30年ぶりの円安で海外へ出稼ぎに出る日本人が急増している。だが、高賃金を得られる一方で生活コストがかさむリスクもある。成功の鍵は何なのか? 今回はオーストラリアのシドニーで出稼ぎをしているタロサックさんに話を聞いてきた。ただでさえ時給が高いのに、休日に出勤すると時給が倍になる職場があるとか…
▼タロサックさん(32歳)
職業:調理スタッフ
月給:45万円(4800オーストラリアドル。取材時のレートで換算)
時給2500円からスタートする職場も。休日は給料が1.5~2倍になる場合もある
◆シドニーの様々な職場で働いてきた
世界でも指折りの時給が高い国として知られるオーストラリア。’15年に渡豪したタロサックさん(32歳)は、シドニーでこれまで家具の製作、農業、携帯販売、飲食店での調理など、コロナ以前からさまざまな職場で働いてきた。
◆時給は2800円、フルタイムで働くと月収は45万近くに
「円安の影響に加えて、オーストラリアではコロナ以降入国制限を行ってきたので、飲食店を中心に働き手が足りてない。自分が飲食店でスタッフをしていた時は、コロナ前は時給2300円でしたが、’21年には2800円まで上がりました。フルタイムで働いたら月収45万円近いですね。他の飲食店では日曜は給料が2倍になる所もあります」
さらに給料面以外にもメリットがあると続ける。
「現地の人は、良くも悪くもおおらかで適当(笑)。残業はめったにないし、上司との関係も日本に比べてかなりフラットで、職場の飲み会などもめったにありません」
◆工夫して節約すれば物価高も何のその
物価が高いといわれているオーストラリアだが、タロサックさんは生活費を月20万円強に抑えて暮らしていた。
「節約するのに必須なのがシェアハウスと自炊。シェアハウスは安いところで家賃が月6万円~、自分だけの部屋がある物件だと月8万円~。自分は9万円の物件で暮らしていました。自炊でよく使うのは米とチキン。米は5㎏2000円、チキンは1㎏1000円を買って、週2万円以内に抑えていました。日本人も多く、治安も良いので過ごすのも快適です」
’22年7月には最低時給も約2000円にアップしたオーストラリア。行くなら今が絶好のタイミングだ。
▼1か月の生活費
家賃・光熱費:9万円
食費:8万円
交通費:1万円
交際費:3万円
ジム代・携帯代:1万円
合計:22万円
<取材・文/週刊SPA!編集部>
(出典 news.nicovideo.jp)
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