共和党内の二分化がますます進んでいるようですね。トランプ氏の影響力は依然として強いですが、党内の反トランプ派も勢いを増しているように感じます。

  4日、首都ワシントン近郊で開かれた共和党保守系による大規模イベントに出席したトランプ大統領。大トリを飾った演説で強調したのは、大統領選勝利への自信だった。

【映像】演説会場では空席も…脱トランプの動きと包囲網

 「バイデンホワイトハウスから追い出し、アメリカを悪党どもから解放するのだ。私たちは任務を完遂し、勝利までやり遂げる。私たちはアメリカを再び偉大な国にする」(トランプ大統領

 大統領に返り咲いた際の“公約”には、ウクライナ支援の停止やメキシコ国境の警備強化などを掲げ、支持を訴えた。

 「愚かで終わりのない外国の戦争に、無制限にお金を与えようとする党にはもう二度と戻らない。人々はRINO(=名ばかりの共和党員)やグローバリストに飽き飽きし、アメリカファーストを望んでいる。これは最終決戦だ」(同)

 保守派の支持層が求める「アメリカファーストへの回帰」を全面に押し出したのには、党内で進む「トランプ離れ」の現状が関係していそうだ。
 
 会場に目立つ空席。さらに演説の途中で会場を後にする人の姿も見られるなどトランプ氏の求心力に陰りが見え始めている。こうした隙をつくように、共和党内では「脱トランプ」の動きが加速し始めている。

 「負けることにうんざりしているのであれば、新たな世代に託してください。党としてだけでなく、国としても勝ちたいなら、私とともに立ち上がろう」(ニッキー・ヘイリー元国連大使=大統領選出馬を表明)

「私が仕えたトランプ政権は、8兆ドルもの新たな借金を抱えた。見苦しくて続けることはできない。信頼を取り戻すのは大変だ」(ポンペオ前国務長官=大統領選出馬に意欲)

 なかでもトランプ氏の最大のライバルと目されているのは、フロリダ州のデサンティス知事だ。このイベント会場には姿を見せず、まだ出馬も表明していないが、すでにトランプ氏の元側近や支持者は今後の動向に警戒心を高めている。

 「デサンティスはいい奴だが、経験がない。実地訓練する時間なんてない。トランプが当選しなければ、台湾を中心に大規模な銃撃戦が起こり、日本も巻き込まれる。だから日本人は毎晩伏して、トランプホワイトハウスに帰ってくることを祈るべきだ」(スティーブ・バノン氏=トランプ政権の元側近)

 「私はフロリダ州民でデサンティスは好きだが、2024年は出馬しないとすぐに発表すべきだ。トランプに逆らおうとすれば、彼は負けるだろう。そしてデサンティスの未来はなくなるんだ。彼の政治キャリアは終わると思う」(トランプ派の支持者)

 「ワシントンの腐敗した支配階級を相手にした大統領は、歴史上たった1人しかいない。2024年に我々が勝利すれば、さらに強くさらに早く、そして再び立ち向かうことになるだろう」(トランプ大統領
ABEMA NEWS

求心力に「陰り」 “脱トランプ”で加速する共和党内の二分化


(出典 news.nicovideo.jp)