台湾(たいわん、中: 臺灣 / 台灣、台: Tâi-oân)は、東アジアに位置する島嶼(台湾島)、あるいは台湾島を中心に定義される幾つかの地域としての名称である。 1945年、当時台湾を統治していた日本が第二次世界大戦に敗れたことを受け、台湾は澎湖諸島と共に当時中国大陸を本拠地とした中華民国の施政 235キロバイト (28,236 語) - 2020年2月3日 (月) 09:35 |
人道問題は国家間関係を超越する
人質事件などが発生した場合、国家間関係を超越して救出などが行われてきた。
中国が台湾との「一つの中国」原則にこだわり、武漢にいる台湾人の救出を拒否するのは勘違いも甚だしいのではないか。
自国が新型コロナウイルスの発生地であり、それによって肺炎にかかる危険がある人物の脱出を認めないというのは何という傲慢であることか。
受け入れない理由として「台湾民衆の感染者はいない」というが、過去のSARS(重症急性呼吸器症候群)をはじめとする数々の事例や中国政府の報道姿勢から、中国発表の信頼性が低いことは自国の過去の言行が招いた自業自得である。
台湾人自身が台湾へ帰りたいと言っているわけで、人質ではないのだから、中国は台湾の判断を優先して協力するのが筋であろう。
そればかりでなく、発熱など外見的に罹患していなくても、潜伏が考えられる。その点からも、中国の拒絶は納得を得られない。
これは「一つの中国」という国家のあり様の問題ではなく、差し迫っているコロナウイルスの感染という人道問題であろう。
しかも、東京五輪が6か月後に控えている。成功させるためにも、日本が近隣国に手を差し伸べることは至極当然ではないだろうか。
日本が先導した普遍的原理
日本は今日の普遍的原理ともなっている奴隷解放や人種差別撤廃、さらには植民地廃止などを先導してきた輝かしい歴史を有する。
米国のリンカーン大統領は南北戦争さなかの1863年1月1日、黒人奴隷の解放を宣言した。戦争目的が奴隷解放であることを示して国際世論の支持を得て北軍有利に転換させたとされる。
どこまでも戦争の駆け引きの方便として奴隷解放を宣言したが、ゴールドラッシュや大陸横断鉄道に多大の労働力が必要で、黒人以外の奴隷は解放されなかった。
その多くが中国人の苦力(クーリー)であった。
太平洋横断で米大陸への航海中に、非衛生と虐待で死亡率は50%を超えたこともあるという。
1872年7月、ペルー船「マリア・ルース号」が香港からの苦力約230人を輸送中に、船の修理のために横浜に寄港した。
脱出した一人の苦力の話しから、奴隷輸送と判断した副島種臣外務卿はペルーと対立する。
しかし、神奈川県令に命じて奴隷売買事件として裁判を行わせ、ロシア皇帝による仲裁裁判で日本側の主張が認められた。
米国の奴隷解放が黒人対象であったように、その後も人種差別が横行していた。
そこで第1次世界大戦終結後のパリ講和会議(1919年)の国際連盟委員会において、日本代表の牧野伸顕は、連盟規約に人種差別撤廃条項を入れるように提案した。
従来の多数決採決を全会一致に変更してまで抵抗した米国代表ウイルソン大統領の狡猾な策略で、その場では不成立に終わった。
しかし、日本の意志を明示したことは確かで、バラク・オバマ大統領の登場は人種差別撤廃を提案した日本の先見性の証明とも言われた。
大東亜戦争は日本の敗戦で終結したが、植民地諸国の独立を掲げて戦った日本の開戦目的はアジアやアフリカの多くの国が欧米の植民地から解放されたことで達成された。
以上に見るように、日本は国際社会の近代化において先導的な役割を果たしてきたことが分かる。
台湾人の救出は延長線
日本と台湾の絆は強い。
17世紀中葉にはオランダが一時台湾を占領(約40年)するが、明朝の遺臣である鄭成功がオランダを駆逐して清朝への反抗拠点とする。
しかし、それも20年余で終わり、日清戦争の勝利で清国が日本に割譲するまでの210年余は清朝の支配下となる。
ところが華夷秩序を信奉した儒教国家の清は、台湾を「皇帝が支配する領域ではない」「中華文明に属しない土地」という意味で「化外の地」と称し、その民族を「蛮族」と呼んでいた。
日清戦争で台湾の割譲を受けた日本は、現地の伝統や習俗を重んじながら学校を建て、インフラ設備を行なって近代化に成功し、今日に繋がる親日台湾を醸成したのである。
先の東日本大震災では、世界のどこよりも多額の200億円の寄付金が送られてきた。
人道問題が、国家関係を超越する証左であろう。しかし、日本は国家関係がないばかりに粗末に扱ってきた。
いままた、新型コロナウイルスによる肺炎問題で救出が必要になっているが、中国は国家関係を盾に、人道問題を等閑視している。
ここは日本の出番ではないだろうか。日本人に遺伝子として繋がっている先導的使命でもあろう。
台湾旗を掲げた航空機故に拒絶しているのであろうから、日本の航空機で台湾人救出を手伝うのを拒絶できないはずである。
日本人の救出さえ終わっていないではないかという疑問の声が出るかもしれない。しかし、それにはトルコが自国民を犠牲にして日本人の救出を優先した前例が参考になる。
イラン・イラク戦争でイランに取り残された日本人の救出をトルコが行なってくれた。
それは、かつて和歌山県沖で遭難したトルコ艦の救出に日本が尽力したお返しでもあったが、自国民は地上移動に切り替え、日本人を航空機輸送にしたのは人道的観点からであったとされる。
今回は戦争ではないが、新型コロナウイルスという、いまだワクチンも治療法も確立していない未知の感染症である。人命救助の観点からは一刻を争う問題である。
おわりに
1999年9月、台湾はマグニチュード7.6規模の大地震に見舞われ、死者2400人を出す大震災であった。
震災当日、日本は世界に先駆けて145人の国際緊急援助隊を派遣した。
東日本大震災における台湾の行動はそのお返しという意味もあったであろうが、それ以上に、日台の長年の友誼がもたらしたものであったことに違いない。
いままた、台湾が困難に直面している。
台湾との絆、そして何よりも日本は至近距離にある人道を重んじる大国である。困難打開に尽力するのが日本の使命ではないだろうか。
日本は人権・人道といった普遍的価値を歴史的にも重視してきた国であり、いまでもそうであることを世界に示す絶好の機会でもある。
東京オリンピック・パラリンピックも控えており、また慰安婦問題で不可解な非難を幾つかの国から浴びせられてもいる日本である。
そうした難癖の排斥にも効果をもたらす一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなり得る行動である。
さらに言えば、困難な作業の提案は、日本の領土から北朝鮮によって不法に連れ去られた約800人を取り返せないでいる不条理に風穴を開ける導火線ともなり得る。
また、習近平国家主席の国賓来日も予定されている。主席の度量を図る試金石ともなり得よう。
ここは日本の決意や21世紀における日本国家のあり様が試されている。
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(出典 news.nicovideo.jp)
Ricker そら助けた場合のメリットだけ語ればやってもいいように見えるがデメリット考えたらクソほど見合わない。最悪戦争にまで発展するけど記事はそれを望んでるのか?懸案を抱えてる両者を第三者がぶん殴って解決と言い張るようなもんだが。1人助けたら全員助けなきゃいけないのでそれをやるパワーは日本にない。 |
aqula0001 安倍さんがプーさんに個人的に依頼するのが現実的だろうな。中国側が軟化すればそれで良し。撥ね付ければ台湾側が反発して中国投資は減速する。日本の立ち位置ではこれが精一杯なのかもしれない。 |
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