北朝鮮はどうなるのかな?

 北朝鮮9月25日から立て続けにミサイルを発射している。10月4日の朝、発射された弾道ミサイルは中距離以上の弾道ミサイルとみられ、飛距離は約4600キロ、最高高度約1000キロと推定。日本の上空を通過して太平洋へ落下したとみられている。これを受け、Jアラートの対象地域となった北海道青森県では避難を促す放送が流れていた。

【映像】北ミサイルに専門家の見解「最終的には核実験に至る」

 そこで、ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、北朝鮮問題に詳しい慶應義塾大学名誉教授の小此木政夫氏に話を聞いた。

Q.この件についてどうみているのか?

小此木:「これまで発射されたものとレベルが違う。これまでは日本海で行っている米韓の演習に対するけん制だというような意味合いが強かったが、今回のものは日本列島を越えているから日本海とは関係ない。また、一連の核ミサイル体型、システムの構築を目指す実験の一部なので、1回だけでなく何回か続くと思う。これが火星12だとなると、米軍基地があるグアム島を射程に入れたミサイルになる。さらに射程を伸ばしていく可能性もあり、最終的には核実験に至ると思う」

Q.日本上空を飛ばすミサイルは5年ぶりだが、北朝鮮はなぜ発射したのか? 

小此木:「日本や韓国の事情とは関係なく、北朝鮮が核とミサイルを連結したシステムを構築している最中。これが完成するまで約2〜3年かかると思うので、それまでこうした実験が繰り返される可能性が高い」

Q.Jアラートの発信も5年ぶりだったが、このタイミングについても同じと考えてもいいのか?

小此木:「これから時々こういったことが起きる。前回のJアラートが話題になった時のように、何回か繰り返されていく可能性が出てきている。韓国の情報部の話として、16日に行われる中国共産党全国代表大会の後、アメリカの中間選挙の前あたりで核実験を行うのではないかとの推測が出ている。それが本当にそのタイミングで行われるかはわからないが、来年春の米韓軍事演習の頃には起きるかもしれない」

Q.これまで短距離弾道ミサイルだったが、今回は中距離以上の弾道ミサイルとみられ、火星12と同型の可能性があると言われているがどう分析しているのか?

小此木:「これから新しい要素があるとすると、これまでは高く上空に打ち上げるロフテッド軌道だったが、今回は水平に上げている気がする。今後は中距離弾道ミサイルではなく、より飛距離の長い火星17などの発射となる。アメリカ本土を目指したミサイルになるので、距離が段々伸びていく可能性がある。いずれにせよ、新型ミサイル核兵器の結合というシステムを作っている最中ということだからしばらく続くと覚悟していた方がいい」

Q.ということは、北朝鮮ミサイル能力は向上しているのか?

小此木:「着実に向上している。彼らはある意味、核とミサイルの開発に全力尽くしてきたから、通常戦力である飛行機や戦車には力が注がれていない。とにかく核を使わない戦争になると著しい劣勢にあるとみている」

Q.では、核弾頭をのせられるレベルには達しているのか?

小此木:「それはもちろん達しているが、長距離ミサイルにのせて再突入して、最終的にそれが地上に到達した時に爆発するかは実験はされていない。ミサイル自体もアメリカ本土に到達するような軌道ではないから、もしそういう実験が始まると深刻な事態になる」

(『ABEMAヒルズ』より)

北朝鮮ミサイルが日本上空を通過 核実験の再開を模索か?専門家「システムの構築している最中で、何回か繰り返される」


(出典 news.nicovideo.jp)