離を感じやすくなる可能性があることです」

    Q. 友達を「あだ名」で呼ぶことを禁止し、「さん付け」で呼ぶよう奨励する小学校があるようですが、どのような効果が期待されているのでしょうか。

    清水さん「そもそも、あだ名の作り方は大きく3種類に分かれます。

    1つ目は、名前に由来する作り方。たとえば、私の名字『清水』で言えば『しみ』『しみちゃん』などがありました。

    2つ目は、容姿に由来する作り方。似ているキャラクターや有名人、動物の名前を付けたり、体形から連想する言葉であだ名を付けたりすることがあります。

    3つ目は、行動に由来する作り方です。知識豊富な人に『博士』と付けたり、サッカーでドリブルがうまい人を『メッシ』と呼んだりといった感じです。でも、その人の過去の失敗や恥ずかしい行動から、心ないあだ名がつけられることもあります。

    この中で、特に2つ目と3つ目が問題となりやすいです。容姿や行動をばかにするような心ない呼び方であれば、本人のコンプレックスや、忘れたい記憶と結びついてしまうからです。

    もちろん、1つ目が問題とならないわけではありません。私も小学3年の頃、先生が『清水』を黒板に片仮名で書いたとき、『シミズ』ではなく、『ミミズ』と読めてしまいました。しばらく、『ミミズ』と呼ばれ、当時は少なからず傷ついたのを覚えています。

    『さん付け』に統一することで、あだ名に起因するこのような問題が起こりにくくなります。『あだ名』を禁止し、『さん付け』を奨励する小学校は、そういった効果を期待していると思われます」

    Q.実際に効果はあるのでしょうか。

    清水さん「一定の効果はあります。ただ、『さん付け』が良くて、『あだ名』が悪い、という単純な話ではありません。実際に、あだ名で呼び合うことで、子ども同士が仲良くなれることも多いわけですから。

    あだ名禁止』にした後、いじめが減っている学校は、『どうしてあだ名が禁止なのか』という説明や、話し合いの場を持ったことが、功を奏しているのではないでしょうか。

    呼び方のルールができるだけで、いじめがなくなるわけではありません。お互いに人間ですから、意図せず相手を傷つけてしまうことは、あるものです。『あだ名禁止』であっても『あだ名OK』であっても、そのルールを出発点として、『どういう時に人は喜び、傷つくのか』を考える対話の場をつくり、相互に安心して心を開きあえるように大人が導くことが、よい人間関係づくりのカギではないでしょうか」

    Q.子ども同士がよい関係を築くための、相手の呼び方についての考えをお聞かせください。

    清水さん「呼ばれ方は、本人のアイデンティティーと結びつきやすいので、とりわけ子ども時代は慎重であるべきです。あだ名で呼ぶ場合、相手がどう感じるのかを想像した上で、呼ぶことが必要です」

    オトナンサー編集部

    「あだ名禁止」「さん付け奨励」意味はある?


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    返済できずに自殺した人もいると思います。

    奨学金を利用する際には、どこに注意するべきか。ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓さんは「奨学金は学生の可能性を広げる資金となる反面、返済できなくなったときのペナルティーがかなり厳しい。利用の際には、制度の仕組みを正しく理解する必要がある」という――。

    ■3カ月以上延滞している人は15万人以上

    大学や短大、専門学校などに進学する学生の学費や生活費を支えるのが奨学金です。中でも、日本学生支援機構(以下、JASSO)の奨学金は有利子でも上限が年3%と、普通の借入金と比較して負担が低く、大学生の2人に1人がJASSOの奨学金を利用しています(図表1)。

    将来の自分への投資となり、可能性を広げてくれる奨学金ですが、注意したいのはまぎれもない借金であるということです。返済が滞った人には年3%の延滞金(※1)が課されるほか、最悪の場合、給与や財産の差し押さえといった法的措置に至るケースもあります。

    しかし、JASSOの調査によると、2019年末の段階で3カ月以上延滞している人は15万2000人に上り、延滞者の50.3%が借金であることを知らずに奨学金を申し込もうとしていたそうです。延滞督促が来てから返済義務について知ったという人も8.2%います。

    奨学金の返済は卒業後7カ月目からスタートします。返済能力は未知数であっても、返済義務だけは確定です。先ほどの調査では、延滞者の69.7%が年収300万円以下だというデータもあり、返済が家計に重くのしかかっている状況が想像できます。

    安易な利用により将来に禍根を残すことのないよう、JASSOの奨学金とはどういうものかを解説し、損をしない奨学金戦略を考えていきます。子どもの進学に際して、奨学金利用を検討している親世代はもちろんのこと、現在返済中の方も自分の契約内容を確認しながら「転ばぬ先の杖」として、是非お読みください。

    ※1 以前は10%だったものが段階的に引き下げられており、2014年3月28日2020年3月27日は5%、2020年3月28日以降は3%が適用される。

    ■返済能力が未知数の学生でも借りられるリスク

    JASSOの奨学金には「貸与型」と「給付型」がありますが、ここでは利用者が多い「貸与型」についてみていきます。

    貸与型には無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金があり、それぞれに成績基準が設けられています。第一種は家庭の収入基準や学校の種類、自宅か自宅外かによって貸与月額が異なり、第二種は学校の種類や通学環境にかかわらず、2万~12万円まで1万円単位で希望月額を選択できます。第二種の場合、毎月12万円を選択すると、大学4年間で576万円の借り入れとなり、第一種と組み合わせると、さらに高額の借り入れも可能です。

    住宅ローン等を組むことを考えてみてください。貸し手である金融機関は、借り手の返済能力を審査します。しかし、奨学金の場合、「教育の機会均等」という事業理念の特性上、返済能力が未知数の学生であっても貸与が行われるのです。奨学金を借りる際には、「卒業後の自分の返済能力は未知数であること」のリスクを冷静に見極める必要があります。

    ■自分の権利を知らずに過払いしていた保証人たち

    貸与を受けるには、返済が滞った場合に備え、「人的保証」と「機関保証」のいずれかを求められます。

    人的保証を選択すると、連帯保証人と保証人を1人ずつ立てなくてはなりません。原則として保護者が連帯保証人となり、伯父(叔父)や伯母(叔母)など、学生本人から4親等以内の親族が保証人となります。連帯保証人とは、お金を借りた本人とまったく同じ責任を負う人のことです。

    本人と連帯保証人のいずれも返済できないとなれば、保証人に返済義務が及びます。この保証人を巡っては最近、多くの人が過払い状態だったことが判明しました。

    保証人には民法で定められている「分別の利益」という権利があり、JASSOの奨学金の場合、返済義務は連帯保証人と分け合って2分の1となります。例えば債務額が500万円の場合、保証人は250万円の返済義務を負うことになります。しかし、JASSOは保証人からの申し出がある場合のみ「分別の利益」を適用し、申し出をしない保証人には残債全額を請求していたのです。

    この対応に対し、札幌高等裁判所2022年5月19日、「過払い分が不当利得と認識しながら支払いを受けた」と指摘し、過払い分に利息を加えた金額を支払うようJASSOに命じました。その判決を受けてJASSOは、今後、保証人に対して2分の1の額を請求する方針に転換し、併せて、記録が存在する過去5年以内に保証人から返済を受けた超過金額計約10億円についても返金手続きを進めていくようです。

    このケースでは、「JASSOの対応はおかしい」と気づいた保証人が裁判に訴えたことで、知らずに同様の不都合を被った人たちにも救済の手が広がったわけですが、実は、知らないと損をすることはまだまだあります。

    ■機関保証で延滞し続けると年10%の遅延損害金

    もう一つの保証制度である機関保証は、親や親戚に保証人になってもらう煩わしさがない代わり、保証機関である日本国際教育支援協会(以下、協会)に毎月保証料を支払わなくてはなりません。

    保証料は、貸与月額、貸与月数、貸与利率、返還期間等により異なりますが、月額12万円の第二種奨学金を4年間利用し、20年間かけて返済するケースでは、月々6487円の保証料が貸与額から差し引かれます。4年間の支払総額は31万1376円となり、決して無視できる金額ではありません(※2)

    注意したいのが、保証料を払ったからといって、返済できなくなったときに借金がチャラになるわけではないということです。返済が滞ればJASSOから本人に督促が来ますが、それでも延滞していると、JASSOから協会に保証債務の履行(代位弁済)請求が行われます。

    請求を受けた協会はJASSOに残債のすべてを返済(代位弁済)し、その代位弁済した額を本人に請求(求償権の行使)します。仮に代位弁済額の返済を延滞した場合は、年10%の遅延損害金が課されます。

    ※2 日本学生支援機構「2022年度保証料月額(目安)」より

    ■ブラックリストに登録されると厳しい制約が…

    人的保証にせよ機関保証にせよ、返済が滞ると年率3%の延滞金が上乗せされ、3カ月連続で滞ると個人信用情報機関に個人情報や滞納履歴などが登録されます。いわゆるブラックリストです。

    一度登録されると、完済した後も5年間は継続して登録されますので、クレジットカードを作れないとか住宅ローンが組めないなどの影響が及ぶ恐れがあります。機関保証利用者が代位弁済を受けた場合、その情報も登録され、滞納よりもさらに厳しい制約が待ち受けます。

    機関保証が導入された2004年度は人的保証が90.9%でしたが、2019年4月時点では、人的保証が43.7%、機関保証が56.3%と逆転しています(※3)。いずれを選ぶにせよ、延滞によるペナルティーは重く、その後の人生に及ぼす影響は甚大です。

    ※3 独立行政法人日本学生支援機構奨学金事業における保証制度の在り方に関する有識者会議「独立行政法人日本学生支援機構奨学金事業における保証制度の在り方について(中間報告まとめ)」2020年5月8日

    ■「税率固定方式」と「利率見直し方式」どちらがお得か

    卒業後の返済総額を左右するのが利率です。利率の選択を行うのは第二種(有利子)を利用する人のみで、「利率固定方式」と「利率見直し方式」があります。前者は返済期間を通して同じ利率が適用になり、後者は5年ごとに見直されます。いずれの方式でも上限利率は3%と決まっています。

    実際の利率が決まるのは貸与終了時点ですが、2021年3月に貸与が終了した人の場合、利率固定方式だと0.268%、利率見直し方式だと0.004%と、2ケタ分の差があります。

    利率固定方式を選択すると、貸与が終わった時点で総返済額が確定しますので、返済計画が立てやすいといえます。今後、利率が上昇していきそうだと思うなら利率固定方式を選択しておくほうが安心です。一方、低金利が続くと予測するなら、利率見直し方式のほうがお得となります。貸与期間が終了する年度の一定期限までは変更できますので、そこで選び直すことも可能です。

    とはいえ、返済期間が最長で20年におよぶとなれば、将来の予測は不可能です。JASSOのHPに「大学・返還例」として、貸与額と利率に応じた月々の返済額と年数が示されています。利率は0.5%・1%・2%・3%の4パターンで例示されていますので、利率方式の選択に際して参考にするとよいかもしれません。

    ■繰上返還よりもまずは貯蓄を増やすのがおススメ

    ただし、実際にスタートしてみないと分からないことも多いのも事実です。卒業してから返済開始までに半年もありますから、その間に、もらった給料を使い切る習慣がついてしまうと、返済開始後の家計収支が悪化してしまいます。卒業後の1年目にしっかり家計管理をして、次年度以降、少しでも貸与額を減らせるよう取り組んでみてください。

    第一種・第二種ともに、将来の返済額を繰り上げる繰上返還の制度があります。残債を全額返済することもできますし、一部だけ繰り上げることも可能です。第二種の場合、繰り上げた期間分の利息はかかりませんから、総返済額は当初の予定より少なくなります。また、機関保証を選択している人は、支払った保証料の一部が戻ってくることがあります。

    借金というと重荷に感じて、できるだけ早く返済したいと考える人は多いのですが、手元にお金が残らないのもリスクです。返済期間である卒業後の20年間は、結婚や出産、子どもの教育費など、さまざまなライフイベントに遭遇する時期と重なります。

    家計にゆとりがあれば、繰上返還も選択肢となりますが、現状の第二種の利率は低いので、貯蓄を増やすことを優先してはどうでしょうか。

    ■「督促を無視」は絶対にやってはいけない

    繰上返還どころか、毎月の返済が困難になったときはどうすればいいでしょうか。

    返済が滞るとJASSOやJASSOから委託を受けた債権回収会社から督促があります。人的保証の場合は本人だけでなく、連帯保証人と保証人に対して、文書と電話による督促が行われます。

    督促後も延滞が続き、何の連絡もせずに放置していると、人的保証、機関保証いずれのケースも、返還期限が到来していない分を含めた返還未済額の全部、利息および延滞金の一括請求が行われます。それでもなお、返還に応じない場合は、裁判所による強制執行手続きや、協会による給与や財産の差し押さえといった厳しい法的措置が取られます。

    独立行政法人日本学生支援機構法施行令第5条第5項には、「学資貸与金の貸与を受けた者が、支払能力があるにもかかわらず割賦金の返還を著しく怠ったと認められるときは、(略)その者は、機構の請求に基づき、その指定する日までに返還未済額の全部を返還しなければならない」とあります。また、JASSOのHPにも、「督促を受けても返還期限猶予等の手続きや連絡がない等により、延滞を続けている者については、(略)一括請求します」とあります。

    つまり、支払能力を具体的に確認することなく、「督促に対して何も連絡がない=支払能力があるにもかかわらず延滞を続けている」とみなされてしまうのです。月々の返済に事欠く人が、一括請求されても支払えるとは思えません。返済が厳しくなりそうだと思ったときは、早めに手を打つことが重要です。

    また、JASSOからの通知等が届かないという状況が生じないよう、住所や勤務先の変更、改姓などがあれば速やかに届け出をしてください。連帯保証人や保証人の住所変更も届け出が必要です。スカラネットパーソナルに登録しておくと、各種変更届や「繰上返還」等の手続きもネットで行うことができます。

    ■返済ペースを落とす2つの救済制度

    JASSOでは「減額返還」と「返還期限猶予」という2つの救済制度を設けています。いずれも災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合に利用できる制度で、それぞれに年収基準があります。

    減額返還とは、現状の返済額を一定期間、2分の1または3分の1に減額するもので、減額返還が適用になった期間に応じて返済期間が延長されるものです。最長15年(180カ月)の延長が可能ですから、3分の1に減額すると最長で5年分を15年かけて返済することになります。延滞している場合は利用できませんので、困ったときは早めに願い出るようにしましょう。

    返還期限猶予とは、最長で10年間(120カ月)、返済をせずに先送りするものです。延滞者であっても、現在、傷病や生活保護受給中など、真に返済が困難な場合は、延滞期間のうち猶予事由に該当する期間について返還期限猶予が適用になります。猶予適用期間中は、延滞が進むことはなく、新たに延滞金も加算されません。

    減額返還も返還期限猶予も、元金や利息が減額・免除されるわけではなく、返済総額は制度を利用しない場合と変わりません。1年ごとに願い出て、審査を経たうえで承認を得る必要があります。ただし、返還期限猶予の場合、災害、病気、生活保護受給中など、一部の事由については、その状態が継続している期間となります。

    ■もしもの場合は返済の免除を受けられる

    残債の全部または一部の返還免除が受けられる制度もあります。免除を受けるための条件は以下のとおりです。

    ①貸与を受けた本人が死亡
    ②貸与を受けた本人が精神もしくは身体の障害によって労働能力を喪失
    ③貸与を受けた本人が精神もしくは身体の障害によって労働能力に高度の制限を有する

    これらの条件に該当しても、自動的に適用になるわけではありません。たとえば①の場合、制度を知らずに申請手続きをしていないと、人的保証の場合は本人に代わって連帯保証人または保証人が返済をしなくてはなりませんし、機関保証の場合は、相続人が負債を引き継ぐことになります。

    ②③の場合、審査により、障害の状態がJASSOの定める第1級に該当する場合は残債の全部、第2級に該当する場合は残債の4分の3以内(75%以内)の額が免除されます。

    奨学金の貸与を受けるということは、完済まで長期にわたってJASSOと付き合い続けることだと覚悟を決めましょう。長い返済期間中には不測の事態に遭遇することもあります。返済に関して困りごとがあれば、状況が悪化する前に、奨学金相談センターに相談をするなり、何らかのアクションを起こしてください。

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    内藤 眞弓(ないとう・まゆみ)
    ファイナンシャルプランナー
    1956年生まれ。博士(社会デザイン学)。大手生命保険会社勤務後、ファイナンシャルプランナー(FP)として独立。金融機関に属さない独立系FP会社「生活設計塾クルー」の創立メンバーで、現在は取締役として、一人ひとりの暮らしに根差したマネープラン、保障設計などの相談業務に携わる。『医療保険は入ってはいけない![新版]』(ダイヤモンド社)、『お金・仕事・家事の不安がなくなる共働き夫婦最強の教科書』(東洋経済新報社)など著書多数。

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    (出典 news.nicovideo.jp)

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    医学部では使うことがないのは知らなかった。さらに医師になってからも仕事で数学Ⅲの知識が問われるようなことは滅多にないのは驚いた。

    1 デビルゾア ★ :2022/07/18(月) 05:02:28.58ID:6GTYFs/y9
    4月下旬、東海大学医学部医学科が2023年2月実施予定の入試(一般選抜)で数学Ⅲを削除することが明らかとなり、話題を呼んだ。ネット上では、「倍率がものすごく上がりそう」「他の試験問題のハードルが高くなりそう」「文系学生でも受験可能ではないのか」とさまざまな反応が上がっている。

    (中略)

    医師には必要のない科目? 

     まず、数学Ⅲとはどのような科目なのか。

    「2024年度入試まで適用される旧教育課程について説明します。旧課程において数学Ⅲは、『平面上の曲線と複素数平面』『極限』『微分法』『積分法』から成り立つ科目です。文部科学省の学習指導要領によると、『平面上の曲線と複素数平面,極限,微分法及び積分法についての理解を深め,知識の習得と技能の習熟を図り,事象を数学的に考察し表現する能力を伸ばすとともに,それらを積極的に活用する態度を育てる』ことを目標としています。簡単に申し上げるとすれば、大学数学への橋渡しの科目という表現が適切でしょう」(細井氏)

    (中略)

     数学Ⅲは大学数学への橋渡しとのことだが、実は医学部の勉強ではあまり使う機会がないという。

    「医学部は便宜上、理系という扱いですが、数学科や物理学科のように数学Ⅲを下敷きとした勉強を行うことが少ないです。思考訓練の一環としては必要かもしれませんが、特段数学Ⅲがなくて困ることはないかと思います。

     これは私のように医師になってからも同じであり、仕事で数学Ⅲの知識が問われるようなことは滅多にありません。ただ大学の研究職になると話は別で、対象となるサンプルの測定や実験を行う際には必要となるでしょう」(同)

    数学Ⅲ削除は経営的な理由によるものか

     数学Ⅲを入試科目から外すことによって、今後の東海大学医学部の受験にどんな変化が生じるのだろうか。

    「これまで数学Ⅲは勉強時間の確保ができる浪人生に分がありましたが、今回の数学Ⅲ削除により現役生有利の流れになるでしょう。数学Ⅲはどうしても苦手意識を持つ受験者が多く、なかには範囲が終わらないまま入試を迎えてしまう受験生もいます。ですから数学Ⅲが苦手な学生からするとラッキーと感じるでしょうし、受験者数も増えるでしょう。

     また数学Ⅲがなくなることによって、文系の受験者も増えると思います。数学ⅠA、ⅡBと生物、英語のみという組み合わせでも受験できるようになるため、文系でもディスアドバンテージなく医学部へと入学できるようになるかもしれません。

     余談ですが東海大学自体、編入学試験を行っており、4年制の文系大学を卒業した方でも入学できるチャンスがあるんです。文学部卒の医者、という経歴の方も珍しくはありません。今回、東海大学が数学Ⅲを削除したのも、文系の人でも医者に育てることができたという実績があったからこそ決断できたのでしょうね」(同)

     他にも東海大学医学部が数学Ⅲを削除した理由は考えられるだろうか。

    「やはり受験者数の減少が原因ではないでしょうか。実際に東海大学医学部の受験者数は、19年度と比べて22年度は約6割にまで減っており、受験者数争いに後れを取っている印象です。なぜ受験者数が減っているかについてですが、同偏差値帯で数学Ⅲがない大学に受験者が流れてしまっているのだと考えられます。

     今回は東海大学が注目を集めていますが、実は東海大学以外にも以前から数学Ⅲを削除している医学部は多いんです。たとえば帝京大学や近畿大学は一般選抜、金沢医科大学では後期の一般選抜から数学Ⅲを削除しています。私立大学は受験者数を増やさないと運営に支障をきたす恐れがあるので、学生を集めるために経営的な判断で数学Ⅲを削除したのでしょう」(同)

    (中略)

     最後に、今回の東海大学の数学Ⅲ削除により、他の大学医学部はどのような対応を取ると考えられるか、解説していただこう。

    「帝京大学、近畿大学、東海大学らに続いて、医学部でも数学Ⅲを使わない受験スタイルは徐々に増えるのではないでしょうか。東海大学より上の偏差値帯の大学の医学部は数学Ⅲを削除しない可能性が高いですが、東海大学と同ランク、もしくはそれ以下の偏差値帯である私立大学の医学部は削除するかもしれません。たとえば、埼玉医科大学や川崎医科大学、北里大学、岩手医科大学などの医学部は、東海大学の今後の受験者数によっては、数学Ⅲを削除する可能性が高いでしょう」(同)

     私大医学部受験のスタンダードが変わっていくのかもしれない。

    https://biz-journal.jp/2022/07/post_306994.html

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