(出典 www.sankeibiz.jp)


政権の座から降りてほしい。

AFP通信は11日、「ウォーターゲート事件」の特ダネ記者、ボブ・ウッドワード氏の新刊『RAGE(怒り)』の内容を入手して報じた記事で、トランプ大統領が「(北朝鮮金正恩委員長は)私にすべてを話した」として、張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長の処刑に言及したと伝えた。

張成沢氏は金正恩氏の叔父だが、2013年12月に国家転覆陰謀罪により処刑された。

同書は、ウッドワード氏がトランプ氏と18回会ってインタビューした内容を基に書かれているという。それによると、トランプ氏は金正恩氏が張成沢氏をどのように処刑したかについて、次のように述べている。

「彼がおじを殺した後、遺体を北朝鮮の幹部が利用する建物の階段に置いた。切られた頭は胸の上に置いた」

衝撃的だが、にわかには信じがたい内容である。確かに、金正恩氏は残忍で横暴な独裁者であり、ひどいやり方で数多くの人々を処刑してきた。

しかし、金正恩氏がこのような話をトランプ氏に明かす動機が理解できない。トランプ氏と親密な関係を築くことが金正恩氏にとっていくら重要であっても、こんな話をすれば相手が「引く」と考えるのが普通だ。また、仮にトランプ氏がこのような打ち明け話をこの無駄としても、次の大統領やその次の大統領がこれを知ったとき、それが自分にとってプラスに作用する保証はないということを、金正恩氏が理解できないはずはない。

繰り返すが、筆者は金正恩氏について、残忍で横暴な独裁者だと認識している。しかし、決して彼が愚かだとは考えていない。

また、張成沢氏の処刑については、いまだに詳細な目撃談が伝えられていないと承知している。そのため一部の北朝鮮ウォッチャーの間から、たまに張成沢氏の「存命説」が出ることもあるくらいだ。

金正恩氏が本当に、トランプ氏が語ったような行動を取ったならば、これまでの7年近い月日の間に、何らかの形で似た情報が伝えられていた方が自然だ。

北朝鮮は極めて閉鎖的な国家であり、あの国の奥深くで起きていることを正確に知るのはきわめて困難だ。だからこそ、世界の北朝鮮ウォッチャーたちは断片的な情報を拾い集め、誤差を修正しながら事実の輪郭を描き出す取り組みを続けてきた。

張成沢事件についても、多くの専門家が関心を持ち続けてきたが、トランプ氏が語ったような情報はまったく聞こえてこなかったのだ。

もっともすでに述べた通り、金正恩氏は多くの人々を残虐な方法で処刑している。彼が叔父を斬首して晒したという話が事実であってもそうでなくても、彼が残忍な人物であるという評価は変わらない。しかしそうした行動は、恐怖政治により権力を維持しようという、彼なりに合理性の伴うものだったはずだ。

上記のトランプ氏の話と、それを伝えるウッドワード氏の著書は、金正恩氏がまったく合理性を欠いた狂った独裁者であるとの印象を強めかねないという点で、筆者はいささか懸念を抱いている。

金正恩(キム・ジョンウン)氏


(出典 news.nicovideo.jp)




ぽちょむきん

ぽちょむきん

金正恩氏はまったく合理性を欠いた狂った独裁者だろ何言ってんだお前

ヤスアキ

ヤスアキ

因果応報の法則には誰も逆らえない。すべての人間が、自分がしたことによる報いは必ず受ける。……俺は、もうこれ以上なにも犯さない。

kinven05

kinven05

張成沢氏の処刑> 確か前に観た記事では「棒に縛り付けられて対空機関砲でミンチにされた」と聞いたが、別人かな? 斬首して晒すだけなんて金豚様にしては温情じゃないか

akuhay

akuhay

内外に見せしめとしての処刑ストーリーを流布しているという可能性も考えられる。張成沢の処刑を見たものはいないらしいし、案外、どこかの地下牢で存命しているかもね。日本でいうなら2.26事件の首謀者として処刑されたことになっている将校が実際は生きていたりとか、こういう例はあるからね。

たこやき

たこやき

他国への恫喝なんて、日本人としてはさんざん聞いた無慈悲だけどね?匿名希望筆者さんの「自分と同じ民族がそんなに残虐なことをするわけない」て気持ちも分かるけど、米国にも同じようにやってる可能性のほうが高いんだよね。「お前もこうなるぞ」と

thyst

thyst

前から腹違いの兄を暗殺指示した疑惑が濃厚なんだし、血族を処刑すること自体は特に驚くことでもないかと。遺体を放置してみせしめにしたという前時代的なスタイル自体は衝撃だが