(出典 www.sankeibiz.jp)


対応が遅いのでそうなるでのしょう。

■日本に漂う政治への不信感がデータとして表れた

コロナで死ななくても、収入が絶たれて死ぬよ」

ポツリとそうつぶやく自営業の男性がTVに出ていた。同様の溜め息がいま日本全国に広がっている。4月7日発令の「緊急事態宣言」はさらに延長され、十分な補助や補償がないまま4月をなんとか耐え忍んだ中小企業や個人事業主、非正規雇用者などが、次々に廃業、解雇、雇い止めに追い込まれている。

中国が武漢のロックダウン都市封鎖)を行ったのが今年の1月末。3月には欧州各国が相次いでロックダウンを実施し、同時に休業補償等も速やかに行うなか、日本では5月半ば現在、いまだ10万円の給付金はおろか、首相肝いりの「アベノマスク」2枚すら全国民の手元に届いていない。首相お気に入りのフレーズスピード感」は、いったいどれくらいの速度をイメージしているのだろうか。

そんな怒りとも嘆息ともつかない国民感情を反映する数値が、この度、海外の調査会社によって明らかになった。シンガポールの調査会社ブラックボックス・リサーチとフランスメディア会社トルーナが、共同で行った意識調査だ。

両社による「自国のコロナCOVID-19)対応への満足度」調査では、ほとんどの国が自国のコロナ対応に不満足を抱いていることがわかったが、なかでも注目すべきは日本の満足度のずば抜けた低さだった。

■国民による政権評価、日本はダントツ最下位

23の国と地域に住む約1万2600人(18~80歳)を対象に行われたこの調査の質問項目は全部で4つだ。「政治的リーダーシップ」「企業のリーダーシップ」「地域社会」「メディア」の4分野における世界の総合平均点は100点満点中、45点だった。それに対して日本の総合スコアは16点という驚異的な低さ。「政治的リーダーシップ」分野にいたっては、世界平均40点のところ、驚きの5点だった。見事な赤点ぶりというほかなく、当然のことながら順位は「政治リーダーシップ」でも総合でも、23カ国・地域の中でダントツの最下位だった。

以下、調査結果を詳しく見ていこう。

■西洋先進国よりアジアのほうが、満足度が高いワケ

ランキングトップに輝いたのは、総合分野で85点を記録した中国だ。4つのカテゴリーすべてでもっとも国民の満足度が高い結果となった。2位はベトナム(77点)、3位はアラブ首長国連邦インドが同じ59点と続く。

西洋諸国のなかで総合点が平均の45点を上回ったのは、ニュージーランド1国のみ。アメリカオーストラリアイタリアドイツイギリスフランスはすべて平均点以下で、特にフランスは西欧諸国内で最下位、23カ国・地域全体でも下から2番目の順位に甘んじることとなった。

さて、この結果をどう見るべきだろう。調査結果は「〈西洋圏〉のほうが〈アジア圏〉よりも自国満足度が低い傾向にある」ことを示している。その理由の一環としては、「アジア主要国は、過去に流行したSARS重症急性呼吸器症候群)やMERS中東呼吸器症候群)などの経験があり、ふたたび同様の呼吸器系疾患が蔓延しても、自国政府は必要な手段を講じるはずだと信じているから」だと述べられている。

たしかにその点、幸運にも過去の新型コロナウイルスの影響を受けることがほどんどなかった日本やアメリカ、そして西欧諸国は、今回のパンデミックに対しても心の準備ができていなかったといえる。中国武漢で感染爆発したときも、どこか対岸の火事として眺めていた節がある。まさか“先進国”たるわが国の医療体制がここまで壊滅的打撃を受け、政治や経済が混乱することになるとは専門家以外は実感していなかったのだろう。

フランス人の84%が、指導者のコロナ準備対応が遅すぎると感じており、日本の82%、アメリカの74%の国民も、同様の思いを抱いている」と調査報告は続ける。

■中国の点数、異様に高いことが気になる

それにしても中国の点数が異様に高いことが気になる。ブラック・ボックスの創業者兼最高経営責任者のディビッド・ブラック氏は、中国に関してこのような指摘をしている。

「ほとんどの国が自国民の期待にうまく応えられていないなかで、唯一の例外は中国だ。それは世界がいまだコロナの感染爆発から抜け出せていないなか、中国だけがコロナを抑え、すでに次のフェーズへと歩みだしているからだ。中国政府はうまくこの危機を乗り切ったと国民が感じていることの証しである」。

たしかにこの調査が行われた時期が4月3日~19日だったことを考えると、その分析もうなずける。ただ、上位2カ国の中国とベトナムは、共に社会主義国家でもある。都市封鎖や行動制限の厳格さは、他の国々よりも徹底して行うことができたし、また言論の自由という意味でも、他国と単純に比較することができるかは不明な点も多い。

実はコロナウイルスが中国で蔓延しはじめた2月初め、私は中国人の知人に「マスクは足りているか」とSNSを通じてメッセージを送ったことがある。だが、普段ならすぐに返事が来るはずなのに今回はノーレスポンス。返事が来たのは2カ月後の4月1日だった。メッセージには「中国ではこの間、SNSが禁止されており返事ができなかった」とサラリと書かれてあった。

■日本の国民は政治のリーダーシップに不満足

現在、中国はコロナウイルスが武漢発祥であることの打ち消しに躍起になっている。危機を乗り越え、他国を援助できる力強い国としてのイメージ戦略にも奔走していることなども、考慮に入れるべきだろう。

ただ、そういったことも、日本のランクが最下位であることの言い訳にはならない。「世界中の国民が自国リーダーの手腕に期待しているが、それに成功して50点以上を獲得できているのは7カ国のみ。ランキング最下位の日本の場合は、わずか国民の5%しか政治のリーダーシップに満足していない」(調査報告)からだ。

日本についての分析はさらにこう続く。

「日本の低評価は、緊急事態宣言の発令が遅れたことや、国民が一貫して政権のコロナ対策を批判している現実とも合致している。明らか日本国民は政治のリーダーシップに不満足であり、安倍政権はこのコロナ危機(という負荷の状態)において、(政治が正常に機能していないと見なされ)リーダーシップストレステストに合格しなかったのだ」(ブラック氏)

■安倍首相はリーダーシップを発揮できていないという実感

しかも、改めてよく考えてみよう。今回の調査対象にはイタリアスペインフランスアメリカなど感染爆発により医療崩壊を起こした国々も多く含まれているのだ。命の選別トリアージが行われ、死者が続々と一時遺体安置室と化した大型冷蔵車に運び込まれ、葬式も出せず埋葬されていく光景を、私達もTV画面を通じて痛ましい思いで眺めていたはずだ。

一方の日本はそこまでの惨状にはギリギリ至っていない。たしかに、いまだPCR検査数が他国に比べて圧倒的に少ないため、そもそもの感染者数が厳密には把握しきれていないという指摘もある。急激な体調悪化で救急車搬送されるも、何十軒もの病院に受け入れを拒否されたという人もいる。それでも5月12日時点の公式発表では、コロナ感染者数は1万6024人で、死亡者数は691人だ。誤差は存在していても、少なくともアメリカ感染者130万人超え、死亡者数8万人超えの規模に比べたら雲泥の差だ。

■コロナ禍で明暗を分けたリーダーシップ像の違い

それでも、日本の国民は政権のリーダーシップに満足していない。ブラック氏は、「ほとんどの政権にとって今回のパンデミックは前例がなく、いまだ予期せぬ事態に振り回されている」とコメントしているが、日本の場合は、それ以前の問題かもしれないのだ。それはたとえば、首相自ら「PCR検査を1日に2万件に増やす」と宣言しておきながら1カ月後にも同じことを言っている現実や、「かつてない規模」の「あらゆる政策を総動員」した「大規模な対策」の結果が、まさかの「1世帯2枚の布マスク」であることの衝撃、しかも予算466億円を見積もって届いたマスクがカビだらけだったことの情けなさ、そもそもその予算や発注先も不明瞭な点が多々あることへの不信感など、国民の間に横たわる不安感や絶望感が影響しているのではないだろうか。

今回、西洋諸国でトップに立ったニュージーランドは、「感染拡大の抑え込みに成功し、ジャシンダ・アーダーン首相のリーダーシップは国民から高い評価を受けている」と、ブラック氏から評されている。

かの国の「政治的リーダーシップ」は67点。最下位の日本の5点とは比較にならないが、いったいその差はどこにあるのだろうか。

■SNSで国民に語りかけるNZ首相、一方日本は…

アーダーン首相は笑顔が魅力的な39歳の女性である。だが、美人であるだけではもちろんない。観光国にもかかわらず3月19日時点でいち早く外国人旅行者に対して国境封鎖を行うなど、大胆な決断力と行動力を持っている。その一方で、オフタイムにはスエット姿で自宅からSNSに登場し、気さくに国民からの質問に応える柔軟性も持つ。国民を「500万人のチーム」と呼び、メッセージの最後には必ず「強く、そしてお互いに優しく」と語りかける人間的な親しみやすさが伝わってくる。

翻って日本だ。幸か不幸か、自粛生活で日中にTVを観る人が増え、リアルタイムで国会中継を観る人が増えた。そこで私たちが目にしたのは、カンペがないと目が泳ぎ、事前報告がない国会答弁には、キレまくる首相の姿だった。しかも、コロナ危機という「緊急事態」の裏で、「検察庁法改正案」を押し通そうとする姿勢には、たった数日で400万件以上の「#検察庁法改正案に抗議します」ツイートが国民から発せられた。両者の差は歴然である。

■自粛警察が続出する日本「地域社会」の点数も低い

もっとも「政治的リーダーシップ」以外の分野でも、日本の課題は多い。「コロナ危機において、企業はより積極的な役割を果たすべき」と考えている人は多く、調査対象の82%の人々が、少なくとも「上場企業は最低限の貢献を社会になすべき」だと感じているからだ。そうしてみると、日本の「企業リーダーシップ」が6点(世界平均28点)というのは、残念な数値だ。その他、「地域社会」が6点(世界平均37点)であることも、「自粛警察」が他者を批判する事例が続出する日本ならではの数値かもしれない。

ブラック・ボックスの調査報告の最後は、このように締めくくられている。

パンデミックで私たちの世界観は劇的にシフトしていくでしょう。政府のあり方、ビジネス手法、健康医療分野においても。コロナウイルスは人類にとって最初で最後のパンデミックではなく、各国のトップは今後もさらなる政治の舵取りや危機インパクトを熟考していく必要があります」。それこそが国民の信頼の回復につながるとつづっているのだ。

----------

三浦 愛美みうらまなみ
フリーランスライター
1977年埼玉県生まれ。武蔵大学大学院人文科学研究科欧米文化専攻修士課程修了。構成を手がけた本に『まっくらな中での対話』(茂木健一郎ほか著)などがある。

----------

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Fiers


(出典 news.nicovideo.jp)




age-s

age-s

描いてる本人が数字認めてりゃ世話ねえw

age-s

age-s

数字操作だ、失礼

 χ

 χ

一位が中国。ブラウザバックだ

黄金神スペリオリュディン

黄金神スペリオリュディン

毎度思うけど、こういうランキングって何か意味あんの?1位が中国の時点できな臭いし。というかそうまでして安部ガーって騒ぎたいということは余程都合悪いんだねw

春 野菜

春 野菜

ニコニコはこのニュースサイトとはつきあわない方が良い

eight arrows

eight arrows

仕事してる感を出す為に急いで余計な事をして万単位の死者を出した方が良かったとでも言いたいのかね?

tol

tol

「たった数日で400万件以上の「#検察庁法改正案に抗議します」ツイートが国民から発せられた。両者の差は歴然である。」BOT消したら1万人あたり減って、さらに2%が全体の半分発言してたよって解析結果出てるのに民意ニダって言ってるあたりほんと頭に麺類詰まってて草

チャカちゃん

チャカちゃん

23か国で12,600人=平均547.8人な

butasan

butasan

世界最高クラスでコロナ対策大成功してるのに不思議だよね><

つば九郎のむすこ

つば九郎のむすこ

国民に要請ばかりして、答えた結果に何もご褒美ないのだから。ほかの国なんて要請直後に一人100万円のご褒美先出だから、外出自粛もする。日本は6月になっても一人10万円もでまわらない。みんな政府、最低に決まっている

tol

tol

日本のコロナ対策の待遇で最低って、どんな平行世界に生きてんじゃろ?

どー

どー

不満のある人はこの機会に素晴らしい満足度を誇る中国に移住したらいいと思いますね

tenko

tenko

そりゃあ都合の良いことしか国民に知らせない国と、メディアが総出で国策の足を引っ張る国じゃ雲泥の差になるでしょう。ちゃんとデータを見れば、台湾に次ぐとまでは言わないものの、きっちり成果を出してるのに最下位にはなりようがない。

まっどさいえんてぃすと

まっどさいえんてぃすと

一位:中国 はい解散。

ゲスト

ゲスト

プレオンの妄想では世界にウィルスばら蒔いた中国や国民の半数以上感染したブラジルや医療崩壊を起こした国々の存在が抹消されているようだな

志奈愛永

志奈愛永

統制された国内ならトップになれはするだろうが国外からのランキングなら中国は最下位だ

ぽちょむきん

ぽちょむきん

中国1位て。自国民虐殺ランキングと間違えてない?

ぽちょむきん

ぽちょむきん

そのヌルヌルを何かに利用できないかな?

langley

langley

台湾を除き、世界で感染拡大を抑制できた国に日本も含まれる。何もしなければニューヨークやイタリアのようになるとまで言われていたが、強制ではなく要請でここまで抑え込めたのは日本だけだろう。それなのに、なぜか日本国内は政権批判しかしていない。政権批判している国は世界で日本だけだぞ。アメリカは批判と称賛と区別が明確にされてるからね

ざわすけ

ざわすけ

中国1位ってのは世界中から恨まれてるランキングの間違いじゃないのかな。