かなり過酷です。

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路線バス運転手です」という30代前半の男性(東京都/正社員/未婚)から、経済的な厳しさを嘆く投稿が届いた。男性は年収300万円、手取り19万5000円ほどで、

「時間外35時間近くしても、基本給が安く手取り20万円以下。(時間外勤務を)50~70時間すれば、やっと人並みに暮らせる金額です。都内在住ですが、正直厳しいです」

といい、業界の問題点を訴える。(文:福岡ちはや)


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「このままでは誰も運転手になる人がおらず、廃止路線が増える」

低賃金で働くバス運転手は、男性ばかりではないという。男性はバス運転手の給与や働き方について、

「民間、公営に関わらずこのような感じです。運転手は休日出勤と残業で稼ぐかたちなので、疲弊してようが、睡眠不足だろうが勤務します。暮らせないので」

と打ち明けた。安全面を考えると、バス利用者にとっては衝撃的な告白だ。また男性は、バス運転手の責任の重さや適正賃金についても言及する。

「以前、『公営のバス会社で700万円程度の年収はもらいすぎ』という人もいましたが、バスは運転手の技量によって左右され、一歩間違えれば人を死なせることになる。また、車内でも客が倒れ怪我をすれば、客がつり革・手すりに捕まっていなくても運転手の責任。最悪、車内人身で警察。周辺の人や車、車内の客、定時運行などさまざまな責任があります。

それで現在は年収400~500万円で高いといわれる時代。ましてや公営(のバス会社)は周りの民間に合わせて給与を下げる。そうではなく民間が安すぎるのであって、公営の『もらいすぎ』といわれていた給与が妥当です」

男性は業界の未来を案じ、次のように投稿を括った。

「このままでは誰も運転手になる人がおらず、辞める人も増えて、残りの運転手はさらに疲弊。廃止路線が増えるなど、周囲にも影響が出ると思います。運転手の懐が潤っていれば運転手になる人も増え、やる気も出ます。結局は余裕のある生活ができるかどうかです」

バス業界に限らず、企業には労働者が意欲を持って働けるだけの賃金を保証してほしいものだ。

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(出典 news.nicovideo.jp)